矢野燿大氏 完璧な三盗を決めた阪神・熊谷敬宥の思いきりの良さが相手バッテリーにプレッシャーをかけた
◇交流戦 阪神1─0楽天(2026年6月6日 甲子園) 【矢野燿大 視点】阪神・熊谷の思いきりの良さが勝利をたぐり寄せた。5回、先頭で四球を選ぶと村上のバントで1死二塁。ここで立石の打席に注目が集まる中、2球目に三盗を決めた。捕手が送球をあきらめるほど完璧に早川のモーションを盗んでいた。これでボテボテの内野ゴロも外野飛球でも1点、そして暴投や捕逸も許されない場面をつくってバッテリーにプレッシャーをかけられた。 【写真あり】阪神・熊谷敬宥 準備力が生んだプロ初猛打賞&自己最多4打点 虎のイケメンヒーローが与える安心感 内野も前進守備を敷き、立石もコンパクトなスイングで左前打できたのは決して無関係ではないと思う。いつも試合に出ているわけではない選手が結果を出すのは難しいが、熊谷はパッと出ても結果を残すことができる選手。日頃から筒井コーチやスコアラーと、いつ試合に出ても力を発揮できる準備をしているから可能なのだろう。立石の殊勲打は、熊谷が引き出したと言っても大げさではないと思う。 森下が5回の打席で審判のストライク判定を不服とし、暴言行為で退場処分を受けた。1ストライク目(見逃し)も、2ストライク目(見逃し)も明らかに“ボールじゃないのか”と不満そうな表情をしていたので、コーチが出て行ってあげれば防げたのかなと思う。そういう“チームプレー”も必要だ。(本紙評論家)