「陣営にスパイが入っていますね」
高市早苗首相の周辺が相変わらず騒がしい。
2月の総選挙で圧勝し、一強体制を築いた高市首相だが、昨年の自民党総裁選で自身の陣営が他候補を中傷する動画を大量投稿していた、とされる疑惑がくすぶっているのだ。公職選挙法違反の疑いがある「SANAE TOKEN(サナエトークン)」なる暗号資産への陣営の関与も取りざたされているが、そもそもなぜ彼女の選挙戦にはトラブルを呼び込む面々が集うのか。
「ガバナンスが効かない陣営の体質は2021年の総裁選から続いている」と証言するのは元陣営スタッフの一人だ。日本初の女性宰相に成りあがった高市首相の「原点の戦い」をひも解いてみよう。
「陣営にスパイが入ってますね」
21年の自民党総裁選の最中、こんな不穏なやり取りが高市陣営の関係者間で交わされていた。「誰かが私を嗅ぎ回ってるんですか?」との記載もある。2021年9月、高市首相の陣営に加わっていた、ある企業家と陣営スタッフとの間で交わされたLINE上でのトークの一部である。
「総裁選に向けた政策立案にも関わっていた」という二人の“会話”からは、陣営内に疑念が広がっている様子がうかがえる。