JCB「インスタ」で社内資料が拡散、日テレ・西日本シティ銀行…相次ぐSNSからの情報流出《企業に求められる根気の教育》
SNSを通じた社内情報の流出が相次いでいる。2026年5月、大手カード会社JCBをめぐる投稿がXで拡散した。 【画像】アプリから1日1回ランダムな時間に「BeReal Time」と呼ばれる通知が届き、それを合図に写真を撮影して投稿する もともとは「Instagram」のストーリーズに投稿された画像で、同社のものとみられる社員証や、システム構成図、個人情報の取り扱いに関する資料などが写り込んでいた。投稿者が実際に同社の社員なのか、資料が本物なのかといった事実関係は、現時点では確定していない。 ■またSNSの投稿から情報漏洩
「またか」と思った人も少なくないだろう。 4月初旬には、日本テレビの番組「ZIP!」の制作に関わる制作協力会社の新人スタッフが、個人のInstagramアカウントに番組の内部情報を投稿したことで炎上につながった。 写り込んでいたのは、日本テレビの入館証とみられる画像、出演者名の入った資料、スタッフの配置や勤務時間が読み取れるシフト表などだった。4月27日には日本テレビホールディングスの福田博之社長が定例会見で謝罪し、研修を実施していたにもかかわらず本事案を招いたことについて、自社の対応が十分ではなかったと述べた。
同じ時期には、西日本シティ銀行の行員が勤務中の支店内を「BeReal」(ビーリアル)に投稿し、ホワイトボードに書かれた顧客の氏名が流出した事案や、メーカーの新卒社員が機密保持誓約書を含む入社書類をXに投稿した事案、仙台市の小学校教員による同僚の個人情報漏洩も報じられている。 これらに共通するのは、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃ではなく、社内の人間などによるSNS投稿だという点である。BeRealやInstagramのストーリーズは24時間で表示されなくなるが、その間にスクリーンショットを撮られた場合、どこかに画像は残り、ほかのSNSへ転載される可能性がある。
こうした社内情報流出を個人の問題として対応するだけでは、今後も繰り返されていく。その理由と対策について解説する。 ■BeRealやストーリーズに若者が惹かれる理由 大人世代にはなじみが薄い「BeReal」だが、いったいなぜ若者を惹きつけるのだろうか。リスクを理解する前提として、まずどんなものかを押さえておきたい。 BeRealは、フランス発のSNSだ。ユーザーの約9割がZ世代(14歳〜27歳)で、名前が示すとおり「ありのまま」をシェアすることがコンセプト。最大の特徴は、投稿のタイミングを自分で選べないことだ。