"僕は僕なので"ドラゴンズ根尾昂、栄光、挫折を乗り越え、ようやく辿り着いたプロ初勝利
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出でよ!孝行息子
先週末の阪神タイガース戦を終え、カード一巡したドラゴンズ。内容は広島東洋カープとの開幕三連敗から始まり、カード最後の対戦となった地元バンテリンドームでのタイガース戦も三連敗で終わるという無惨な結果。勝ち星はわずか3つ。そして膨らんだ借金の数は早くも8。故障者続出で開幕から戦力が揃わないとはいえ、逆転負けや打線お手上げの連続で意気消沈するファンも多かろう。4月12日終了時点でまだまだ消化した試合数は14試合。まだ130試合近く残っているとはいえ、現状の戦いぶりを見るとなんとも明るい未来は描けない。創設90周年の記念イヤーにまさかの90敗も有り得る負けっぷりなだけに、何かしらの手当が必要。北海道日本ハムファイターズから杉浦稔大投手を緊急トレードで獲得したのは朗報といえるが、こんな時こそファームから孝行息子の出現が待たれるところ。プロ入り初アーチを放ち、ひとり気を吐くルーキー花田旭選手に続く、窮するチームを助けるニューフェイスがひとりでもふたりでも多く出てくることを願ってやまない。 さて今回のサンドラは、根尾昂投手の特集。プロ8年目で、2022年シーズン途中に投手転向してから5年目で念願の初勝利を挙げた根尾投手。異例の未知の先に待っていたウイニングボール。番組において密着取材の2年目。挑戦の軌跡を追った。
僕は僕
根尾昂がこのまま終わるはずがない。 そう思って始めた密着取材。それは2025年1月から始まった。真面目な性格に加えて、可愛らしい一面が印象的だった。根尾投手が注目され始めたのは中学時代から。最速146キロを投げるスーパー中学生として名を馳せ、大阪桐蔭高へ進学してからは甲子園のスターとして大活躍。投打の二刀流は春夏連覇の立役者となり、4球団競合の末、2018年に中日ドラゴンズへ入団。ここまではまさに順風満帆な野球人生を送っていた。しかし入団後、結果を出せないまま過ぎゆく歳月。そして迎えた入団4年目、2022年6月。シーズン途中での異例となる打者から投手への転向を決意したあの日は今でも忘れることはない。 根尾投手「野手から投手になった例が無いのは聞いてはいますけど、僕は僕なので」 自分で決めたことは決して妥協しない。しっかりやり切るだけ。"僕は僕"それはまさに頑固者の根尾投手らしい他を寄せ付けないユニークな言葉と言える。