- 1二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 16:18:48
ツルギに勝負を挑んで負けて、舎弟になったカズサの兄、杏山カズハの話
前スレ
男子生徒「へっ!なにが歩く戦略兵器だ!」3|あにまん掲示板ツルギに勝負を挑んで負けて、舎弟になったカズサの兄、杏山カズハの話前スレhttps://bbs.animanch.com/board/6581953/bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 16:21:51
- 3二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 16:22:52
- 4二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 16:32:48
スレ立て乙です、とりあえず保守
- 5二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 16:36:58
スレ立て感謝です
- 6二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 16:43:12
ひとまず10までかな?
- 7二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 16:44:24
個人的にこの時間なの本当に助かる
夜はどうしても見落としがちになる - 8二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 16:49:48
GW期間中で学校休みでもカズハは普通に見回りしてそうだな
というか正実に休みがなさそう - 9二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 16:50:20
今回もSS楽しみにしてますぞ
- 10二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 17:06:34
前スレの出来事
1.vsシリーズ作者こと私
vsホシノ、便利屋68遭遇、( 。∀ ゚)しらす、姉御の胸元パンチについて、夏空のウィッシュリストでヒフアズと交流、各正実メンバーの水着衣装評価。
もふづきさんやうざポメを始めとしたブルアカ動物、カヨコと雨宿り、舎弟辞任疑惑、中学同期で歌みた。
交流がなかったティーパーティーやハナエとの一幕、心予報(dance.スズレイ)、NOPEハスミ、山海経療養。
vsイチカ(過去編)、ツルギ乱入inバトロア、性格反転イチスズ、ヒナ誘拐事件?。
鉄血のオルフェンズ一番くじ、ツルギファン後輩、猫耳レイサと爆弾発言。
チョコモナカジャンボ半分こ、コハル監修脳漿炸裂ガール、チャアク練習(前スレ184参照)、コノカコンタクト、最強への登竜門etc……。
2.スレ主
加湿器、注射、こたつ、フレーメン反応
3.チャアク作者
チャアク制作工房長(前スレ158参照)、正実各位によるチャアク批評(前スレ180参照)
こんなところかな。
他の方も概念や構想被りしてても構わないので書きたいものや思い浮かんだものをじゃんじゃん書いてください!
お待ちしております!
ちなみに私はコノカコンタクトをリメイクしていこうかなと思っております、首を長くしてお待ちください。 - 11二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 17:24:31
もう4までいったのか
- 12二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 18:40:46
前スレ185をリメイクします
D.U. ヴァルキューレ警察学校
カズハは共同で犯罪者を拘束するため、ヴァルキューレへ訪れていた。
コノカ「どもども〜。ヴァルキューレ警察学校、公安局副局長の志真コノカっす。正義実現委員会の杏山カズハさんで合ってるっすか?」
カズハ「はい、トリニティ総合学園から参りました。正義実現委員会の杏山カズハです。本日はお呼び立て頂き、感謝いたします」
コノカ「こちらこそありがとうございますっす〜。こんなところで立ち話もなんですし、会議室へ案内するっすね」
カズハ「構いませんよ、そのために来たんですから」
コノカ「助かるっす、それじゃ案内するんで着いてきてください」
ブリーフィングルーム
カズハ「違法薬品を取り扱っていた犯罪組織の残党のアジト、ですか」※犯罪組織については前スレ68参照
コノカ「そっす。正義実現委員会が尽力してくれたお陰で、頭を取り押さえることができたんすけど、いかんせんその雑魚が暴れ回って手を焼いてるんすよ。調査の結果、そのアジトがトリニティにあると判明したんで、その情報を正義実現委員会へ共有するために今日はお呼びしたっす」
カズハ「ふむ……ところでコノカさ「コノカでいいっすよ、敬語も大丈夫っす」……コノカ」
コノカ「なんすか〜、今日の星座占いは4位でしたよ〜?」
カズハ「いやそうじゃなくて、コノカは副局長だろ?局長はどうしたんだ?」
コノカ「あ〜。姉御はエーギルっていうウォーターパークから要請を受けたんで、そっちに行ってるっす」
カズハ(叔父貴が話してたウォーターパークと同じ名前……このことだったのか)
コノカ「なんだぁ?他校の生徒だけじゃ飽き足らず、うちの姉御にも口説く気だったのかぁ?」
カズハ「ちっげぇよ!姿が見えないからちょっと気になっただけだっての!」
コノカ「ホントかぁ?なんか隠してたりしてねぇ?」
カズハ「本当だっての、急に距離詰めるなおい!」
コノカ「んなこと言うなよ〜、あたしらの仲じゃ〜ん」
カズハ「どんな仲だよ!?」 - 13二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 23:34:08
局長は今頃すごい水着を着てると思う
- 14二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 07:08:04
夜 トリニティ 犯罪組織残党アジト周辺
杏山カズハは所定の位置に着き、作戦開始時刻まで待機していた。
カズハ「ふわ……あ〜、欠伸出た」
マシロ"大丈夫ですか?カズハ先輩。作戦に支障があるなら今すぐにでも変更しますが"
無意識に緊張していたのだろう、眠気がないのに欠伸が出た杏山カズハは無線越しに後輩の静山マシロに心配される。
カズハ「あぁ平気、ありがとうね。それよりマシロちゃん、敵に動きは?」
マシロ"今のところ問題ありません。不気味なくらい静かなのが気がかりですが……"
カズハ「もしかしたら俺たち以外の誰かが突っ込んだ後かもしれねぇな。そろそろ始まるから切るよ」
マシロ"了解、ご武運を"
情報のやり取りを簡潔に行った後、終了した無線。
無線機を胸元に戻した杏山カズハは今回の作戦で割り振られたヴァルキューレの機動部隊を一瞥する。
コノカ「……」
その中で唯一志真コノカの様子が芳しくない。
これから作戦が始まるというのに、大丈夫だろうか。
カズハ「大丈夫か、コノカ。顔色悪いけ「……行かねぇ」なに?」
コノカ「やっぱあたしは行かねぇ!恋人に無事を祈られながら戦場に出向くとか、絶対悪いこと起きる!今からでも後方支援に徹したい〜……」
カズハ「???」
宇宙猫になる杏山カズハを他所に、またかという様子でヴァルキューレ生が呆れ返っている。
一体どうしたというのだ、作戦間近だというのに。
ヴァルモブ「あー、またジンクスかぁ……」
「気にしないでください、カズハさん。うちの副局長、迷信とかジンクスを凄い信じちゃうタイプなので」
カズハ「そうなのか、意外……」
ヴァルモブ「よく言われます、私たちもそうでしたから……ほら副局長!怖気付いてないでさっさと行きますよ!」
コノカ「何すんだよお前ら!離せぇ!」
その時、遠くで爆発音が聞こえた。
剣先ツルギの陽動、作戦開始の合図である。
カズハ「……行きますか」
ヴァルモブ「副局長」
コノカ「はぁ、不吉だ……」
- 15二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 08:17:57
マシロとカズハの関係を勘違いしてる?
- 16二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 08:37:26
ちょっと割り込みますよ〜
工房長「きぃぃぃぃぃぃいええええぇぇぇぇ!!!!!」
カズハ「ヴェアァァァァァァァァァ???!!!」
工員A「何やってんのさ彼ら、、、」
工員B「あんまりにも武器を壊しまくるし無くすしな杏山カズハ16歳を本気で仕留めに行ってる工房長21歳独身。仕事は毎度己の全てを賭けて鉄鋼等を加工している為作品を娘扱いする点を除けば真面目で卒なくこなすが今ひとつ熱意が有り余りすぎる男。決して悪い奴じゃあ無いんだがこれまでに二桁の娘を壊されてとうとうコマンドーに早変わりしちまった、先先先代に魅入られた影の薄い女たらし(n代目)さ、、、」
工員C「これまたすごい作品で仕留めに行ってるね〜火薬式急速加圧ペンチで動きを封じてコイルガンを応用したパイルバンカーで仕留める機構を搭載した盾に?新素材Bの光エネルギーを化学エネルギーに変換して貯蔵する性質と新素材R-Xの化学エネルギーを炭素含有体に流し込む性質を利用した絶対頃すロッドに?超記憶合金Sを利用した電気と熱で如何様にも姿を変える片刃の剣、、、これ本気で止めないとまずいかも、、、」
工員A「んなことわかってんだよ!とにかく止めっぞ!」
工員B「持っててよかった正実へのホットラインってな!」
工員C「おーーい!蒼森ーー!!このままだと死体が出るぞーーっ!!」
この後なんとかみんなで止めた - 17二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 09:27:26
工房長は某ひょっとこ刀鍛冶か何かかよ(困惑)。
武器を子どものように扱う工房長からしたらカズハは子の仇よね。
この調子だとガンダムビルドファイターズのイオリ・セイみたいに、ガンプラを傷つけたくない思いから、上手く戦えなかった時期がありそう。そんなことない?そっかぁ。
そして装備の圧がすごいなぁ。
何の武器か分からなくても殺意の高さだけは伝わってくる。
何の武器か気になるぅ。
コイルガン応用のパイルバンカーはボトムズ産……かな?
ロッドは新素材RXの流れからビームサーベル(ジャベリンかも)。
超記憶合金の片刃の剣はヒートサーベル。
火薬式急速加圧ペンチは……グシオンのハサミことシザーシールドがイメージしやすいけど、調べた感じ普通に工具かもしれない。
工員A「んなことわかってんだよ!とにかく止めっぞ!」
工員B「持っててよかった正実へのホットラインってな!」
工員C「おーーい!蒼森ーー!!このままだと死体が出るぞーーっ!!」
↑この掛け合いわちゃわちゃしてて好き。
- 18二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 14:38:47
物騒な武器ばかりが専用武器になるなぁ
- 19二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 17:16:41
犯罪組織残党アジト 地下
今回の作戦においてカズハが担当するのは、証拠となり得る物品の確保及びアジトの制圧。
剣先ツルギによって手薄になったところを、正義実現委員会の代表としてヴァルキューレの機動部隊と共に突入する。
これが今回の作戦内容だ。
副委員長の羽川ハスミは司令部、同期の仲正イチカはその防衛部隊、後輩の静山マシロは偵察隊として、それぞれ行動している。
ヴァルキューレと言えば、民間警備会社との癒着や予算不足など。黒い噂を耳にすることが多々あるが、 実際に会ってみるとよく分かる。
みな確固たる信念と実力を秘めた選りすぐりの生徒だ。
市民の安心と安全のため、真摯に職務へ励んでいる。
志真コノカには疑念の余地ありだが、善良であることと真面目であることは必ずしもイコールである必要はないと自分自身が証明しているので、杏山カズハは深く考えないことにした。
それより今は、与えられた任務を遂行しなければ。
残党「がっ!」
カズハ「ふー……資料室制圧。後輩ちゃん、そっちは?」E.ランスメイス
正実後輩「もう少し時間をください、今金庫の鍵を……開きました。確認をお願いします、先輩」
カズハ「了解。俺が確認してる間、周囲の警戒よろし──」
今回が初の任務となる正実後輩。
迅速とはいかずとも、訓練通りに金庫のロックを解錠し、正確に物品を確保する様は成長性を期待させるものがある。
そんな将来が楽しみな想いを裏腹に、後輩から資料を受け取ろうとして──。
カズハ「後輩ちゃん!!!」
天井が、崩落した。
- 20二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 19:20:16
- 21二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 22:49:31
しかし、一方で工房長の武器を十全に扱える人材が現状カズハしかいないのも歯がゆいなぁ。
vsイチカだったかな、最強組以外ならそんなに壊してる訳じゃないみたいだし、カズハも道具を大切にする質ではあるけど、死なぬ生命はないように壊れぬ道具はないみたいな価値観持ってそうだから、これからも苦労させられそうだなぁ。
事実、vsホシノの擬似逕庭拳みたいに勝ちに行くためなら本来想定されてない扱い方をするのも辞さないわけだし。
……武器の扱いが雑というか、仮想敵が強すぎるッピ。 - 22二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 23:47:55
さっそくコノカのパワーが役立ちそうな展開が来てしまった
- 23二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 00:49:40
カズハって腕力や握力はどれくらいなんだろう?
ミカやヒナタには勝てなかったはずだから技量や戦闘センスの方に偏ってるだけで単純な火力自体は平均より少し上くらい?(その平均が分からないけど) - 24二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 08:05:42
vsホシノでは基礎能力値が足りないとか言われてたね。
なんちゃって游雲の時もヒナだったらヤバかった〜とかなんとか。
代わりに集中力で防御と回避が優れてる的な。
※もちろん技の精度も上がってる。
中学の頃に鍛える必要がなかったから、作者としてはその弊害もあるのかなぁって考えてた。
よってカズハにはゴリラ力が足りない!(最強比)
体力と筋力がねぇ、足りてない。
ミカと比較するなら、元より高いゴリラ力を持っていたが故に強くなる必要がなく、さほど強さへの執着もないから教えを乞うことがなかった。
しかし、そこは天才。少ない場数からより多くの経験値を得ている。本人のセンスも相まって独学による技術向上が他より高い。
それ故に基礎能力値はSS〜Sだけど熟練度はA〜A+くらいみたいな。(個人の感想です)
カズハは逆に、最強組と比べてゴリラ力は低いけどそれでゴリ押せるくらい敵が弱く、積極的に負荷の高いトレーニングをしてこなかった。
だけど踏んできた場数が多いから、経験値は豊富。
現在は身体能力より手札や発想を利用した試合運びが見られる。
パワーやスピードもあるけど、何よりテクニックが高い。
その三つを上回るのが最強組。
他にもパワーはヒナタ(腕相撲)、スピードはセリナ(テレポート)、テクニックはレイジョ(三節棍指南)、同格相手はイチカ(対戦経験に起因する熟練度の差別化)、制圧戦はスズミ(信念に基づいた運用目的に起因する熟練度の差別化)など。
同格相手でも勝ち筋もあれば負け筋も存在する。
基礎能力値はA〜A++、熟練度はA++〜S
テンション次第で厄介さがSSになることもありそう。
格上相手との経験値は同格の誰よりも高い印象。
以上、vs作者の考察でした。参考になれば幸いです。
- 25二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 14:13:50
追記
集中と最強のW中毒者ゆえの狂気補正乗るかも。
タガが外れて最強に届きうるポテンシャルを発揮するとか。
ミカやホシノ戦見ると分かるけど敗因は冷静を欠いたことによる読み負けや不運な噛み合いだから勝ち目はある。
戦いの女神には間違いなく愛されてる、勝利の女神や乱数の女神には好かれてないかもなぁ。
- 26二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 14:22:28
すごい細かい要望なのだが書き手が複数いるのなら名前欄に書いてほしいと言いますか…
どっちも面白いがどれがどれに繋がってるのかたまに分からなくなるのです - 27vsシリーズ作者26/05/04(月) 14:46:55
>>26 ごめん、次からそうする。
地下資料室。
一階から飛び降りた志真コノカは地下資料室に横たわった状態の被験者を見て一息着いた。
コノカ「ふぅ………」
被験者「………」
資料室へ突入した杏山カズハとは別に、研究室へ突入した志真コノカ。
そこで目にしたのは、試験管やビーカーと言ったガラス器具を前に、液体の入った注射器を三角筋の中央部分を突き刺した残党の姿。
それに危機感を覚え、部下たちへの注意喚起を合図に、戦いの火蓋が落とされた。
その後、部下たちと距離を離された志真コノカは残党を蹴り落とし、現在に至る。
十中八九あの注射器によるドーピングが原因だろう。
それも既存のものより強力な新薬。力があると自負している自分とやり合えるのはヴァルキューレ公安局局長こと、カンナの姉御くらいだ。
被験者「!」
被験者は跳ね上がって体勢を立て直すと、こちらへ突進してきた。
???「ふんっ!!!」
これは厳しい戦いになる。
そんなことを考えていると、被験者が第三者によって横へ吹っ飛ばされた。
- 28二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 18:58:54
ドーピングされてても負けるイメージがまるで湧かない
- 29vsシリーズ作者26/05/04(月) 21:46:33
カズハ「悪い、邪魔したか?」
正義実現委員会の杏山カズハだ。組み合ってる最中にガラ空きになった脇腹へランスメイスの刺突を放ったようだ。
摩擦で熱を得たのか、穂先から細い白煙が立っている。
コノカ「いや、助かったわ。サンキュー」
カズハ「ならいいけど、あいつ何?手応えあったのにまだピンピンしてるんだけど」
コノカ「新しく処方されたお薬キめちまったやべー残党。参ったよ、いいのが入ったと思っても倒れる気配が全く見えなくてさぁ」
カズハ「見た感じ俺ら以上姐さん未満か……随分ピンポイントだな、おい」
杏山カズハは頭を掻く。
よりにもよって、同じ作戦に参加している剣先ツルギではなく、自分たちが遭遇するとは。
トラブルには事欠かないという同級生たちの評価が、また確かなものにしてしまった。
カズハ「一応、うちの後輩は証拠持って離脱した。そっちの人らは?」
コノカ「あー、すぐ引き離されたけど大丈夫じゃね?なんとかなるっしょ」
被験者「う"あぁぁぁぁぁぁ!!!」
二人がそれぞれの人員について情報を共有していると、放置されていた被験者が叫びながら杏山カズハへ攻撃を仕掛けた。
無手、ただの打撃。
しかし、ランスメイスのV字部分で防御してなお伝わる衝撃で握る手が痺れる。
カズハ(膂力も十分、耐久力はさっき見たからモーマンタイ。つーかこいつ……)
被験者「あ"ぁっ!」
こちらが下がるところを目にした被験者は回転により勢いを増した踵落としでランスメイスを叩き落とした。
カズハ「キメてる割にちゃんと動けてるな、やりづらい」
手応えから得られた情報。
コノカ「やっぱそう思うか〜、薬になれてきたんかねぇ」
交わされる意見。
カズハ「ならば答えはひとつ」
導き出される答え、それは──。
コノカ/カズハ「「反撃する間もなく、ボコボコにする」」
公務員二人による、正義執行(袋叩き)であった。
- 30二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 22:27:33
もしかしてオラオラですか〜?
- 31幕間作者26/05/04(月) 22:43:41
工房長「ウガァァアアァァァァア!!フーーッ!フーーッ!」ギチギチギチィ(帆船用合金ワイヤーで雁字搦め)
剣先「いい加減にしろ、全く、、、」パンパン
蒼森「我々二人がかりでようやく止められるとは、、、やはり工房の魔神は伊達じゃありませんね、、、」
工員A「ようやく止まったのさ、、、」ズタボロ
工員B「どんな物体も素手と工具で加工するような魔神を怒らせるなと何度言ったら、、、」ハンラー
カズハ「うぅ、、、すまん、、、けどよぉ、如何しても血が騒いで仕方なくなっちまったんだ、、、」ズタボロ
工員C「だとしても〜流石に三日も経たずに壊すのはやりすぎだと思うな〜。まぁ、そ〜いうことしちゃった貴方が悪いからね〜」
カズハ「、、、ごめんなさい、、、」ションボリ - 32二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 23:48:04
- 33二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 23:53:55
これはごめんなさいだな
- 34二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 02:43:35
- 35vsシリーズ作者26/05/05(火) 07:53:13
- 36二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 10:14:34
そのうちこいつ(カズハ)に壊されない武器を絶対作ってやる!ってなって最強の硬度かつ火力武器を作るようになりそうだな
エンジニア部の見学とかも行きそうだ - 37スレ主26/05/05(火) 12:01:15
ここいらで日常パートを投下!
カズハ「あっ!イチカ!」
イチカ「なんすか?朝っぱらから騒がし...」
カズハ「イ〜チカ〜!」ギュッ(イチカに抱きつく)
イチカ「っ///!?ちょっ///!?なんでいきなり抱きついてくるんすか///!?」
カズハ「なんだよ、理由がなかったら抱きついちゃダメなのか?」
イチカ「そうじゃなくて///!普段こんなことしないじゃないっすか///!」
カズハ「いいじゃねえか。たまには俺だって誰かに甘えたいんだよ。」
イチカ「もう///!マジでなんなんすか///!?変なもんでも食ったんすか///!?」
カズサ「なんか騒がしいな...ってイチカさんと兄貴!?...はっ!まさか!」 - 38スレ主26/05/05(火) 12:03:11
イチカ「発情期...すか?」
カズサ「はい...まあ、私が勝手にそう呼んでるだけなんですけど...。」
カズハ「カ〜ズサ〜♡」ギュー
カズサ「数年に一度、兄貴こうやってめちゃくちゃ抱きついて、甘えてくるんですよ。」
イチカ「なんか...すごい光景っすね...」
カズサ「一回こうなったら、兄貴自身も自分のことあんまり制御できてないみたいで。だから、発情期っていうよりは酔っ払ってダル絡みしてくるっていう方がしっくりくるかもしれないですね。」
イチカ「あー...だから、私に普段ならしないようなことしてきたんすね///」
カズサ「以前までは私にしかしてこなかったんですけど、まさかイチカさんにまでするとは...ほんと、すいません。もしあれだったら、ぶん殴って気絶されるなりしてくれて構わないので。」
イチカ「ま、まあ///そこまでする程じゃないんで大丈夫っすよ///」
カズハ「...っ!」ピクッ
カズサ「兄貴?」
イチカ「どうかしたんすか?」
カズハ「この気配...間違いない!」ダッ
カズサ「ちょっ!兄貴!どこ行くの!」
- 39スレ主26/05/05(火) 12:04:45
カズハ「いた!」
スズミ「あ、カズハさん。こんにち...」
カズハ「スズミさ〜ん!」ギュッ
スズミ「!!?!???!!?!?カ、カカカカ、カズハさん///!?ど、どどどうしたんですか急に///!?」
カズハ「はい?ただちょっとスズミさんに抱きつきたくなっただけですよ?」
スズミ「いや、その///こ、ここでは///ほ、他の人の目も...ありますので...///」
カズハ「じゃあ...2人きりなら良いってことですか?」
スズミ「そ///そういう意味ではなく...///」
カズハ「それとも...スズミさんは俺に抱きつかれるの嫌ですか?」
スズミ「そ、それは...///その...///べ、別に嫌というわけでは...///」
カズハ「じゃあ、いいじゃないですか。...それにしても、スズミさんってあったかいですね。ずっとこのままでいたいぐらいです。」ギュー
スズミ「...っ///!?」
カズサ「はい!兄貴そこまで!」グイッ(カズハをスズミから引っ剥がす)
カズハ「おわっ!」
イチカ「大丈夫っすか!?スズミさん!」
スズミ「あうぅ...///」プシュー
イチカ「こりゃあ、ダメそうっすね。とりあえず、救護騎士団呼びますね。」
カズハ「...救護騎士団!」ダッ
カズサ「また!?兄貴!いい加減に!」
- 40スレ主26/05/05(火) 12:07:28
カズハ「頼もー!」
セリナ「あっ、カズハさん。また怪我したんで...」
カズハ「セ〜リ〜ナ〜!」ギュッ
セリナ「ええっ///!?カ、カズハさん///!?」
カズハ「今日は別に怪我はしてないぞ。ただセリナに会いたかったから来ただけ。」
セリナ「ちょっ、ちょっと///!カズハさん///!今は...その...///ほ、他の人がいますから...///」
カズハ「なんだよ?いつも甘やかさせてくれてるのに、今日はダメなのか?」
セリナ「...っ///!?こ、声が大きいですよ///!カズハさん///!」
ミネ「...ハナエ、少し席を外しましょうか。」
ハナエ「えっ、あっ///はい///で、では...ご、ごゆっくりどうぞ、先輩方...///」
セリナ「あっ、団長!ハナエちゃん!違うんです!これは...!」
カズハ「セリナ!膝枕してくれよ!膝枕!」
セリナ「...もう///カズハさんったら...///」
- 41スレ主26/05/05(火) 12:10:51
カズハ「これこれ〜。これがないとやってなんないよ。」
セリナ(今日のカズハさんは少し変ですね...。普段は私の方から膝枕してたのに、今日はカズハさんからしてほしいと言うなんて...。)
カズサ「いた!兄貴!」
カズハ「あっ、カズサ。」
セリナ「カズサさん!?」
カズサ「すみません、セリナさん。実は...」
〜少女説明中〜
セリナ「なるほど...そういうことだったんですか。」
カズサ「まったく、セリナさんにまで迷惑かけて...。」
カズハ「えっ?いや、膝枕は普段からし...」
セリナ「...っ///!?」(カズハの口を押さえる)
カズハ「むぐっ」
カズサ「兄貴?今なんて?」
セリナ「なんでもありません///!なんでもありません///!ね///!カズハさん///?」
カズハ「?」
- 42スレ主26/05/05(火) 12:13:11
- 43スレ主26/05/05(火) 12:17:45
─次の日─
先日の被害者?の方々「ワイワイガヤガヤ」
カズハ「コロシテ...!コロシテ...!」
同級生A「なにあれ?無為転変された?それともカートリッジ乗せられた?とどめ刺してあげた方がいい?」
同級生B「発情期?で色んな人に抱きついて甘えて回っていた杏山カズハ16歳。記憶もしっかり残ってて、歴代最高の羞恥心に悶えてるところなんだと。」
同級生「カズサ嬢曰く、今まではカズサ嬢だけが甘える対象だったんだけど、カズハの人間関係が下手に増えてしまったせいで今回の事態に陥ったんだとか。正実の部員だけに飽き足らず、スズミ嬢やセリナ嬢にもしていたらしい。」
イチカ・スズミ・セリカ(((意外と悪くなかった...///)))
- 44vsシリーズ作者26/05/05(火) 13:36:52
男子版アスナかな?
今回はトリニティだけで済んだけど、これ他学園の人にやったら国際問題になるな???
それはそれとして、昔はカズサにしか見せなかったってところを聞くと心を開ける人が増えたんだねと心がホッコリしました。
- 45vsシリーズ作者26/05/05(火) 14:23:33
カズハ「お返しだ、ヤク中っ!」
先に動いたのは杏山カズハ。
山海経で更に磨かれた徒手空拳を持って、被験者へ肉薄する。
打撃を受け流し、反対の拳で反撃しては返される拳に合わせて回転し、踵で蹴り飛ばす。
コノカ「私からもプレゼントっすよ!有り難く受け取れぇ!」
ノックバックで無防備になった被験者を待ち受けるのは志真コノカ。
その背中へ一撃ずつ左右の拳を繰り出し、大きく開いている股間を強く蹴り上げる。
被験者「っ〜!」
カズハ「ご愁傷さまァ!お詫びに関節キッスくれてやるよぉ!」
すかさず顔面にめり込む杏山カズハの膝蹴り。
しかし、そこは準最強の力を得た被験者。
膝蹴りに使われた左足を両腕で抱き、骨を折りにかかる。
カズハ「させるかよ!」
その意図を察した杏山カズハは、離脱のために残していた右足で被験者の胸を押し出し、ジャンプの要領で拘束から逃れる。
コノカ「まだまだいくっすよぉ!」
被験者の脇腹へ差し込まれる志真コノカの回し蹴り。
ランスメイスで突かれたダメージとともに、またしても横へ飛ぶ。
- 46二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 18:20:39
そのうち他校まで行きそうだなこの男
- 47vsシリーズ作者26/05/05(火) 19:45:52
被験者「ぐっ、がっ、あ"あぁぁぁぁぁ!!!」
何度か転がった後、体勢を立て直した被験者は大きく飛び上がり、杏山カズハを押し潰さんと迫る。
カズハ「ふんっ!」
杏山カズハは回収したランスメイスを被験者目掛けて投擲する。
当たれば最強組でも無事では済まない威力だ。
被験者「っ!!!」
被験者は空中で身をよじってそれを躱し、難を逃れる。
不発に終わったランスメイスは天井を穿ってそのまま姿を消した。
月明かりが地下を照らす。
被弾を免れた被験者は、落下攻撃を躱された後も、拳を地面に打ち付けるようにして攻撃を続行する。
カズハ「金獅子の真似事かぁ!?角食ってから出直してこい!」
被験者「がはっ!?」
猛攻を凌ぎ切ることに専念していた杏山カズハは、スタミナ切れを起こした被験者へ渾身の一撃を見舞う。
薬が切れてきたのか、被験者の人間らしさが見えてくる。
コノカ「ほっ!」
志真コノカが杏山カズハの背中を支えに蹴りの追撃を行う。
カズハ「まだ行けるかぁ、コノカちゃん!」
コノカ「無問題(モーマンタイ)!」
カズハ「重畳!ならば──」
コノカ/カズハ「「スーパーおふざけタイムに突入だあぁぁぁぁい!!!」」
そして始まる、乱打連打の殴打祭り。
被験者の視点だと、薬の副作用でハートや星が散らばっているが、実際には血と汗と涙が辺りに飛び散っている。
加えて、その目に写っているのは杏山カズハと志真コノカ本人ではなく、過去に敗北させられた剣先ツルギと尾刃カンナである。
自分を組み伏せた強敵がゲラ笑いしながら攻撃してくるのだ。これを恐怖と言わずしてなんという。
被験者「ぐっ……うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
それでも被験者はラッシュを受け切り、反撃を持って悪夢を振り払った。
- 48幕間作者26/05/05(火) 22:02:05
前スレ167より拝借
ーーーー
カズハ「お前も慣れたか?(ツルギファン)?」
ツルギファン「はい!先輩方のおかげですっかり慣れちゃいました!」ニパー
カズハ「よぉーし、ウチにも慣れて来たことだしそろそろあの人んとこに行くかぁ」
ツルファン「え、、、っと?あの人とは一体、、、?」
カズハ「あぁ、言ってなかったか?まぁ、なんだかんだお前も知ってるだろうが、ウチはトリニティでかなり大きな工房と提携してるのは知ってるよな?」
ツルファン「はい。正実での武器の受注やオーバーホールなんかを委託しているんですよね?」
カズハ「そうそう。んで、うちの部員達はある程度ここでの業務に慣れたら工房に挨拶に行くんだ。当然だろう?俺たちの命とも呼べる大事な銃(相棒)を任せる相手だ。ちゃんと面通ししとかないとな」
ツルファン「わかりました!では早速行くんですか?」
カズハ「まぁな。んじゃ行く???「待つっす!」っ!イチカ!」
イチカ「カズハ!また工房長を暴走させたいんすか?!いくら新入りとの顔合わせとは言えアンタと目があったらたまったもんじゃねぇっす!新入りちゃん!「ひゃいっ!」今は特段暴走する理由がないとは言えいつコイツがやらかすかわからないっす!なので今回は三人で行くっすよ!」
ツルファン「わっ、、、わかりました、、、」 - 49幕間作者26/05/05(火) 22:28:16
ーーーー
(工房前、リズム良くハンマーが鉄に当たる音がする)
カズハ「よぉっし着いたぁ!」ゲンキ
イチカ「なんでそんな元気そうなんすか、、、こっちはこれから起こりうることでもう胃が痛くなって来たっす、、、」ゲンナリ
ツルファン(だ、、、大丈夫なのかなぁ、、、)オドオド
工員A「おっ、カズハじゃんさ」
工員B「なんだなんだぁ?もしかしてまたやらかしたのかぁ?」
工員C「全く〜キミはぜ〜ん然懲りないね〜」
カズハ「はぁ?!今日はまだなんもやらかしてねぇよ!」
A「まだとか言ってる時点で馬脚を表してんのさ」
B「正体見たりって感じだな」
ツルファン「、、、」ホケー
C「それで〜?この子は何方〜?少なくとも顔は合わせてないけど〜?」
ツルファン「ひゃっ?!えっ、えっと、あの、、、」
イチカ「こ〜ら!ウチの新人いじめてんじゃないっすよ!」
A「えぇ〜っ?!この時期に入部?!スッゲー勇気あるじゃんさ!!」
B「見たところしっかりした体感を持っているな。筋力も、、、うん、問題なさそうだ。」
C「この子って〜カズハと羽川が面接した子でしょ〜ならメンタルも問題なさそうだね〜」
ツルファン「あっ、えっ、あっ」
A「ってか!うちに来たってことは顔合わせしにきたのさ!」
B「そうだな、おーい工房長〜!新人が顔合わせに来ましたよ〜!」
C「もしかして〜緊張してる〜?大丈〜夫、工房長はカズハには厳しいけど基本優しい人だから〜」
ツルファン「ひぃん、、、」
カズハ「新入りにコイツらのマシンガントークは早かったか、、、」
イチカ「あ、あはは、、、(苦笑)」
- 50vsシリーズ作者26/05/05(火) 23:34:22
- 51二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 23:35:10
被験者それなりにガッツあるな…
- 52vsシリーズ作者26/05/05(火) 23:59:54
カズハ「ぐっ!?」
コノカ「っ!」
腕のひと振り。
被験者は志真コノカを杏山カズハを巻き込みながら壁に激突させた。
直撃した杏山カズハを志真コノカが抱えている。
被験者「ドーピングした私相手に、よくここまでやれたものだ」
薬の効果が切れたのだろう。
先程の狂戦士ぶりからは想像できない理性的な口調で被験者が話しかけてきた。
コノカ「ヤク中が何カッコつけてんだよ、クソダサいぞ〜」
被験者「それでも勝ったのは私だ、それは揺るぎない。しかし、貴様らをここで腐らせるのは惜しい。私の下へ来い。力をくれてやる」
コノカ「うわ、自分が優位だと信じて疑ってないと出てこないセリフじゃん。かっこ悪〜……」
確かに薬の効果は凄まじいもので、それを活かした戦い方ができてる辺り、被験者にはセンスがある。
それでも、仮にも志真コノカはヴァルキューレの一員である。
それを差し置いて犯罪組織へ与するほど、彼女は落ちぶれていないのである。
カズハ「そうだそうだ、こちとら誰について行くかはもうとっくの昔に決めてんだ。今更鞍替えする気はねぇ」
「それでも俺に着いてきて欲しいってんなら、まずは実力を見せてくれよ」
杏山カズハが喉を鳴らしながら勧誘を蹴り、果てには被験者の心配をし始める。
余裕そうな笑顔が、いつか見た強敵の表情とよく似ていて、被験者は心のどこかで怖気付く。
ツルギ「ギャハハハハハハハハッ!」
そこへ響き渡る悪魔のような笑い声。
慌てて声が聞こえた方向へ振り向くと、ランスメイスに穿たれた天井の穴から、剣先ツルギが舞い降りていた。
カズハ「あんたが俺の先導者"パトロン"に相応しいかどうかを、な」
被験者「くっ……そおぉぉぉぉぉ!!!」
その後、被験者は剣先ツルギと接敵したが、事前の戦いによるダメージの蓄積もあり、難なく倒された。
被験者に対するカズハ評
実戦経験に基づいた技術と、体の貧弱さを鍛錬ではなく薬物で補ってるのが特徴。確かに強いし、強さに対する貪欲さもあるけど、貧弱故に最強へは至っていない。
法に触れていなければ、鍛えることもできたのに。残念でならない。模擬試合で集中して楽しもうにもヤク中がノイズで意識をクリアリングできない。今後に期待。
- 53vsシリーズ作者26/05/06(水) 00:35:15
- 54二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 01:06:59
(ズンッズンッと大地が揺れるような音が聞こえる、、、)(如何やらここの主が現れたようだ、、、!)
工房長「なんだなんだぁ?こんな朝っぱらから騒がしい」
工員A「ようやく来たのさ!新入りちゃん!紹介するのさ!」
工員B「我らがトリニティ総合学園の縁の下の力持ち!鍵から銃火器、戦車まで作れちゃう史上最高の巨匠!」
工員C「遠からば槌の音に聞け〜。近くばよりて鉄を見よ〜」
A B C「「「我らが工房の魔神!(工房長の名前)様のお出ましだぁ!!!」」」
工房長「うるせぇ!無駄に囃し立てんな!」(ゲンコツ×3)『『『アダァッ?!』』』
ツルファン「ぴゅぃっ?!」
イチカ「(深い溜息)、、、全く懲りないっすねぇ、、、」
カズハ「、、、兎に角!この人が工房長の(工房長の名前)さんだ!めためたに強いから絶対に怒らせないように!」
工房長「俺が怒るのはお前らがそうするに足る事するからだろうが!ったく、、、んで?お前が噂の新人か」
ツルファン「は、、、はひぃ、、、」ガチガチダラダラ
工房長「ふーむ、、、ほほーう、、、?」
ツルファン「ピッ、、、ピィ、、、」
工房長「お前さんの相棒見せてみろ「ハヒィ、、、」、、、なるほどな。お前さん支給品打ってて物足りなくなってるだろ?」
ツルファン「、、、えっ?なんでわかったんですか?」
工房長「見りゃわかる。筋肉のつき方がそういうつき方だ。お前さんなら、、、スターリング(サブマシンガン)は如何だ?裏に射撃訓練場がある。試してこい」
ツルファン「へっ、、、?あっ、ありがとうございます!」(話に聞いていたより優しそう、、、かも?)
- 55二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 01:24:51
コノカとも良い友達になったようで
- 56vsシリーズ作者26/05/06(水) 08:00:03
- 57vsシリーズ作者26/05/06(水) 09:27:11
前スレ190の一般生徒にチャアクの概念を添えて。
>>35の"カズハが工房長やガンスミスの武器を扱ったことで、その知名度が上がって真の担い手が現れることも夢じゃない。カズハが未来の担い手を育成する光景が目に浮かぶ。"
という発想を形にしました。
トレーニングルーム
そこで、一人の生徒がチャージアックスの素振りをしていた。
一般生徒(盾突き踏んでから斧へ変形してからの──)
「超高出力属性解放斬り!!!」
※以降盾斧生徒
チャージアックスを叩きつけ、解放された属性の力に晒された荷車が、大きく揺れる。
盾斧生徒「〜〜〜〜っ!よしっ!!!」
カズハ(すげぇな。訓練用で扱い易いとはいえ、複雑な手順を踏んだ上で、剣モードから斧モードへの切り替えをあれほどスムーズに……)
盾斧生徒「カズハさん!聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」
カズハ「ん?あぁいいぞ、何を聞きたい?」
同級生A「なにあれ、狩人育成してる?英雄の証流した方がいい?」
同級生B「チャージアックスの指南をしている杏山カズハ16歳。正実の模擬戦でチャージアックスをお披露目したことで声をかけられたんだと」
同級生C「工房長曰く、カズハですら一週間かかった慣らしを一日で完了したんだとか。彼がクセの強い武器を扱うことで工房長やガンスミスの知名度が向上して、前より売上が上がったとも言っていたね」
同級生A「インフルエンサーじゃん。というかあの生徒ってこの前声かけてくれた子か、カズハをも上回る才能の持ち主だったとは……」
同級生B「あの様子じゃ一目惚れっぽいな。運命の相手にあったって顔してる」
同級生C「彼の場合、恋のキューピットというより戦の申し子だけどね。これからもあぁいう生徒が増えそうだ」
カズハ「聞こえてんぞ、そこの三馬鹿〜」
↓荷車参考画像
- 58vsシリーズ作者26/05/06(水) 09:37:36
- 59二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 10:12:05
- 60vsシリーズ作者26/05/06(水) 10:19:02
- 61二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 10:50:57
ーーーー
(射撃訓練場、数々の武具がここで試されたであろう痕跡が随所に見られる)
ツルファン「やぁぁぁああ!!」(フルバースト)
工員A「すごいじゃんさ新入りちゃん!全部一点に集中してるのさ!」
工員B「フルバーストでもブレない体幹の強さ、、、なるほど。こりゃ面接だけで通るわけだ。」
工員C「僕らが思ってるより〜ずっと強い子だね〜僕らもまだまだだぁ〜」
工房長「、、、今のお前さんだったらサブアームにスタンバトンかショットガンブレードがいいだろうな、、、おい(A)、お前持ってこい」
A「はいさ!」
カズハ「新入りにはちゃんと適正見るのに俺にはしないのな、、、」
工房長「オメェは何使っても上位に食い込むだろうが、、、試作品も十分データが取れるしこっちは一応感謝してんだぜ?三日に一度ぶっ壊してうちに持って来なきゃな!」
カズハ「うっ、、、その件は本当に悪かった、、、」ションボリ
ツルファン(、、、なんていうか、、、)
ツルファン(親子みたい、、、)
A「持って来たのさ工房長!」
工房長「よーし、両方あるな?おう新入り!」
ツルファン「は、はいっ!」
工房長「お前のサブアームだ。スタンバトンは電池式でリロードは容易いが威力はない。ショットガンブレードはかなり強力で瓦礫の破砕にも使えるが空砲のショットシェルを使う関係上リロードの手間が増える。あとでお前さん用に調整するが、どっちを使うか脇のデミ・トルーパー相手に試しながら決めな」
ツルファン「わ、わかりました!」(武器を見る目がお父さんみたい、、、本当に心から武器を愛しているんだなぁ)
- 62幕間作者26/05/06(水) 10:52:25
- 63二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 16:07:52
- 64vsシリーズ作者26/05/06(水) 17:56:17
- 65二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 18:17:52
- 66vsシリーズ作者 26/05/06(水) 22:30:07
トリニティ パーティー会場
生徒の品位を示すためにトリニティ内で行われる催し。
正義実現委員会に所属する前の杏山カズハには、縁のない行事。
なのだが、杏山カズハはナイトブレードを腰に帯剣し、会場で待機していた。
カズハ「まさかティーパーティーの護衛とはねぇ……」E.海底二万里
そう、今回杏山カズハがパーティー会場へ訪れたのは、ティーパーティーの護衛として派遣されたからである。
同行していた羽川ハスミは現在、狙撃手として周囲の警戒に当たっている。
セイア「おや、私たちのお守りはそんなに嫌だったかな?カズハ」
楽しそうにこちらを揶揄う百合園セイア。
上級生にして上司である彼女は、今回護衛する二人の内の一人である。
ナギサ「私たちのために動いてくださる方に失礼ですよ、セイアさん。申し訳ありません、カズハさん。セイアさんがご迷惑をおかけして」
そんな百合園セイアを叱るのは、ティーパーティーホスト代行の桐藤ナギサ。
もう片方の護衛対象は、彼女のことを指す。
カズハ「構いませんよ、ナギサ様。むしろセイア様の体調が優れているようで安心しました」
セイア「ふむ……ところでカズハ、ナイトブレードが様になってるね。普段使っているところは目にしていないが、何か嗜んでいたのかい?」
謝罪と許しを終え、話題を提供したのは百合園セイア。
普段のチョイスとは異なる杏山カズハの装備に、興味を示した。 - 67vsシリーズ作者 26/05/06(水) 22:31:50
カズハ「さすがセイア様、目の付け所が違いますね。お察しの通り私は以前、ナイトブレードのテスターを受け持つ機会がありました。一流とはいきませんが、多少は扱えるのでご安心ください」
杏山カズハは自身の経歴を説明する傍ら、ナイトブレードを譲渡されるまでの流れを思い出す。
杏山カズハの愛銃"海底二万里"を整備に出した際、今回の話を聞いたガンスミスが、海底二万里とともにナイトブレードを持たせてくれたのだ。
ガンスミス曰く、メイスは品位のある場に相応しくないが、杏山カズハに近接武器は必要不可欠とのこと。
海底二万里と隠し武器として三節棍の持ち込みを考えていた杏山カズハは、有難くナイトブレードを頂戴し、今に至る。
セイア「そういえば、ナイトブレードの試験官は君だったか。それならなおのこと、心強いね。期待しているよ」
ナギサ「お二人とも、お喋りはそこまでに。そろそろ他の方が集まってきます」
桐藤ナギサに静止され、雑談を切り上げる二人。
杏山カズハが姿勢を正していると。
ハスミ"こちら狙撃チーム、こちらから災厄の狐を確認しました。至急その場を離れてください!"
突如として、役目を果たす時が訪れた。
↓ナイトブレード(腰の長剣)参考画像
- 68幕間作者26/05/06(水) 23:36:36
ツルファン「えいっ!やぁっ!たぁっ!」ブンッヒュッ
工員B「HEY!HEY!HEY!引き剥がしたいならちゃんと相手を見て相棒を振るうんだ!」
工員A「やってやるのさ新入りちゃん!」
工員C「ちゃんと習ってやってるけど〜いまいち硬いね〜。別にメインを牽制で使うなって言われてないでしょ〜に、、、」
イチカ「相変わらずの無駄に卓越した動きっすね、、、」
ーーーー
工房長「おいカズハ、せっかく来たんだからコイツのテストさせろや」
カズハ「全然いいっすよ!、、、ってこれは、、、?」
工房長「コイツはガンランスだ!お前の今使ってるランスメイスと新入りに使わせるショットガンブレードから(C)の奴が着想を得てな?基本の大楯と中折れ式の砲台兼用の大型ランスに40ミリ弾を六発とニードルミサイルが一発。あと一つあるが、、、それは使ってみてからのお楽しみだ」
カズハ「おぉっ、、、!(ウズウズ)じゃあ早速使ってみるぜ!おっし(A)!工房長がコイツのテストしろってさー!」
工房長「全く、、、アイツを見るのは飽きねぇなぁ、、、これでウチの子達をミンチよりひでぇ状態にしなきゃなあ、、、(深いため息)」 - 69二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 23:41:00
まさかのワカモ戦?こんな形で始まるとは
- 70vsシリーズ作者 26/05/06(水) 23:49:06
- 71vsシリーズ作者 26/05/07(木) 07:13:09
カズハ「セイア様、ナギサ様。失礼します!」
セイア「おぉっ?」
ナギサ「きゃっ!」
羽川ハスミから情報を得た杏山カズハは即座に百合園セイアと桐藤ナギサを抱え、その場を離脱する。
いくらナイトブレードが実戦に耐えられるとはいえ、非戦闘員を庇いながら狐坂ワカモと戦うのは分が悪い。
まずはティーパーティーの二人を安全圏まで届けなけれ──。
???「あら、こんなところにも虫が」
カズハ「………はぁ」
爆発する会場、広がる火の手、爆煙の向こうから現れる狐の面をした少女。
狐坂ワカモ、その人である。
彼女が現れると大抵ろくな事にならない。
本人の戦闘能力も脅威だが、それよりも厄介なのはあらゆる戦略と戦術に精通し、初見の装備ですら瞬時に把握し積極的に活用してくる適応力の高さだ。
そのせいで自分たちの備品や武器に何度牙を剥かれたことか。
その上話術にも長けている。
会話は早めに切り上げたいが、今はもう少し続けるとしよう。
ワカモ「出会って早々ため息を着くとは、トリニティの品位もここまで落ちたのですか?」
カズハ「黙れよ留年生。停学くらってるやつが品位語るとか、面白すぎて片腹痛いわ」
正直純粋に戦うだけなら大歓迎だが、今回は護衛でここにきている。
迂闊な真似はできない。
ワカモ「窮屈そうですわね。余計なお荷物を下ろしてはいかが?それとも、手伝いましょうか?」
ナギサ「!」
セイア「……」
カズハ「っは、お気遣いどうも。だが遠慮しておくよ」
狐坂ワカモの脅迫に、桐藤ナギサと百合園セイアが表情を固くする中、杏山カズハはあっけらかんとした態度で答える。
なぜなら──。
カズハ「うちのパイセンが、その頭をぶち抜くからな」
- 72スレ主26/05/07(木) 08:40:00
- 73二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 11:02:48
個人戦じゃなくてチーム戦だよな
ワカモも近くのヘルメット団や不良扇動して放り込んできそうではあるが - 74二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 14:06:08
- 75二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 17:09:49
ティーパーティーのモブたちからは何て運び方を!って言われそう
- 76vsシリーズ作者 26/05/07(木) 18:11:47
トリニティ パーティー会場廊下
窓からの狙撃が狐坂ワカモを襲う。
ワカモ「!」
被弾。
頭部に銃弾が撃ち込まれた狐坂ワカモは即座に近くの柱へ身を伏せる。
狙っていた獲物の姿はない。
ワカモ「逃げられてしまいましたか、まぁいいでしょう。すぐに捕まえるのも味気ないですし、じわじわ追い詰めるとしましょう」
狐坂ワカモは杏山カズハらを追撃すべく、後を追った。
狐坂ワカモを出し抜くことに成功した逃走組は、建築物の屋根を跳び越えながら、夜のトリニティを疾走していた。
カズハ「ありがとうハスミン!お陰で助かった!ヒナの大将を足止めした時といい、相変わらずいい腕してんね!心強くて泣きそうだよ!」
ハスミ"それだけ軽口が叩けるなら大丈夫そうですね。それよりも急いでください、こちらの狙撃を警戒して災厄の狐が速度を上げました。そのままだと追いつかれますよ"
カズハ「二人担いでんのに容赦ねぇなあの女狐ェ!」
羽川ハスミへ感謝しつつ、キレ芸で無線越しに掛け合う杏山カズハ。左で桐藤ナギサを肩に担ぎ、右で百合園セイアを小脇に抱えている。正義実現委員会の制服を着ていなければ、誘拐犯と断定されていたことだろう。
まぁ、仮に通報されたとしても、任務でやっていることなので文句を言われる筋合いはないが。
セイア「呼んだかい?」
カズハ「人違いですぅ!っていうかこのセリフって
勘違いされた本人以外も使えるんすね、初めて知りましたよチクショウ!」
ナギサ「カ、カズハさん!追っ手が来ました!距離127m!以前こちらへ向かっています!」
カズハ「アイアイサアァァァァァ!」
ツッコミと毒突きを同時に処理し、桐藤ナギサの報告を受けた杏山カズハ。
屋根を飛び降り、駐車されたオープンカーのトランクへ着地する。
セイア「さて、今日は大盤振る舞いだ。張り切らせてもらうよ」
杏山カズハに降ろされた百合園セイアは慣れた手つきでエンジンをかけ、発車する。
素敵な解釈だったので、描写に組み込ませていただきました。不憫なナギサ様と扱いが雑なセイア様、いいですよね。
↓ナギサ様の抱え方の参考画像と掲載URL
#Fate/GrandOrder 兄貴とかのログ - ゴのイラスト - pixiv兄貴とステイナイト鯖が好きすぎるんだよな!?!?www.pixiv.net - 77スレ主26/05/07(木) 19:57:20
- 78二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 20:38:47
キツネの子は何気に増えてきたからな
- 79vsシリーズ作者 26/05/07(木) 22:39:41
ワカモ「逃がしませんわ!」
屋根を跳びながら放たれる狐坂ワカモの銃撃。
幸いにもオープンカーへ当たることはなく、銃弾はレンガ舗装の道路に着弾した。
しかし、狐坂ワカモは未だに健在。
屋根を跳躍した彼女は宙を舞い、オープンカーのボンネットへ着地を試みる。
ワカモ「捕まえ、っ!?」
成功の確信とともに差し込まれる、一発の狙撃。
辛うじて着地狩りを防いだものの、狐坂ワカモは体勢を崩してしまう。
正実後輩「命中、標的狙撃完了。これより離脱します」
マシロ「……」
カズハ「無賃乗車は御遠慮くださいお客様ァ!」
畳み掛けるようにボンネットへ飛び出す杏山カズハ。
振りあげられた逆さのナイトブレードが、狐坂ワカモへと襲いかかる。
ワカモ「ぐっ!?」
ナイトブレードの鍔で頬を殴られた狐坂ワカモは、ボンネットを追い出され、道路へ転倒していく。
- 80二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 23:19:27
このレスは削除されています
- 81幕間作者26/05/07(木) 23:33:21
- 82幕間作者26/05/07(木) 23:36:14
- 83二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 23:40:39
- 84幕間作者26/05/07(木) 23:55:00
というわけで
の続きです。ちょっと短いですが、其処は軍隊に余り作者が明るくないのが反映されておりますゆえひらにご容赦を、、、
Nightmare puppet | Writeningーートリニティ、地下通路ーー 未だ混乱と喧騒の絶えないエデンにて、15の影が夜の闇に紛れ、工房の地下通路へと忍び込んだ。彼女らの統一された様相や高い身体能力は普段で有れば見逃されるはずもなかった…writening.net - 85二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 01:51:13
すでに結果が分かってるのがもうね…
- 86vsシリーズ作者 26/05/08(金) 08:01:37
- 87二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 12:17:59
ワカモとぶつかったら大半のキヴォトスの強者個人勢とはぶつかったことになるか?
あとはFOXやRABBIT、アリウススクワッドみたいな対小隊くらい? - 88幕間作者26/05/08(金) 13:58:04
休憩ついでに連続長文SSの第3話です♨️
The stage of the nightmare clown | Writeningーートリニティ、地下通路ーー アリモブ「作戦、、、開始!」 その一言で動き出したA班は自分達のいる地下通路にある爆弾を作動させて地上からの注意を惹こうとしたが、、、 ???「こーんなところで何やろうとして…writening.net某作品のファンならAの元ネタがわかるはず、、、
- 89vsシリーズ作者 26/05/08(金) 17:43:35
- 90vsシリーズ作者 26/05/08(金) 17:51:49
カズハ「っしゃあ!ざまぁみやがれ、まっくろくろすけが!家の隅っこでジッとしてろ!」
ナギサ/セイア「「……」」
カズハ「あ……ん"っんん!失礼致しました」
罵倒を吐き捨てた杏山カズハ。後になって桐藤ナギサと百合園セイアの存在を思い出し、咳き込んで謝罪する。
気恥ずかしくなってボンネットから移動していると、無線機から通信が入った。
イチカ"こちらイチカ。応答を願うっす"
カズハ「こちらカズハ、どうぞ」
通信をしてきたのは仲正イチカ。
今回はパーティー会場のテナントから、全体の指揮を執っている。
イチカ"無事みたいっすね、安心したっす。と、そうじゃなくてですね。マシロと正実後輩がそっちへ向かってるんすけど、追いつくのは厳しいって連絡がきたっす。他も持ち場で手一杯なので、援護は期待せず、逃げ切ることだけを考えてください"
カズハ「了解。ミカ様と姐さんの分まで、キッチリ護衛してやるよ」
イチカ"頼んだっすよ、オーバー"
無線が切れる。
杏山カズハは無線機を胸元に戻すと、百合園セイアが声をかけてきた。
セイア「話を聞くに、このまま学園の敷地へ向かえばいいのかな?」
カズハ「はい、お願いします。しかし驚きました、あんなところにお車を止めていらしたとは……」
杏山カズハは百合園セイアに答えつつ、正義実現委員会が手配した車両とは別に用意されていたオープンカーに驚く。
事実。逃走用の車両が配置された場所より十分ほど近かったため、かなり助かった。
十分短縮してギリギリだったのだ。
あのまま向かっていたら、逃げ切るどころか守り切ることも難しかっただろう。
セイア「なに、嫌な予感がしていたからね。こちらで用意したまでさ」
なんてことのないように答える百合園セイア。
自身の力に溺れず、釈然として立ち振る舞う姿はティーパーティーとしての気品を感じさせるものがある。
以前煽り運転の車とカーチェイスしていた時とは、似ても似つかない優雅さを発揮している。
- 91vsシリーズ作者 26/05/08(金) 18:33:45
「何はともあれ、ご協力感謝いたします。セイア様。ナギサ様も。追っ手の情報を事細かにお伝えいただき、ありがとうございます。お陰で安心して走ることができました」
杏山カズハは百合園セイアだけでなく、桐藤ナギサにも感謝を伝える。
今回の逃走において、無駄な体力の消耗を抑えられたのは、桐藤ナギサの存在が大きい。
彼女が与えてくれた追っ手の情報は、杏山カズハの安心感へ繋がり、狐坂ワカモの撃退を成し遂げることができた。
ナギサ「お礼を言うのはこちらの方ですよ、カズハさん。それより申し訳ありません。本来なら手厚く扱うべき貢献者を、トランクに座らせることしか出来ないなんて……」
カズハ「あぁ気にしないでください。私としてもこちらの方が都合がいいですから」
本心である。
オープンカーの設計の都合上、トランクへの乗車を余儀なくされているが、狐坂ワカモ以外の危険因子が現れないとも限らないので、いつでも動ける状態はありがたい。
むしろ──。
カズハ「こんなところに座っちゃっていいんですか?すごく雑に扱ってる気がしてならないんですけど……」
ナギサ「それは問題ないかと。以前プライベートビーチから帰った時も、ミカさんが腰をかけていましたから」
カズハ「それは良か「ちなみに、その下に入ってるものは(自主規制)クレジットポイントだ」っー……経費で落とせますかね?」
ナギサ「セイアさん、あまり揶揄うものではありませんよ」
セイア「分かっているとも、ちょっとした冗談さ。今回のことでどれ程の損害が出ようと、君や正義実現委員会に請求することはないよ」
カズハ「それは何よりです……っ!」
杏山カズハはほっと息をつくと、後方から迫るエンジン音を聞き取る。
そして確信する、災厄の狐の再来を。
- 92二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 19:37:51
戦闘の合間とは思えないような空気になってるな
- 93二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 20:09:10
このレスは削除されています
- 94スレ主26/05/08(金) 20:11:29
"Q.あなたにとって杏山カズハとは?"
カズサ「大事な家族。兄貴がいてくれたから、私は今もこうやって楽しく過ごせてるんだと思う。それと...」
ヤンキー「一応、恩人で...俺が目標にしてる男だ。それから、これは俺に限った話ではないけど...」
イチカ「背中を任せられる仲間っすね。えっ?それだけかって...?いや...///それは、その...///そ、そうっすよ///!それ以上でもそれ以下でもないっすよ///!...あと、これだけは言えるっす。」
同級生A「バカ。」
同級生B「バカだな。」
同級生C「右に同じく。」
同級生ABC「「「でも...」」」
ハスミ「多少生意気なところはありますが、頼りになる可愛い後輩ですよ。それに...」
ツルギ「まだまだ荒削りではあるが...」
「強い」
呪術廻戦より、「Q.あなたにとって五条悟とは?」オマージュ - 95二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 22:45:02
- 96幕間作者26/05/08(金) 23:14:38
やっときたきた4話です♨️
Jazz's Roaring Thunder Konzert | Writeningーーーー 作戦開始の合図を聞きタイミングを待って彼女達B班は駆け出した 地下通路を抜ければすぐ登り梯子の筈が、其処はかなり大きめのホールとなっていた。 モブ6「どういうことだ、、、?」 モブ7「まさかミサ…writening.netBの元ネタはちょっとだけ分かりづらいかも知れませんが、まぁ、大丈夫でしょう(楽観視)
- 97vsシリーズ作者 26/05/08(金) 23:17:09
- 98vsシリーズ作者 26/05/08(金) 23:38:00
カズハ「……セイア様、追っ手です。速度を上げてください。ナギサ様、もうしばらく辛抱願います」
セイア「いいとも」
ナギサ「……分かりました、ご武運を」
杏山カズハは二人に見送られながら、後方を注視する。
そして、一台の乗用車視界に現れる。
その上には狐坂ワカモの姿が。
ワカモ「さて、時も頃合い。そろそろ終わらせるとしましょうか」
そう宣言しながら、自身の得物をこちらへ向けてくる。
百鬼夜行連合学院出身なだけあって、桐生キキョウが持つライフル"紺碧の知恵"とよく似ている。
カズハ「っは、第二ラウンドはカーチェイスか。ちなみに俺の好きなカーチェイスは『ルパン三世 カリオストロの城』です」
そういえばさきほどの逃走劇。
屋根と屋根を飛び移りながら車へ乗り込み、間一髪のところで刺客を振り切ることに成功したわけだが、件の映画にはそんなシーンもあったなと考えが過ぎった。
セイア「カリオストロの城か……すると私は謎の男たちに追われる少女クラリスを助けるルパン三世で、敵と撃ち合う君は差し詰め、次元大介といったところかな」
カズハ「ナギサ様は?」
セイア「もちろん少女クラリスさ。これ以上の適任がいると思うかい?」
カズハ「同感です、セイア様……では、こちらはお任せを」
セイア「存分に暴れるといい、それが君に要求する私の願いだ」
ナギサ「お二人とも!今は目の前のことにいぃぃぃぃぃ!?」
映画について語り合うのも程々に、杏山カズハと百合園セイアは意識を切り替え、それぞれの仕事を全うする。
それと同時に桐藤ナギサが発したもっともな指摘は、誰に届くこともなく、奇声へ変換されてしまった。
バニタス。
- 99vsシリーズ作者 26/05/08(金) 23:44:37
- 100二次元好きの匿名さん26/05/09(土) 01:19:25
- 101vsシリーズ作者 26/05/09(土) 08:13:37
カズハ「!」
海底二万里を連射する杏山カズハ。
しかし、銃社会のキヴォトスを駆け回る車がそんなヤワなはずがなく、車体にはさほどダメージを与えられていない。
となれば勝敗を分けるのはドライブテクニック。
ワカモ「ふふふ……」
それを成すには、狐坂ワカモの妨害を阻止することが必須事項だ。
途中鉢合わせた不良集団をヒッチハイク(脅迫)して来たのだろう。
追跡してくる車両が増えている。
というか──。
カズハ「なにやってんのお前ら……」
ラブ「聞くな!見て察しろぉ!」
狐坂ワカモが足場にしている車両。それを運転する河駒風ラブが何か抗議している。
相当手荒な真似をしたのだろう、不本意であることがひしひしと伝わってくる。
ジャブジャブヘルメット団「お覚悟!」
※以降ジャブヘル
カズハ「甘いわ間抜けぇ!」
ジャブヘル「ぐふぅ!」
飛びかかってきたジャブジャブヘルメット団の団員を蹴り飛ばし、射撃体勢に入った他の団員を海底二万里で妨害する。
セイア「!」
突然百合園セイアがドリフトし、建物が密接し合う脇道へ侵入する。
ジャブヘル「なんのぉ!」
一台の車両が高いドライブテクニックを見せ、逃走組を乗せたオープンカーを追跡する。
乗用車一台でスレスレな道を彼らは往く。
ジャブヘル「今日こそ白星取らせてもらうぞ、カズハさん!」
顔見知りのジャブジャブヘルメット団の団員が銃を構える。
カズハ「セイア様は俺を次元大介と例えられたが、俺はガンマンじゃないんでね。こっちも使わせてもらうよ」
杏山カズハは三節棍を解放。
うち一棍を回転させ、銃弾を弾く。
その間に空のマガジンを交換し、海底二万里の残弾を回復させる。
- 102二次元好きの匿名さん26/05/09(土) 14:14:48
巻き込まれたかラブちゃん
しかしこれだけ書いてて勢いがなくならないのはすごいなここのスレ - 103vsシリーズ作者 26/05/09(土) 17:05:04
ジャブヘル「うそぉっ!?」
カズハ「ほんとぉっ!!!」
今やサブ武器として確固たる地位を築いた三節棍。
幾度の検証と鍛錬を積み上げたことで、杏山カズハは小鳥遊ホシノとの戦いで発生した数々の偶然(奇跡)を、必然(技術)へ落とし込むことに成功したのだ。
後日、それに付き合わされた不良ABCwithヤンキーはやつれた状態で"四徹とかバカじゃねぇのか?"と供述していた。
見えてくる裏道の出口。それを追っ手の車両が塞ぎかけていた。
セイア「そんなもので私を止められるとでも?」
百合園セイアはブレーキペダルを強く踏みつけ、ハンドルを大きく右へ切り、車体を右へ傾けることで裏道から脱出する。
ワカモ「待っていましたわ!」
カズハ「おわっ!?」
オープンカーから落とされまいと仰向けでトランクにへばりついていた杏山カズハは、狐坂ワカモの奇襲を受ける。
鳩尾へ叩き込まれる銃剣、撃ち込まれる銃弾。
車が傾いた際に生じた隙、その一瞬で狐坂ワカモは杏山カズハを制圧してみせた。
無限に味するカズハくんだからね、ネタが尽きないこと尽きないこと。
↓セイア様による車体傾け参考動画
- 104vsシリーズ作者 26/05/09(土) 19:19:37
ワカモ「あれだけ手を焼かれたというのに、終わってみればあっけないものですね。あなた方もそう思「バッッッカ、今立つんじゃねぇ!」」
狐坂ワカモが立ち上がり、未だ運転している百合園セイアと助手席の桐藤ナギサへ声をかけたところへ、切羽詰まった様子で胸倉を掴む杏山カズハ。
その右手からは、立ち上がらせてはならないという意志を感じさせる。
カズハ「見えちゃいけないところが見えちゃうでしょうが!」
ワカモ「は?」
トランクの上に立ち上がっている狐坂ワカモに、トランクの上で仰向けに倒れている杏山カズハ。
そして、狐坂ワカモの着物調のセーラー服。
つまり、彼が指しているのは──。
ワカモ「っ、死になさい!!!」
ナギサ「ヒフミさん、今です!」
狐坂ワカモが激昂した瞬間、オープンカーの進路方向から桐藤ナギサの号令とともに、榴弾が降り注ぐ。
ワカモ「くっ……!」
杏山カズハに胸倉を掴まれていたことで回避ができなかった狐坂ワカモ。
右半身を被弾し、追跡中の後続車へ放り出される。
カズハ「あ"っっっつ"!!!えっ?えっ?えっ?……は、はっはぁ!サプライズ大成功!ハートブレイクされた甲斐があったってもんだぁ!あばよローリンガール!次からは身の回りにも気を払うんだなぁ!」
突然爆風に襲われ、何が起きたのかわからず困惑する杏山カズハ。
しかし、助かったという事実を把握すると笑いながら狐坂ワカモへ別れを告げた。
ラブ「ちょ、大丈夫なの!?」
河駒風ラブは全開にした車窓で狐坂ワカモをキャッチし、狐坂ワカモを心配する。
その間に何台もの車両が車両を追い越していく。
狐坂ワカモは何かを呟いている。
ワカモ「……も」
ラブ「え?なに!?」
運転中ということもあり、狐坂ワカモの声を聞き取れなかった河駒風ラブは大声で聞き返す。
ワカモ「よくも騙してくれましたねえぇぇぇぇ!」
それを上回る大声で怨念を吐き出した狐坂ワカモは、運転席のシートを強く掴みながら河駒風ラブへ指示を出す。
ワカモ「追いなさい!あの男には必ず報いを受けさせなければ、気が済みません!」
ラブ「何されたのよ……「早く!」分かった!分かったから揺らさないでよ!」
河駒風ラブは狐坂ワカモに車を揺らされながら、逃走組の後を追った。
- 105vsシリーズ作者 26/05/09(土) 23:31:41
ジャブヘル「「「待てえぇぇぇ!!!」」」
セイア「!」
背後から迫る追っ手と銃撃を捌きつつ、百合園セイアはトリニティ総合学園へと向かっていた。
ナギサ「少し染みますよ」
カズハ「はい……っ!」
桐藤ナギサは榴弾によって負傷した杏山カズハの右腕を治療している。
患部へ染みるトリニティ製聖水に、杏山カズハは顔をしかめる。
腰へ戻した三節棍、左に抱えた海底二万里。
狐坂ワカモを殴り飛ばして以降使われていないナイトブレードも、未だ健在だ。
しかし弾薬や負傷を含め、そろそろ厳しくなってきた。
次でケリをつけたいところだが……。
ナギサ「……はい、終わりましたよ。大丈夫ですか?」
カズハ「問題ありません、いつでも行けます。ただ、さすがに数が多いですね。お二人を守りながらというのは厳しいかと。せめて狐坂ワカモをヘルメット団から切り離したいところです」
情報共有を行う杏山カズハ。
その情報を受け取った桐藤ナギサは、百合園セイアへ声をかける。
ナギサ「セイアさん、今の要望に応えられますか?」
挑発にも似た声色の問いかけに、百合園セイアは。
セイア「……ふっ。甘く見ないでくれ、ナギサ」
「その程度の要求、すぐに叶えてみせるさ」
不敵な笑みで答えてみせた。
終わりは近い。
- 106幕間作者26/05/09(土) 23:32:02
カズハくんがめっちゃ修羅場ってるとこに割り込み五話で御座います!!
you shouldn't have woken up that tyrant | Writeningーーーー(トリニティ、地下通路)ーーーー 工房の地下通路の一つで五つの影が困惑していた。本来ならとっくに聞こえておかしくない筈の物が一切聞こえなくなったからである。 α「、、、一体どう言う事だ?何があ…writening.net因みにCの間伸びした声やガンランスのくだりはある種の伏線でござんます。あくまでも個人的設定として武器と素手だけだと
工房長>>(越えられない壁)>>キレたC>=超集中カズハ>工員A (≒カズハ?)>工員B >>工員Cで、Bは不足分をパワードスーツで補ってる感じです
- 107二次元好きの匿名さん26/05/09(土) 23:37:41
こういう対集団バトルもいいな
- 108vsシリーズ作者 26/05/09(土) 23:45:01
- 109幕間作者26/05/10(日) 02:20:07
と言う事で決戦前の6話です
A dream like heaven shown by a demon | Writeningーーーートリニティ/工房前ーーーー 工房長「、、、で?この鶏ガラ供を捕まえたと、、、」 工員A「そうそう!だから(C)のやつが大暴れしたのもコイツらが勝手に起こしたからで『お前らが遊んでたせいで取り逃した…writening.net後半はこの話の一方、先生はとある四人組と接触していた、、、くらいの時期を想定しています
- 110vsシリーズ作者 26/05/10(日) 08:54:46
- 111二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 08:57:06
今回の幕間は何話想定なんだろう?
一気に読みたいから全話が投稿されるのを待ってる - 112幕間作者26/05/10(日) 12:09:06
と言うわけで7話でございます(エェェェエ)
Shining feathers and unleashed shields | Writeningーーーートリニティ/聖園ミカ軟禁部屋ーーーー ミカ「ナギちゃん、、、大丈夫かなぁ、、、」 割とやらかした人間ながらも、自分の親友の無事を祈る聖園ミカ。裏切った身で何をと思われるかもしれないが、その裏切り…writening.net一応10話で終わりになるよう想定してますが、もしかしたらちょっと伸びるかもしれません。平にご容赦を、、、
- 113二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 15:58:42
10話どころか20話くらいになってもおかしくなさそう
- 114幕間作者26/05/10(日) 17:48:07
8話だよ!全員集合〜!(ドリフ感)
The first contact | Writeningーーーーカタコンベ/アリウス近辺ーーーー アツコが連れ去られ、恥を忍んで先生に頼ったアリウススクワッド。無事に快諾され一行はアリウス分校へと到達した。 サオリ「ここで一度休憩を取ろう。」 一同は周辺…writening.net因みにお気づきの方もいるかもしれませんが、工房長や各工員を表す名前は()の中に各員の記号が入ってるんですよ。つまり別に名前もあるんですね。
- 115vsシリーズ作者 26/05/10(日) 18:29:46
トリニティ大通り
明かりの少ない夜道を、何台もの車両が通り過ぎる。
その先頭を走るのは百合園セイア、桐藤ナギサ、杏山カズハの三名で構成された逃走組。
ジャブジャブヘルメット団を従えた狐坂ワカモが彼らの後を追う。
杏山カズハの迎撃を恐れてか、接近して取り付く者はおらず、遠巻きに銃撃するばかりである。
そこへ飛び込むひとつの影。
カズハ「遊びに来たぜ、ワカモちゃん!」
杏山カズハである。
ワカモ「来ましたわねこの化け猫!わざわざ私の間合いに入ったこと、後悔させて差し上げますわ!」
後続車に着地した杏山カズハとそれに吼える狐坂ワカモ。
走行中の車両を足場に、戦闘が開始される。
セイア"──という作戦で行こうと思う"
カズハ"なるほど。それでは私が囮になって、狐坂ワカモの注意を引きましょう"
セイア"ほう?"
ナギサ"本当によろしいのですか?セイアさんが提案した作戦を実行するだけなら、カズハさんは休んでてもいいのですよ?鳩尾のダメージだってあるのに……"
カズハ"大丈夫ですよ、ナギサ様。この前鳩尾に食らったミカ様の拳骨に比べたら、そよ風のようなものです。舐められていたのもあるでしょうが、ミカ様のは息すらできませんでしたから……"
"それに、そのまま作戦を実行したところで、ワカモの身体能力を持ってすれば、目視してから取り付くのは容易いことでしょう。それでは先程の二の舞になりますし、そうなれば一巻の終わりです"
"これは私の持論ですが、安全性に拘っているばかりでは彼ら(格上)を上回ることはできません。時には大きなリスクを背負い、全てを失う覚悟で挑まなければ──"
"我々に勝ち目はありませんよ。ナギサ様"
セイア"ちなみに、君個人としてはこの状況をどう思っているんだい?"
カズハ"走行する車を足場にしたバトルフィールドなんて、最高じゃないですか!!!映画ですよ映画!"
- 116vsシリーズ作者 26/05/10(日) 18:31:27
ナギサ「……彼は、恐ろしい人ですね。陽だまりのような暖かさを持っているのに、凍えるような冷たさも兼ね備えてる」
セイア「彼は長い間自身の性質と向き合い、理想と現実を擦り合わせてきた。その重圧を耐え抜く強靭さが、人を威圧してしまうのだろうね。あれでまだ二年生だと言うのだから、末恐ろしいものだ」
ナギサ「ですが、カズハさんはそれに気づいていながら、それでもなお進み続ける強さや潔さを持っているように感じられます。ミカさんもそういう所を気に入っているのでしょうね。彼の話をする時は決まって、目を輝かせていますから」
怒号と爆笑と悲鳴を背に、桐藤ナギサと百合園セイアは杏山カズハの恐ろしさと強さを理解していく。
要は諦めが悪いのだ。
杏山カズハは自身の異常性と他者の意見を理解していた。
それでもなお諦めきれなかったから走り続けた。
その結果、杏山カズハは月夜のトリニティにて青春を謳歌している。
ナギサ「そう考えると、ミカが気にいるのも分かる気がします……さて、そんな彼の青春を守るためにも、先を急ぎましょう」
それが私たちティーパーティーの役目だと、心から信じて。
- 117vsシリーズ作者 26/05/10(日) 20:20:31
- 118幕間作者26/05/10(日) 23:14:15
- 119二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 23:44:06
熱く燃える浪漫な展開での戦闘はテンション上がるだろうな
- 120二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 00:46:23
終始相手が悪すぎるぞベアトリーチェ
- 121vsシリーズ作者 26/05/11(月) 01:29:20
トリニティ 車両上
杏山カズハは百合園セイアの作戦を悟らせないため、狐坂ワカモの注意を引いていた。
カズハ「シッ!」
ワカモ「そんなものに!」
杏山カズハは狐坂ワカモに跳びながら放った横蹴りを避けられ、向こう側を走る車両の屋根へ着地。
狐坂ワカモの得物、九九式短小銃の"真紅の災厄"から放たれる銃弾を屋根と屋根を飛び移りながら躱していく。
カズハ「なんちゃって八艘飛び、なんてな!」
ワカモ「ちっ、鬱陶しい!」
図書委員会から借りた本の知識を活用していく杏山カズハに苛立つ狐坂ワカモは、弾をリロードした後に追う。
カズハ(そうだ、そのまま追ってこい。このまま防護柵の道路に着くまで時間を稼いでやる!)
意気込む杏山カズハ。
彼らの作戦。
それはギリギリの距離で走りつつ、中分植栽が敷かれた道路へ向かい、そこを横切って対向車線へショートカットするというもの。
そのタイミングを狐坂ワカモへ計らせないために、杏山カズハは陽動を買って出た。
装備も三節棍のみに絞っている。
お互い安全な距離でやり合っているようでは実力の高い方が勝つのは自明の理だ。
百合園セイア曰く、ジャブジャブヘルメット団でそれに対応できるドライバーはいても、それに追随できるマシンはないとのこと。
ならば、今回の作戦において唯一フィジカルで作戦を失敗させかねない狐坂ワカモは、何としてでも抑えなければならない。
考える暇は与えない、作戦が発動するまで今の状態を保たなければ。
- 122二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 09:14:12
陽動は気付かれないよう暴れるのが目的だからな
- 123vsシリーズ作者 26/05/11(月) 11:24:53
カズハ(到着予想時刻まで残り十二分弱。その間全力で──)
(耐える!!!)
杏山カズハは踵を返し、後方のワゴン車へ飛び乗り、狐坂ワカモへ肉薄する。
右の縦拳を真紅の災厄に防御され、続け様に銃身を握る左腕へ左の横拳を決める。
ワカモ「舐めた真似を!」
防御を崩された狐坂ワカモは残った右腕の銃床で殴りつける。
カズハ「っ、たっ!」
杏山カズハは右腕で銃床を受け流し、咄嗟の右構えから右の縦拳で反撃する。
狐の面へ被弾を許してしまった狐坂ワカモは、勢いで側転とバク宙を行い、後方のミニバンへ後退する。
ワカモ(腐っても各学園最強と戦えるだけあって厄介ですわね。そんな男が無策で突っ込んでくるとも思いませんし、何が狙いでしょうか)
狐坂ワカモが思考するのを他所に、牽制射撃を躱した杏山カズハは左の4WDへ飛び移り、前方へ高く跳躍する。
その着弾点に定められた走行中のミニバンは──。
カズハ「ギッッッタン!!!」
ワカモ「!」
ジャブヘル「ひぃっ!?」
リア部分がひしゃげ、前輪が浮くほど車体が大きく傾いてしまう。
フロント部分にいた狐坂ワカモはシーソーゲームの要領で空中へ放り出されてしまう。
カズハ「バッッッコン!!!」
ジャブヘル「うわぁぁぁぁぁ!!!」
狐坂ワカモを追う杏山カズハ。
途中跳ね返ったミニバンのフロント部分へ衝突するも、ボンネットが外れ、そこに内蔵されたエンジンが爆破される。
それを運転していたジャブジャブヘルメット団の団員は、某ハンバーガーチェーン店で販売されているシャカチキが如く、車内でシャッフルされ、行動不能になった。
杏山カズハの顔面がめり込んだボンネットが、狐坂ワカモへ迫る。
- 124vsシリーズ作者 26/05/11(月) 14:31:55
ワカモ「一先ず、その不細工な殻を脱ぎなさい!」
狐坂ワカモはその不細工なミサイルを横から蹴り、露出していた足首を掴んで回転しながら車群へ落下する。
カズハ「おあぁぁぁぁぁぁ、ぶぇっ!?」
狐坂ワカモに振り回され、絶叫する杏山カズハ。
三列あるうち、中央線(センターライン)に一番近い右の軽自動車へ叩きつけられる。
全力で前受け身を取り、致命傷を避けられたとはいえ、高圧電気を流されたような痺れが両腕を駆け巡る。
ワカモ「ふんっ!」
カズハ「ぬに"ぃっ!?」
軽自動車から見て左隣を走るクーペのリアドアへ投げられる杏山カズハ。
フレームが歪むほど強い力で背中を打ち付けられるも、拘束から逃れた事で右へ身を翻し、追撃の銃弾を躱すことに成功する。
カズハ「ほっ、とおぉぉぉぉぉぉ!?」
屋根の端を掴んだ左手を基点に、戦場への復帰を果たした杏山カズハ。
狐坂ワカモへいる方向へ向き直すと同時に、彼女のタックルを正面から受けてしまい、クーペの左隣。
つまり三列あるうちの一番左に位置するコンパクトカーへ激突する。
後部座席の車窓ごと破壊され、杏山カズハは車内で組み伏せられる。
仮眠でも取るつもりだったのか、シートは真横に倒され広いスペースが確保されている。
ルームミラー越しから、運転手のジャブジャブヘルメット団の団員が信じられないという顔でこちらを見ている。
助手席の団員は触らぬ神に祟りなしと言わんばかりに前を向いて動かない。
マウントを取られた杏山カズハは、狐坂ワカモに首を絞められる。
カズハ「っ……」
ワカモ「なにか狙いがあったようですが、こうしてしまえば何もできませんね」
カズハ「……はは。車ん中でおっぱじめるとか、随分大胆じゃねぇか七囚人」
ワカモ「減らず口も大概に「ここまで煽てて貰ったんだ」」
カズハ「答えてやらねぇのは男の恥だよなぁ!?」
杏山カズハは狐坂ワカモの言葉を一切無視して、車内アクションを開始した。
- 125vsシリーズ作者 26/05/11(月) 17:57:24
カズハ「まずはそのケツを押し上げてぇっ!」
腹をマウントされた杏山カズハは脇を肘で固め、右足で尻を押し上げる。
ワカモ「っ!」
体勢が崩れる狐坂ワカモ。
首から外れた両手が地面に着いて、杏山カズハへ覆い被さる状態になる。
杏山カズハは(胸が目の前にあるという)衝撃的な事実を認識する間もなく両手を骨盤に添え、肩と足裏を基点に真上へブリッジをする。
カズハ「からの足掛けぇ!」
ブリッジによって生成されたスペースを骨盤に添えた両手で維持しつつ、自身の足を回し、狐坂ワカモの左足を外側から掛ける。
ここからカウンターへ持っていくこともできるが、タイムリミットが迫っているので、今回は逃げるための蹴りを入れる。
ワカモ「くっ!」
運転席と助手席の間を縫うように、カーナビへ背中を打ち付ける狐坂ワカモ。いくら七囚人と言えど、これではすぐに身動きを取れない。
杏山カズハは左手を基点に体勢を立て直し、破壊された車窓へ飛び込む。
カズハ「あばよワカモちゃん!次はマウントできるといいなぁ!」
杏山カズハの想定よりマウントが甘かった狐坂ワカモ。
両脇へ足を差し込まれ、腕を挙げた状態に固定されてしまうのを恐れて肘を固めたのだが、狐坂ワカモはそれを崩すどころか、若干引け腰だったのだ。
その原因が己にあることを、杏山カズハは知らない。
それよりも──。
ラブ「ちょ、そっちいくのぉ!?」
驚愕する河駒風ラブの声が、先頭から聞こえる。
どうやら成功したようだ。なんとか取り付いたクーペの側面を登り、屋根を駆け軽自動車へ乗り移り、
中分植栽の中央分離帯を飛び越え、百合園セイアのオープンカーを視認する。
問題発生。
車内での乱闘が響いたのか、オープンカーへ着地するにはタイミングが遅すぎる。
カズハ「とどけえぇぇぇぇぇぇ!!!」
一か八か。杏山カズハは装備していた三節棍を解放し、百合園セイアのオープンカーへ手を伸ばす。
その手を──。
ナギサ「カズハさん!」
桐藤ナギサが掴んだ。
- 126二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 21:43:49
ナギサ様がヒロインポジだ
- 127幕間作者26/05/11(月) 22:54:54
これで終わりの第十話!
Nightmare is over | Writeningーーーー 戦いの火蓋が切って落とされた。のだが、、、 工房長「お前さんらは全員で姫とやらの救助に行きな」 “えっ?”“何を言い出すんですか?!” 先生からしてみればこの反応は当たり前である。それが意味する…writening.netベアトリーチェ、もう2度と泣けなくなっちゃったねぇ、、、(ニッコリ)尚頭がないだけで一応生きてる想定です。まぁ、最終編で追放されちゃうんですけどね。それまで偽物の頭でも使ってもらいましょう!
- 128vsシリーズ作者26/05/11(月) 23:26:17
うわーん!ナギサ様のヒロイン適正が高すぎます!
スズミと似た属性を持ちながら、戦闘能力が低いからヒロインとしての素質が高いこと高いこと。
え、エグい……。
尊厳どころか物理的にもぐちゃぐちゃだ。
そういえばエデン条約編中のカズハは正実として、上の指示に従っていたのだろうか。
勉強が苦手だったり、素行が悪い描写もあったから、ワンチャン補習授業部に放り込まれる可能性も……。
いやでも、各学園最強と手合わせするのはネルセイの繋がりができるEXPOイベントの後だから、頭角は現していないかも?
ゲヘナ交流会の流れを鑑みるに、ミカとぶつかるボクシング大会からネル戦までの期間が空いているようには見えない。
元ネタのボクシング大会は謝肉祭の後夜祭だったから、少なくともミカとぶつかるのはエデン条約編終了後か。
ウィッシュイベントのやり取りを組み込むなら、そのまま正実として動いてるだろうな。
エデン条約編時点だと、装備が海底二万里だけで鉄血メイス(獲得可能時期は銃を破壊したネル戦後)もないからカズハも苦戦しそう。
補習授業部ルートならハスミに憧れるコハルとの対比と見せかけて、ツチノコイベのコノカみたいに、ふとした拍子でとんでもパワーを披露してユーザーを驚かせてそう。
コハル"うそ……私が補習授業部行きなんて"
カズハ"どんまいコハル、そんな時もある"
ハスミ"カズハもですよ"
カズハ"ゑ?"
- 129二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 23:38:10
- 130vsシリーズ作者26/05/11(月) 23:45:10
間一髪のところでオープンカーと合流できた杏山カズハは、呼吸を整えていた。
カズハ「はぁ、はぁ、はぁ、ふー……ナギサ様、手助け感謝致します。危うく置き去りされるところでした。セイア様も。今回の作戦を成功させる手腕、改めて感服いたしました」
ナギサ「お礼を言うのはこちらの方ですよ、カズハさん。カズハさんが敵の注意を引いてくれたおかげで、私たちは怪我を負うことなく逃げ切れたのですから」
セイア「ナギサの言うように、君が尽力してくれたおかげで私たちはここにいる。感謝は不要さ。それに、君は私が要求した通り、私の願いを叶えてくれた。感謝を言うべきはこちらの方だとも」
「特に、狐坂ワカモを上空へ打ち上げてボンネットごと追撃しに行くところは、動きに迫力があってとても面白かったよ」
カズハ「一人称視点何も見えないから大変でしたけどね……待ってください、なぜセイア様がそれを」
お互いを労い、感謝し合う逃走組一同。
そんな中、杏山カズハは百合園セイアのセリフに疑念を抱く。
戦場が後ろで行われている以上、運転で前を見ている彼女にはそれを把握する術はないはず。
思考を巡らせている杏山カズハへ、百合園セイアが答えを授ける。
セイア「ルームミラー越しに見ただけさ。背後から聞こえる音も相まって、大作映画を小さな画面で見ている気分だったよ」
カズハ「ミラー、その手がありましたか……あ、忘れてた!ナギサ様。先程私を引き上げるときに三節棍を握りましたよね?手当するので見せてください」
百合園セイアから開示された答えに納得していると、杏山カズハは桐藤ナギサの無茶を思い出し、その診察を申し出る。
- 131vsシリーズ作者26/05/11(月) 23:48:31
ナギサ「いえ、そんな大層なものでは「ナギサ」……はい」
一度は断ろうとした桐藤ナギサだったが、百合園セイアから言外に受けろと言われてしまい、杏山カズハの診察を受けることにした。
カズハ「……やはり、圧迫と摩擦に晒された所為で手の皮が剥けてますね。応急手当しますので少々お待ちください」
アルコール消毒液にトリニティ製聖水、化膿止めに包帯。
オープンカーに備えられていた医療機器で桐藤ナギサを手当する杏山カズハ。
ナギサ「手馴れていますね」
カズハ「ありがとうございます。所属柄、怪我をした方と関わることがあるので、それが功を奏したのでしょう。私を危機から掬い上げてくださった方の御御手。誠心誠意を持って治療させて頂きます」
「はい、終わりました。他にも異常をきたしている可能性があるので、救護騎士団に連絡を……あ」
桐藤ナギサの怪我を手当した杏山カズハは、救護騎士団へ連絡しようとして手を止めた。
ナギサ「どうされましたか?」
カズハ「無線が壊れてました……」
杏山カズハは某名探偵の電気ネズミのようになんとも言えない表情で答える。
道理で連絡がないはずだ。
これでは通信どころか、発信も受信もできやしない。
- 132vsシリーズ作者26/05/12(火) 08:25:46
セイア「連絡と言えば、君が陽動を行っている間にティーパーティーの端末から報告があってね。正義実現委員会曰く、自警団や放課後スイーツ部といった君の友人たちが増援に来てくれたそうだよ。今頃足止めされたヘルメット団たちと接触してるんじゃないかな」
カズハ「え?」
トリニティ 交通事故発生現場
無理やりショートカットしようとした車両を皮切りに、追突事故が次々と発生したトリニティ大通り。
そこに取り残されたジャブジャブヘルメット団は、戦闘を余儀なくされていた。
ジャブヘル「くそ!なんで自警団だけじゃなくて、トリニティの黒い三連星までいるんだ!」
ジャブヘル「敵はあいつらだけじゃなかったのかよ!」
ジャブヘル「つべこべ言うな、来るぞ!」
同級生A「トリニティの黒い三連星!」E.ツインメイス
同級生B「義によって助太刀致す!」E.ソードメイス
同級生C「いざあぁぁぁぁぁぁ!」E.超大型メイス
ジャブヘル「「「ギャアァァァァ!」」」
スズミ「行きましょう、レイサさん!」
レイサ「はい!」
カズサ「やるからには、とことんやろう」
ナツ「気合十分だね、キャスパリーグ」
ヨシミ「相変わらず、兄貴のことになったら途端に目の色が変わるわね。カズサは」
カズサ「そこうるさい!特にナツ!」
アイリ「あはは……」
セイア「良き家族、良き友人に恵まれたね。カズハ」
カズハ「……えぇ、本当に」
涙腺が決壊しかけ、右手で顔を覆う杏山カズハ。
その様子を見た桐藤ナギサと百合園セイアが目を合わせ、微笑む。
すると、前方から爆発音が轟いた。
- 133二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 10:34:07
ワカモ戦は終わったのか?それともまだ続く…?
- 134二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 15:38:37
関係者集結してるの熱いな
- 135vsシリーズ作者26/05/12(火) 16:37:56
- 136スレ主26/05/12(火) 19:35:32
奥義を伝授するセイアちゃん
カズハ「セクシーカズハですまない。」(決めポーズ)
セイア「...なるほど...まさかここまでとはな。やはり、私の勘は正しかったようだね。」
カズハ「とりあえず、言われた通りにやってみましたけど...セイア様、なんですかこれ?」
セイア「なに、落としたい女ができた時でも使いたまえ。」
カズハ「落としたい女ですか...倒したい女ならたくさんいるんですけどねえ。ていうか、こんなんので落ちるやつとかほんとにいるんですか?」
イチカ「へっくしゅん!」
スズミ「くしゅん!」
セリナ「へくちっ!」 - 137vsシリーズ作者26/05/12(火) 19:45:55
- 138vsシリーズ作者26/05/12(火) 20:17:00
カズハ「!」
セイア「ナギサ、状況は?」
臨戦態勢に入る杏山カズハ。
つかの間の休息を終え、新たな脅威へ備える。
より早く双眼鏡を構える桐藤ナギサ。
正体不明の爆破を観察し、事態解明に努める。
そんな彼女へ声をかける百合園セイア。
背後の脅威を目視しつつ、情報開示を求める。
ナギサ「……交差点で誰かがヘルメット団と交戦しています。数は四人。装備は以前商談目的でデモンストレーションした軍事企業のものと酷似しています。カズハさんの意見も頂けますか?」
桐藤ナギサは状況を確認すると、意見を求めて杏山カズハへ双眼鏡を手渡す。
カズハ「畏まりました、拝見します……あー」
杏山カズハは双眼鏡を受け取ると、見知った武器を担ぎ、それを振り回す生徒たちの姿を確認する。
各々が装備している武器に因んだモビルスーツ。
その頭を模したフルフェイスマスクを着用し、ヘルメット団と交戦している。
その中で一番良い動きをする生徒がこちらへ気づき、合図を送る。すると、何事もなかったように彼らは撤退していく。一つ借りができたな。
セイア「知り合いかい?」
カズハ「はい、中学校時代のライバルです。今はフリーランスとして活動していますが、ロゴワッペンも見受けられませんし、今回は味方と見ていいでしょう。そのまま通過してください」
ナギサ「信用されているのですね、彼らのことを」
カズハ「えぇ、だってあいつらは──」
「真正面から俺を乗り越えたい、生粋の挑戦者(チャレンジャー)ですから」
不良A「いやー、何とか間に合ったな」E.ツインパイル
不良B「数で押し潰す側だった俺たちが、逆に潰される側になるとは」E.ブーストハンマー
不良C「あの頃は全員シールドアックス、良くてバトルアックスとシールドだったな。懐かしい……仮にも三桁越えの俺らをパルチザンにガントレット・シールド、鉄血メイスで相手取ったあいつらはなんなんだよ」E.ヴァルキュリアバスターソード
ヤンキー「……」E.バトルアックス&シールド
「ここが正念場だ。気張れよ、杏山」
不良ABCwithヤンキーことアングラ・チームが闇夜へ溶ける中。
獣の如き一台の車両が、トリニティを駆け抜けた。
↓フルフェイスマスク参考画像
- 139二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 23:31:42
これはある意味制約解除決戦のようなものなのでは
- 140二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 02:24:48
何か逆にこれに対抗出来てる方もすごいわ
- 141vsシリーズ作者26/05/13(水) 08:55:48
- 142二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 13:36:31
ヘルメット団にリミッターが外れてるのがいるのかもしれない
- 143vsシリーズ作者26/05/13(水) 19:48:42
大通りの交差点を左折し、トリニティ総合学園の敷地まで直線だけとなった逃走劇。
狐坂ワカモは中央分離帯の先でドリフトし、合流出来た河駒風ラブのセダンへ飛び移り、逃走組を追っていた。
中でも彼女の注目を集めたのが、杏山カズハ。
聖園ミカと剣先ツルギが不在の状態で、トリニティの品位を問われる催しにティーパーティーが参加するという情報を聞きつけ、襲撃した際に遭遇した猫耳の少年。
噂には聞いていた。
学園最強と名高い生徒たちへ手合わせをしては、口説きにかかる不埒者がいると。
しかし、強者であることには変わりなく、二年生でありながらティーパーティーの護衛を任され、災厄の狐と畏怖される己を前にしても口答えできる胆力と、足止めできるだけの実力と狡猾さを兼ね備えている。
先程は騙しに貶されたことを憤怒してばかりいたが、今は別の感情が芽生えている。
ラブ「やってやるわよもおぉぉぉぉ!!!」
やけくそ気味にギアを上げていく河駒風ラブを他所に、狐坂ワカモは前方にオープンカーを確認する。
そのトランクには一本の長剣を突き立て杏山カズハの姿が。
カズハ「……」
杏山カズハは狐坂ワカモに気づくと、長剣を引き抜き、交差させた両手で切っ先をこちらに向ける。
どうやら長剣一本で迎撃するつもりらしい。
ワカモ「その挑発、乗って差し上げます」
あからさまな罠を前に、狐坂ワカモは。
純粋たる殺意を持って、杏山カズハを蹂躙する。
- 144vsシリーズ作者26/05/13(水) 19:51:38
杏山カズハは最後の決着を付けるべく、手にする武器を吟味する。
三節棍で銃弾を弾いて反撃?
否、今回の戦場は先程と違い、オープンカーを含め、たったの二台しかない。
銃弾を弾いて接近することはできても、動き回れない状況での運用は難しいと杏山カズハは踏んでいる。
耐久値も不安だ、これ以上無理をさせるのは得策ではない。
かといって、海底二万里で撃ち合うのも危険だ。
特に運転手の百合園セイア、彼女を狙われたら逃走に大きな影響が出てしまう。それは避けなければならない。
ならば答えはひとつ。
狐坂ワカモの銃撃をナイトブレードで全て弾き、間髪入れずに接近戦へ持ち込む。
せっかく見繕ってくれたのだ、存分に使わせてもらおう。
カズハ「ガンスミスの世話になってる者同士、仲良くやろうぜ。ナイトブレード」
杏山カズハはナイトブレードへの挨拶を済ませ、武器選択(アセンブル)を完了する。
先の陽動はあくまで、杏山カズハの注文(オーダー)を叶えてもらったに過ぎない。
ここからは、杏山カズハが仕事(タスク)を果たす番だ。
カズハ「それでは───参ります」
ナイトブレードを構えた杏山カズハは。
確固たる意志を持って、狐坂ワカモを迎撃する。
- 145二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 23:54:56
手合わせって感覚じゃなく明確な敵意を持って来る強者組って珍しいよな
ワカモでこれなら今後他の七囚人も来るかもしれないな - 146vsシリーズ作者26/05/14(木) 08:32:48
カズハ「!」
金切り音。
陽動作戦で割り出した五発の上限装弾数。
まずはその残弾を削り、取り付く隙を作る。
ナイトブレードを雄牛の構えから右へ振り抜いたことで銃弾が弾かれる。
残り四発。
背後にはティーパーティーの要人にして、鎬を削り合う同士の友人。
ひとつのミスも許されない、許してはならない。
果たすべくは完全防御にして完全防衛。
銃弾一つのすり抜けも恥と心得ろ。
左斜め上へ刀身を切り上げ、残り三発。
"お察しの通り私は以前、ナイトブレードのテスターを受け持つ機会がありました。一流とはいきませんが、多少は扱えるのでご安心ください"
逃走開始前。
杏山カズハが百合園セイアの質問へ答えた際の回答。
この話には続きがある。
杏山カズハはナイトブレードだけではなく、その前身にあたるバトルブレードのテスターも請け負っていた。
さらに右へ切り返し、残り二発。
それも例に漏れず破壊してしまったが、そのデータを元に制作されたのが鉄血メイスであり、思い入れの深い一品だ。
バトルブレードだけではなく、今まで扱ってきた武器には全て愛着がある。
夢と希望と愛と確かな実力を持って作られた武器は作り手の情熱を感じられると共に、それを扱いきれない彼らのもどかしさを感じさせる。
左斜め下へ刀身を切り下げ身を翻し、残り一発。
- 147vsシリーズ作者26/05/14(木) 08:36:26
- 148二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 14:49:49
とても浪漫を感じるわ
- 149二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 17:12:52
ミカとツルギ居ない状況でかなり頑張ったと思うんだ
終わった後はちゃんと労われてほしいものだな - 150vsシリーズ作者26/05/14(木) 18:19:00
ワカモ(銃弾を斬るのではなく、弾いて軌道を逸らしましたか……)
まだ距離のあるオープンカーのトランク。
その上で銃弾を次々と弾いていく杏山カズハ。
その姿を目の当たりにした狐坂ワカモは、冷静にその光景を処理する。
破片が飛び散るのを恐れたのだろう。
杏山カズハはナイトブレードの刃を使わず、面に角度をつけて対応した。
弾かれた銃弾は全て上方向へ飛んでいき、周囲の建物や道路へ着弾。
護衛対象の二人どころか、杏山カズハ本人へダメージを与えることなく、真紅の災厄は弾切れを迎えた。
もちろんそんなことが発生するほど射撃を甘くした覚えはないし、得物の威力も劣っていない。
ならば、この結果は偶然ではなく必然。
彼が保有する技術で引き起こした必然なのだ。
これでは銃弾をリロードして再度射撃しようと、目ぼしい結果は得られないだろう。
ナイトブレードが壊れるまで撃ち続ける選択。精度を維持するのは難しい可能性もあるが、あまり悠長なことをしていると学園の敷地へ逃げられてしまう。
となればやはり。
ワカモ「引き撃ちでは埒が明きませんね。直に叩くとしましょう」
狐坂ワカモは真紅の災厄に取り付けた三十年式銃剣をなぞる。
直後、赤い棒状の何かが投擲される。
狐坂ワカモは真紅の災厄を回転させ、弾いたそれを観察する。
ワカモ(分解された三節棍……なるほど、これをデコイに──)
「あなたが距離を詰めるのですね、カズハさん」
カズハ「!!!」
背後へ落ちていく三節棍の残骸。
それを弾いたことで生じた隙。
右脇にナイトブレードを構えた杏山カズハが、狐坂ワカモへ飛びかかった。
- 151vsシリーズ作者26/05/14(木) 21:46:43
ワカモ「っ!」
真上から振り下ろされる杏山カズハの強撃。
狐坂ワカモは咄嗟に両手持ちした真紅の災厄で防御。
セダンのルーフが大きな音を立ててヘコむ。
ワカモ「っ、……はっ!」
強撃を耐えた狐坂ワカモは杏山カズハを押し返し、真紅の災厄から三十年式銃剣を外し、構える。
杏山カズハはフロントガラスを擦りながら着地し、ボンネットへ留まる。
カズハ「……」
先程とは打って変わり、無表情でこちらを見つめる杏山カズハ。
まるで凪いた海を前にした錯覚をさせられる彼に、狐坂ワカモの破壊衝動を刺激する。
カズハ「!」
僅かな機微を知覚した杏山カズハは狐坂ワカモへ攻撃を仕掛ける。
人を愛し守る側にいながら、自身の欲望のために人を傷つけることを良しとする歪な少年。
高潔さと獰猛さを兼ね備えた彼の欲望、その究極系。
それを、狐坂ワカモは壊したいと思った。
ワカモ「!」
圧倒的リーチの差に手こずらせられながらも、自前のフィジカルと身こなしで杏山カズハの攻撃を捌く。
意識の水底へ潜り、極限状態へ至った杏山カズハ。
それを壊してみたい。
そんな破壊衝動が、狐坂ワカモを突き動かしていた。
- 152二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 22:22:12
ロマンだぜ
- 153幕間作者26/05/14(木) 22:52:58
思いついたので工房SSのエピローグを描いてみました
the epilogue | Writening工房長「、、、って言うのが裏で起こってたんだよ」 カズハ「へぇ〜、あの生首そういう経緯があったんすね!」 カズハは工房長の話に合点があったような反応を見せる。彼が審問会に参加することになった折、弁護…writening.net今更ながらこれSEEDの覚醒イメージしてる?
- 154二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 22:54:50
Youtubeから来ました。今から1から見てきます
- 155二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 23:03:30
ここも動画になってるのか
複数の系列があるここのSSをどう出すのかちょっと気になるな - 156vsシリーズ作者26/05/14(木) 23:13:23
- 157二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 23:32:28
- 158スレ主26/05/14(木) 23:53:30
- 159二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 01:22:04
- 160vsシリーズ作者26/05/15(金) 08:15:10
トリニティ総合学園までの直線。
周りを走る車両がいない中、杏山カズハはセダンのルーフという狭所的な戦場を駆けていた。
カズハ「ふっ、はっ!」
杏山カズハは袈裟斬りと突きを放つが、突きに三十年式銃剣を沿わせた狐坂ワカモが接近する。
カズハ「!」
杏山カズハはすぐさま脇を締め、引き戻したナイトブレードで三十年式銃剣を上向きへ弾き、蹴り飛ばす。
ワカモ「っ!」
蹴り飛ばされた狐坂ワカモはトランクを擦りながら後退する。
度重なる戦闘で切り傷や窪みだらけになったセダンの外装。そのリアガラスを駆け上がり、再び肉薄する。
跳躍で左の一文字斬りを躱し、着地と同時に放たれた切り返しを身を低くしてやり過ごす。
溢れる殺気、刺さる殺意。
零れる自我、揺れる自己。
風を斬り、空を斬り、花火のように火花が散っていく剣戟は誰もを魅了する演舞と化していた。
ワカモ「はっ!」
狐坂ワカモはナイトブレードの袈裟斬りを右へ避けながら三十年式銃剣で受け流し、逆手持ちで杏山カズハを壊しにかかる。
カズハ「っ!」
杏山カズハはナイトブレードを切り返し、狐坂ワカモの反撃を防ぐ。
反撃を切り返された狐坂ワカモは、リアガラス手前まで後退する。
間合いの内側に入られたのはこれで八度目。かなり危険な橋を渡らされている。
カズハ「……は」
いつも通り訪れる恐怖と充足感。
犯罪者とはいえ、生粋の強者。潜水の条件を容易く満たし、杏山カズハを深海へ連れていく。思考回路がクリアで体もよく動く、余計な力みもない。それでも拭えない不安と緊張の先にある勝利とは、一体どんなものなのだろう。
そんな期待感が、杏山カズハの胸を燻る。
盾代わりの左腕で上段蹴りを防御し、右手のナイトブレードで反撃する。
体勢を立て直し、逆袈裟斬りを仕掛ける狐坂ワカモ。
対して杏山カズハは袈裟斬りを選択し、決めにかかる。
そして、桜は花びらを散らす。
誰にも気づかれぬまま、音も立てずに。
- 161二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 14:01:38
今回の戦闘、範囲も被害もなかなかにでかいよね
- 162二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 16:58:52
全部が終わった後にまたしばらく抜け殻みたいになってるんだろなーって気がするわ
- 163二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 20:07:46
いろいろ終わったあとにカズハの恋愛面も見たい
- 164vsシリーズ作者26/05/15(金) 20:20:51
カズハ「……」
真正面から狐坂ワカモへ切りかかった杏山カズハ。
現在、折れたナイトブレードを振り抜いた体勢のまま握っている。
逆袈裟斬りを行う狐坂ワカモに対して、杏山カズハは袈裟斬りを行った。
いくら格上が相手とはいえ、武器そのもののリーチは伸ばせない。
事実、狐坂ワカモの逆袈裟斬りよりも先に、こちらの袈裟斬りがその肩口へ届こうとしていたのだ。
そして、狐坂ワカモの肩口を捉えた次の瞬間。
ナイトブレードの刃面が爆発し、舞い散る花吹雪とともに刀身が破壊された。
結果。
袈裟斬りは空振りし、狐坂ワカモの逆袈裟斬りに杏山カズハは斬られた。
いつ仕込まれた?
建物の屋根からオープンカーのボンネットへ着地したところをナイトブレードの鍔で殴り飛ばした時か?
中分植栽のショートカットを悟らせないために陽動した時か?
違う。
起爆したのは刀身の刃面であって、鍔ではない。
その間どこも触られた覚えはない。
陽動作戦はそもそもナイトブレードを装備から外した。
論外、小細工をする以前の問題だ。
一体どこで?
狐坂ワカモの四肢にそんな能力があるなら、ナイトブレードだけではなく、接触していた自身の体も起爆されていたはずだ。短刀も然り。それが短刀の能力なら、刃面と同じく接触していた刃先が爆発していないのは不自然だ。
接触総量の差異、有機物か否か、爆発の制御性。
あらゆる可能性、あらゆる発動条件が提示される。
そして、杏山カズハは気づく。
ナイトブレードの刃面のみに接触していた存在に。
それは──。
- 165vsシリーズ作者26/05/15(金) 20:22:53
カズハ(銃弾か……)
混濁した記憶、加速する思考。
そこから弾き出された今回の敗因に、杏山カズハは疑念の靄が晴れるのを感じた。
全弾完全防御"ガンスミスの浪漫"。
桐藤ナギサと百合園セイアを守るため、ガンスミスの浪漫を体現すべく実行した策。
それがこうした形で裏目に出るとは。
右の脇腹から左肩にかけて描かれた一線が、赤く滲む。
アドレナリンで鈍くなった痛覚が、傷口に熱を灯す。
最後の最後まで隠し持っていた切り札(ジョーカー)。
それを勘づかれることなく相手の懐へ忍ばせ、
化かしてみせた狐坂ワカモの技量と度量。
いやはや、敵ながら。
カズハ「───天晴れだ」
噴き出す鮮血。
開花する赤い花。
杏山カズハは死に際の紅桜を咲かせ、戦場を退いた。
- 166二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 22:37:42
戦闘後のワカモとの関係性はどうなるのかな
- 167vsシリーズ作者26/05/15(金) 23:29:11
杏山カズハが車道へ落下し、狐坂ワカモは僅かに切りつけられた右肩をなぞって目を伏せる。
ワカモ(手を打っていなければ、危ういところでしたね)
杏山カズハの考察通り、狐坂ワカモは真紅の災厄の射撃による小細工を施していた。
その内容は、シャーレの先生だけが起動できるタブレット端末。
シッテムの箱にEXスキル"深紅の花占い"という名前で登録されている技術を消費削減(コストダウン)させたもの。
本来は敵一人に六連射を与え、一定時間内に自身を含めた味方全員が対象に与えたダメージ量と同量のダメージを与えるという代物。
本来あるはずのない六発目。
各学園最強と戦ってきた杏山カズハが、それを警戒しないわけがない。
加えて、今までの戦闘で発生した損害状況。
それを加味した狐坂ワカモは、トランクの上に立つ杏山カズハに対して、即興の仕様変更を実行した。
神秘で生成する最後の一発を削り、六連射を五連射に抑え、余った神秘を五発の実弾へ込めたことで、通常の射撃と遜色ないレベルにカモフラージュさせることができた。
代わりに、五発全てを標的に命中させなければ効果を発揮できない尖った性能をしている。
しかし、杏山カズハがナイトブレードを構えた時点で、そのデメリットは帳消にできた。
結果としてナイトブレードは時間差で破壊され、狐坂ワカモは勝利を収めた。
三十年式銃剣を真紅の災厄へ付け直し、前方のオープンカーへ意識を向ける。
ここまで手こずらされたのは杏山カズハの奮闘だけではなく、ティーパーティーの二人によるサポートも大きいだろう。
ワカモ「さて、いい加減依頼をこなすとしましょうか」
そんな口上を述べて、狐坂ワカモは真紅の災厄を装填する。
物語は、終幕へと向かう。
- 168幕間作者26/05/15(金) 23:42:24
思い立ったが吉日と言うことでAとカズハのSSを書いてみました
Blake Time with A | Writening工員A「おっにさっんこっちら♪手っのなっる方へ〜♪なのさ🎵」 カズハ「逃してたまるかぁッ!うおぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!」 Aとカズハは今、鬼ごっこをしていた。しかし、これはただの鬼ごっこでは無い。…writening.netお楽しみいただければ幸いです
- 169vsシリーズ作者26/05/15(金) 23:49:42
うちとは違ってめちゃくちゃ平和だ……良き。
- 170vsシリーズ作者26/05/16(土) 01:18:17
トリニティ総合学園へ繋がる車道を爆走するオープンカー。
桐藤ナギサが、怒鳴るような大声で無線機に指示を出す。
ナギサ「ミネ団長!カズハさんがやられました!すぐに救護騎士団を!はい、お願いします!」
セイア「最後の最後で面白くなってきたね、ナギサ」
ナギサ「えぇ!カズハさんが切り拓いてくれた活路、決して無駄にはできません!」
桐藤ナギサは固い決意を持って、同じ視座へ立つ百合園セイアへ応える。
背後から飛んでくる銃弾。
桐藤ナギサはシートベルトを外し、助手席から身を乗り出して、杏山カズハの愛銃"海底二万里"で撃ち返す。
正義実現委員会とはいえ、彼もまたティーパーティーが護るべきトリニティ総合学園の一生徒。
孤立無援に近い状態でも、状況を打破すべく自分の持てる全てを動員し、貢献してくれた。
ナギサ「そんな彼に報えないまま、責任を果たせないまま!」
海底二万里が弾切れを起こし、向こうの銃撃が車体を跳ねる。
トリニティ総合学園の敷地へ通ずる門を通過し、噴水前が見えてくる。
ドリフトし、狐坂ワカモも向き合う。
セイア「同じ狐の好だ、受け取りたまえ」
ドリフトざま、百合園セイアが自身の愛銃"鋭き光彩"でセダンのタイヤを撃ち抜く。
スリップするセダン、不安定になった足を放棄し、大きく跳躍する狐坂ワカモ。
正面、このままではやられる。
それでも──。
ナギサ「終われない!」
そうでしょう?
ナギサ「ミカァッ!!!!!!!!!」
- 171二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 02:38:42
今回はナギサとセイアがヒロイン兼サポートポジなのがいいな
- 172vsシリーズ作者26/05/16(土) 08:41:28
桐藤ナギサの背後に、大きな水柱が立つ。
その向こうから現れたのは、ティーパーティーの最終兵器。
聖園ミカ。
ミカ「ッ!!!!!」
噴水を破壊しながら跳躍する彼女は、最短距離で桐藤ナギサの下へ駆けつけると同時に、相対した狐坂ワカモを殴り飛ばした。
ワカモ「がっ!?」
右ストレート、顔面に直撃。
狐坂ワカモは来た道を戻るように何度も跳ねて、転がっていく。
ミカ「おかえり、ナギちゃん。あとは私に任せて」
「セイアちゃんも運転お疲れ様、ゆっくり休んでね」
聖園ミカは柔らかな微笑みで親友の二人を気遣うと、狐坂ワカモへ向き合う。
ミカ「それで、私の友だちにちょっかいを出したおバカさんはあなたかな?百鬼夜行の子たちって礼儀正しいイメージあるけど、停学すると筋の通り方まで分からなくなるの?私が矯正局まで戻してあげようか?」
愛嬌のある顔と声。だが、その表情は魔女と呼ばれるに相応しい敵意ある笑顔で満ちている。
ワカモ「……遠慮させていただきましょう、さすがに分が悪いですし」
狐坂ワカモは火を見るより明らかな状況に、撤退を選択する。
ミカ「逃がすわけ「それとこちら、今回の依頼人名簿です」」
闘気を漲らせる聖園ミカに、狐坂ワカモは懐から取り出した用紙を渡す。
聖園ミカが依頼人の記入欄へ目を通すと、今回のパーティーを主催したトリニティ生の氏名が記載されていた。
なるほど。確かにそれなら正義実現委員会が警備に当たっていたにも関わらず、パーティー会場に敵が湧いて出てきたことにも説明がつく。
彼女なら、例え桐藤ナギサや百合園セイアが相手でも、言い分次第では剣先ツルギを抑えることができる。
今回は確か、今回のパーティーは生徒個人の品位を示すと同時に、日々勉学に励む生徒たちの疲れを癒す目的で開催される。他の生徒を威圧させてしまう恐れのある剣先ツルギは予め欠席にすべき、だったか。
よく言ったものだ、自分で騒ぎを起こす気満々だったクセに。
ワカモ「本来こういったことは御法度なのですが、この方たちは最近こちら(裏社会)でもかなり横暴な真似をしており、問題になっています」
「そこで、彼女たちの出過ぎた行為を諌めるべく、ティーパーティーの皆さんに是非お力添えをして頂きたいのです」
つまり狐坂ワカモはこう言っているのだ。
自分の逃亡を認めなければ、トリニティ生の無事は保証しない、と。
- 173vsシリーズ作者26/05/16(土) 08:58:25
ミカ「……はぁ。ナギちゃん、セイアちゃん」
ナギサ「……良いでしょう。ですが条件があります」
聖園ミカと同じく、その意図を理解した桐藤ナギサは狐坂ワカモの要求を飲み、代わりに条件を提示する。
百合園セイアが桐藤ナギサの言葉を引き継ぐ。
セイア「杏山カズハの傷が癒えるまで、彼の周辺で騒ぎを起こさないでくれ。彼を狙って彼の関係者に手を出すのもなしだ。もし、それが破られることがあれば──」
「私たちはティーパーティーとして、彼(トリニティ生)を守らせてもらう」
三位一体。
優雅で善良な生徒が多いにも関わらず、厳しい規則や礼儀作法。地位の高さに由来する陰湿なイジメが横行し、派閥内外問わず生徒間による水面下の蹴落とし合いが主流なトリニティ総合学園。
それを率いる三人の長が、狐坂ワカモを威圧する。
ワカモ「えぇ、構いませんわ。その条件で行きましう。あぁそれと」
狐坂ワカモはトリニティの長たちによる威圧を、何処吹く風と言わんばかりに受け流し、最後に伝言を頼む。
「この話し合いとは関係ありませんが、今度彼に会う時がありましたら、"あなたは強く、そして壊しがいのある方だった"と、そうお伝えください」
狐坂ワカモは伝言の内容を伝え切ると、要は済んだとばかりに踵を返し、トリニティを去った。
- 174幕間作者26/05/16(土) 09:41:04
良いねぇ、、、こう言うのも好きよと言うわけでカズハとBのSSです。思いついたら作る。当たり前だよなあ?!
Blake time with B | Writening工員B「ようこそ!俺専用のスーツドッグへ!」 カズハ「噂には聞いてたけど、、、本当に広いな、、、」 カズハはそのドッグの大きさに驚く。外から見えるものと内側の大きさがまるで違うからだ。その外観はどれだけ…writening.netいやぁ、、、真面目に戦闘描写って難しくッテェ、、、
- 175vsシリーズ作者26/05/16(土) 09:59:14
いいね!テスト中二人してはしゃいでる姿が目に浮かんでくる!
もしかしたらパワードスーツ繋がりでアビエシュフのトキと模擬戦してそうだよね、どんどん膨らむなぁ。
物語を執筆する手と構想する思考回路が足りねぇ!
- 176vsシリーズ作者26/05/16(土) 10:09:54
早朝 トリニティ総合学園へと続く車道。
白んできた空の下。
狐坂ワカモに切り伏せられ、何とか自力で歩道へ避けた杏山カズハは、仰向けになって体力の消耗と流血を防いでいた。
足音。
聞き覚えのあるそれに、杏山カズハは首をそちらへ向ける。
カズハ「姐さん……」
ツルギ「……」
剣先ツルギ、その人である。
彼女は杏山カズハの近くで腰を下ろすと、手に持った救急箱で応急処置を始める。
ツルギ/カズハ「「……」」
黙々と行われる治療、さすがの杏山カズハも施術中に喋るヘマはせず、大人しくている。
しばらくして、治療が完了した。
剣先ツルギは杏山カズハに応急処置の基礎を教えこんだ張本人、時間は要さなかった。
ツルギ「……終わったぞ」
カズハ「ありがとうございます、姐さん。ナギサ様とセイア様は?」
ツルギ「ミカ様が対応してくださっている。七囚人とはいえお前と戦った後だ、問題ないだろう」
治療を終え、杏山カズハに護衛任務の行く末を聞かれた剣先ツルギは、聖園ミカが向かったことを伝える。
全弾完全防御"ガンスミスの浪漫"を利用されたものの、対象完全防衛"トリニティの帰還"は何とか果たされたらしい。
カズハ「そうですか……なら安心ですね。俺よりも強くて、なおかつ友人のお二人が危ういとあれば、ミカ様が負けるなんてありえませんし」
「にしてもあんの仮面ライダーフォックスめ。人の事容赦なくぶった切りやがって!一張羅が台無しじゃねぇか全く!」
剣先ツルギの情報共有に安心すると、杏山カズハは息を吹き返したように狐坂ワカモへ毒を吐き、ストレスを発散する。
戦いとは最後までどう転ぶか分からない分、ワクワクする反面、恐ろしいものだ。だからこそ楽しめるし、だからこそ、それが終わった時の感動はより大きく、より鮮烈に胸を焼くのだ。そんな胸中を知っているからこそ、今どんな言葉をかけるべきなのか、剣先ツルギには分かる。
ツルギ「カズハ」
カズハ「はい?」
ツルギ「援護もない中一人でよくやった。あとは任せろ」
カズハ「っ〜〜〜〜〜、はいっ!姐さん!!!」
労いわれた杏山カズハは、その日一番の声を上げて剣先ツルギの言葉に応えた。
建物の向こうから朝日が昇る。
トリニティの長い夜とともに、杏山カズハの戦いは終わりを告げた。
- 177vsシリーズ作者26/05/16(土) 10:17:10
- 178vsシリーズ作者26/05/16(土) 10:36:28
- 179vsシリーズ作者26/05/16(土) 10:42:14
vsワカモ、完!
お疲れ様でした!語りたいことあるけどそろそろ出ないといけないので語りはまた後ほど!
感想聞かせてください!
ここが良かったとか、面白かったとか、何でもいいのでその後にできれば完走しきった私を褒めて欲しいです! - 180vsシリーズ作者26/05/16(土) 10:50:57
- 181スレ主26/05/16(土) 11:56:50
神ssお疲れ様です!
相変わらずのクオリティに脱帽です!
もうとにかく戦闘描写がうますぎる!
これからも期待してお待ちしております!
スレ主もいくつかssの構想を練っているので、まとまり次第書いていきます - 182スレ主26/05/16(土) 12:15:25
- 183vsシリーズ作者26/05/16(土) 18:19:07
ありがとうございます!自分で考えたオリジナル描写の他に、アニメや漫画における好きな戦闘描写を盛り盛りに詰め込んだバトルハッピーセットでした!(呪術廻戦の東堂vs虎杖や領域展開の仕様変更、Fateのランサーvs真アサにセイバーvs佐々木、リチャードvsアサシンちゃんetc……)
他にも、自分の思い浮かんだものに近い立ち回りをYouTubeやネットを通して検索をかけ、戦闘描写に転用してみたりとか。(例:車内アクションのマウント返し。YouTubeで見つけたブラジリアン柔術のマウント返し)
vsヒナでは書けなかった杏山カズハ以外のメンバーが活躍する描写へ挑戦してみたり。(カズハが二人を抱えてvsヒナの例を上げつつハスミに感謝していたのは、作者のさり気ない決意表明だったりします"というのは嘘で、たまたま決意を固めていたssにそういう描写が入っただけです")
ワカモがカズハをオープンカーのトランクの上に押し倒す描写とカズハによる陽動作戦の順番やワカモのExスキルの弾数を六連射ではなく五連射に間違えたと思いつつ、それをリカバリーした結果カズハの二の舞発言や、Exスキルを消費削減(コストダウン)させた本作オリジナルスキルを新たに差し込むことに成功しました。
初めての試みやトラブルがあり、頭を悩まされ、疲れることも多い中、戦闘描写のシュミレーションや参考文献の検索など、書いてる最中とても楽しませていただきました!
そんな作品を完結させられたことが何より嬉しいです!
こちらこそスレ主のss、お待ちしております!
執筆は楽しいものとはいえ、かなりカロリーを消費するものかと存じますのでお互い体調に気をつけて頑張りましょう!
P.S.他の方も感想ありがとうございます!一つ一つ大切に読み込むことで、煮詰まった時もモチベーションを維持することができました!今後ともvsシリーズを続けていきますので、これからもよろしくお願いします!
↓全文章の文字数
- 184二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 19:06:25
- 185スレ主26/05/16(土) 22:13:30
- 186スレ主26/05/16(土) 22:15:30
イチカ「にしても、全然起きないっすね。」フニフニ(カズハの耳を触る)
カズハ「イチカ...」
イチカ「また私っすか?ほんとにこいつは...こっちがカズハのことでヤキモキしてても、当の本人は何も知らないんすよね。その上、色んな女を誑しまくってるときたもんだ。...ちょっとだけ、腹立たしくなってくるっすよ、ほんとに。」
カズハ「んん...」
イチカ(惚れられた女の前でこんな無防備な姿を晒して...)
イチカ「本気で襲っちゃうっすよ?」(カズハの頬に手を添える)
カズハ「スー...スー...」
イチカ(ここまでしても...起きないなら...///)
イチカは髪を耳にかけ、自身の唇を杏山カズハの頬に近づける。
イチカ「カズハが...///悪いんすよ...///」
10cm
5cm
3cm
その距離は次第に縮まっていく
...............
- 187スレ主26/05/16(土) 22:16:34
- 188スレ主26/05/16(土) 22:18:24
- 189vsシリーズ作者26/05/16(土) 22:31:48
- 190二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 23:35:53
このレスは削除されています
- 191二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 23:36:43
こういう話大好き
- 192vsシリーズ作者26/05/16(土) 23:44:25
トリニティ 芝生広場
カズハ「来ましたよ、ミカ様」
ミカ「やっほ〜カズハくん。こんな泥臭い格好でごめんね?奉仕活動が終わらなくてさ〜。あ、傷の方は大丈夫?」
カズハ「はい、だいぶ良くなりましたよ。救護騎士団様々です……まぁ、しこたま怒られた上カズサにも心配かけさせましたが」
ミカ「良かった元気そうで。私もだけどナギちゃんもセイアちゃんも心配したんだから、よく反省してね?」
カズハ「肝に銘じておきます……」
ミカ「……ありがとね、ナギちゃんとセイアちゃんを守ってくれて」
カズハ「どういたしまして、ミカ様。私もナギサ様とセイア様を無事にミカ様の下へ送り届けられて、本当に良かった」
ミカ「……うん、カズハくんなら大丈夫かな」
カズハ「何がですか?」
ミカ「カズハくんなら、ナギちゃんとセイアちゃんのことを任せられるって話」
カズハ「ミカ様!?」
ミカ「なぁに、驚いちゃって〜。何を想像したのかなぁ?」
カズハ「お、お戯れを……」
ミカ「まぁ弄るのはこれくらいにしといて、私は本気で思ってるよ。カズハくんなら二人のことを任せられるって。そもそも、カズハくんを二人の護衛に指名したの私だし」
「だから、これからも私がナギちゃんとセイアちゃんを守ってあげられない時は、カズハくんに二人のことをお願いしたいんだ」
カズハ「……でしたら、私からもひとつお願いが」
「他ならぬミカ様からの頼み。喜んでお引き受けいたしましょう。ですがその代わり、私が命よりも大事にしている妹のことを、ミカ様にお願いできますか?何よりも、誰よりも大切にしているご友人を任せてくださったあなたにこそ。私は任せたい」
ミカ「……いいよ、何かあった時はカズサちゃんも守ってあげる。絶対、忘れないよ」
ストロベリーフラペチーノ、甘いも酸いも携えて fin.
- 193幕間作者26/05/17(日) 01:01:22
こう言うのも良いわね!(オネェ口調)
と言うわけでCとカズサのSSです
Blake time with C | Writening工員C「くぁっ、、、ぁぁ、、、」 眠たげにあくびをする彼女は(C)、(大工房)に所属する工員であり、数多の工員達を取り仕切る人間の1人である(うち2人が(A)と(B)なのは言うまでもない)。工房内でも眠たげ…writening.netなぜカズサなの?カズハじゃないの?と思われたかもしれませんが、異性より口の固そうな同性の方が黒歴史みたいなもんは話しやすいでしょう?
- 194vsシリーズ作者26/05/17(日) 06:54:48
いいねぇ。
杏山兄妹との交流を感じられて良き良き。
原作では見られないカズサの表情が見られて素敵だァ。
そして当時の三大派閥ェ……。
今の姿が先天的なものではなく、まさか後天的なものだったとは。
工房長との出会いも気になりますねぇ。
そういえば、工房長の下で働いている以上ABCも武器に関わるわけだけど、ABCは個人で依頼を受けて武器制作しますか?それとも工房長のサポートだけ?
Bはモバイルスーツと明かされていたので作ることは可能だと思いますが、A(甲子園球児養成ギプス以外)とCはどのような武器を作るのでしょうか。
そろそろ次のスレが欲しいね。
- 195スレ主26/05/17(日) 10:06:27
- 196vsシリーズ作者26/05/17(日) 10:13:05
- 197二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 12:29:47
このレスは削除されています
- 198二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 12:32:01
このレスは削除されています
- 199二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 12:33:44
このレスは削除されています
- 200二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 12:34:57
このレスは削除されています