「ジュンくんって割と図々しいところあるよね」
妙に静かだと思ったら開口一番にこれだ。今度は何が気に食わなかったのやら。
ジュンは近頃の己を思い返しながら空になって少しひんやりしたティーカップをソーサーに戻した。日和の淹れる紅茶は、味や香りの機微は判らないものの相変わらずどれも飲みやすくてついがばがばと飲み干してしまう。カップの底にすこしだけ残った赤色を眺めながら思案するも、日和の言葉に心当たりがまるで無い。何か突飛な話ではなく、普段の行いに対しての苦情なのかも知れない。そうとなるととても面倒なことになるのだが。
「……それはどうもすいませんねぇ」
「そのいかにも『知らんけどとりあえず謝っとこ』みたいな態度じゃ話にならないね!」
「はぁ」
どうしろと。きっと、何か別の話を繰り出そうとしたであろう日和からの憤慨の叫びに力なくソファーの背もたれに寄り掛かった。言いたいことがあるならはっきり言えばいいのに。文句が喉元まで迫り上がってきては勢いを失って徐々に下がっていく。口に出す瞬間非常にめんどくさいことになる上に、日和に言われた「知らんけどとりあえず謝っとこ」も、あながち間違ってはいないからだ。
「謝るならきちんと順を追って謝るべきだし、第一ジュンくん、何のことか全然わかりませんって顔に全部出ちゃってるからね」
「別に隠してねえっすからねぇ…」
「ほおーらまあ図々しいこと!」
「なんでちょっとお嬢様口調入ってるんすか」
咄嗟につっこみながら見上げると、怒っているような言葉とは裏腹に日和はやけに楽しそうな顔をしていた。訳も分からないお姫様の我儘じみたクレームに自分を改める予定はないので、自分にはこのまどろっこしい会話がこの上なくじれったく思える。
「ジュンくん、また失礼なこと考えてるでしょ」
……なんでもかんでも顔に出してしまう癖は改まって直した方が良いのかも知れない。ジュンは自ずととんがってしまった唇を自分の指で戻しながらソファーに埋まっていた体を起こした。
「オレ馬鹿なんで直してほしい所があんならはっきり言ってもらわねぇとわかんねぇっすよ」
「ジュンくんはお馬鹿さんだけど馬鹿ではないから、よーく考えてみたら分かるはずだね」
馬鹿とお馬鹿さんの違いは何だろう。向こう側からのどこか期待すら感じさせる眼差しにそれなりに頭を回してみるも、やっぱり何のことを指しているのかさっぱりわからない。非常に喉が渇く。テーブルの反対側のティーポットをじっと眺めていると、日和がひとつ溜息をついてからポットの取っ手を握った。
「自覚がないんだよね」
湯気を放ちながら流し込まれる赤色に再びジュンのカップが温まる。ふんわりとシナモンの香るまろやかなシーズナルティーは日和のお気に入りだった。鼻に抜けるスパイシーな香りとは裏腹にやさしい舌触りをしているのを知っている。
「……別に直してほしいとかじゃないしね。ただの感想」
幸いなことに、今回は日和から折れてやることになったみたいだ。よかった、訳も分からないまま仕事終わりまで一日中ご機嫌取りをされる羽目にはならずに済んだのだ。
「自覚は持ってほしいけどね」
日和は人差し指を立ててジュンの鼻先に触れるか触れまいかの距離まで伸ばしてから立ち上がった。廊下から彼を探すスタッフの呼び声が聞こえる。ライムグリーンの間から見え隠れする衣装のイヤリングに視線をやると、「ジュンくんのも似合ってるよ」と言われてしまった。違いますよ、男は揺れてるもんに視線が行っちゃうだけなんで。
「自覚って何に対してですか」
「んー?」
「ヒントとかくれないんすか」
白のジャケットに袖を通す背中が意外と広くて様になっている。ジュンの言葉に振り返ったと思ったら、見上げていたことがバレてニヤリと笑われた。いやだから男は動くものにですね、
「ヒントね…、なんだかゲームみたいだね」
「無いなら別にいいんですけど…」
珍しく日和から折れたせいで、居心地が悪くなりつい自分で話を広げてしまった。でも、もし日和が本気で気にしているのなら、直してやらなくもない。と、思ったりして。なんだかんだ言って、日和のジュンへの指摘はいつだって愛情深いものたちばかりだったから。
「たとえば…」
ジャケットの襟を正した日和は少しだけ考え込んでから、真っすぐジュンを見つめてきた。紫にぼんやりと映る自分のシルエットを眺めていると、ジュンくんって目を逸らさないよね、と感心されてしまった。それはあんたも同じじゃねえか。
「その二杯目の紅茶とかね」
美味しい?と聞いて、日和はウインクをひとつ残してから楽屋を出て行った。相変わらずやることがキザな人だなぁと思いながら少し冷めてしまった紅茶を一口含む。そういえばおかわりなんか頼みましたっけ。
「馬鹿とお馬鹿さんの違いってなんだと思います?」
「よりによってピックアップする所、そこですか?」
気持ち強めに紙束を下ろしながら茨は答えた。ピックアップというか単に一番気になった所だったんですよね、と返したら「馬鹿にしか思えない」と返された。まったくもって回答になっていない。
「…まあ人間、多少図々しい方が楽に生きていけると思いますけどね」
「だから具体的にどの辺がってのを聞いてますけど」
「ほら、犬とかも妙に空気読んだり遠慮するやつよりちょっと馬鹿で図々しい方が愛されてるじゃないですか」
「聞いちゃいねぇ」
カチッと勢いよく紙の角を留めて茨に渡す。茨はぱらぱらとめくりながらページ順に問題がないか確認する係だ。速度が合わず、茨の横にはジュンが留めた会議のレジュメがわんさか溜まっていて、「ジュン、紙留め上手ですね」と褒められた次第だ。紙留めが上手ってなんだ。
「考えたって分からないものなら考えるだけ無駄じゃないですか?ありのままで生きましょうよ」
「いやー…正せって言われちゃってますからねぇ」
「言われてました?」
「あれ?そういう話じゃないんすか」
自覚を持てとか言われたしそういう話じゃないのか。じゃなきゃ何か違う話だっただろうか。主語が見つからず頭の中がこんがらがってしまう。茨も茨で、何か感づいてるっぽいのに変に話を逸らし続けている。「はぐらかしてるの分かってますからね」と睨んだら「それは分かるのかよ」と言われた。無遠慮なのは嬉しいが内容的に全然嬉しくない。
たん、と紙束を一纏めに集めてから茨は机を片付け始めた。ようやく副所長様の最終チェックが終わったみたいだ。結果として、茨に相談というジュンの選択肢は何の目的も成し遂げぬまま終わりかけてはいるが。
「変に言葉を足してもジュンは空回っちゃいますしね」
「…けなしてます?」
「自分で判断できないんじゃ貶すも褒めるも意味ないですね」
まったくもって仰る通りです。むっとしながら茨に倣って席を立つ。似合わず長々と話をしたせいか、先ほどからずっと腹が鳴っていた。
「茨ぁー、ラーメンでどうですか?あんま値段張らないし」
目一杯カロリーを取りたい気分になり尋ねると、茨はあからさまに眉を寄せた。
「…もしかして自分が奢る流れになってます?」
「えぇ…こんな時間まで手伝ったのに何もないんすか」
人差し指と親指をカチカチと合わせて、かれこれ2時間は続いた反復作業を真似てみせたら、どでかい溜息をつかれた。失礼な奴め。
「犬っころ、犬っころ」
「犬じゃねーですよ」
「自己暗示です」
「ハイエナってイヌ科ですか?」
「ハイエナ科だね。なんで?」
「あ、いや…、茨にも風早先輩にも似たようなこと言われたなぁって…」
「ジュンがイヌっぽいって?」
「んー…まあそうっすねぇ」
ジュンの素朴な質問に凪砂は読んでいた本をそっと閉じた。慌てて「いいっすよ止めなくても!」と叫んだが「いつでも読める」と言われさっぱり断わられた。自分の馬鹿みたいな問いかけで凪砂の和やかな読書タイムが憚られてしまってとても申し訳ない気持ちになる。
「ハイエナはどちらかと言うと猫に近いね。親戚みたいなもの」
「へぇー」
知らなかった。せっかくキャラ付けされているのだから、もう少し勉強してみるのも良いのかも知れない。日和に聞いたら爆笑されるに違いないので勉強するときは凪砂を頼ろう。優しく楽しく教えてくれそうだ。
「…ESの裏庭に三毛猫が一匹いてね」
ひとり決心していると、凪砂が唐突に話し始めた。いつの間にか猫に話が飛んでいた。
「初めのころは足音がしただけでも逃げて行ったのに、最近は自分から向かいに来てくれるようになったんだ」
「あぁーあのよくナギ先輩に頭突きしてくるやつっすよね」
「うん。かわいいよね」
「かわいいっすねぇ」
近頃はよく一緒にいるジュンも仲間だと思ったのか、ジュンの足元にもすり寄ってきたり、靴の上に居座ったりもする愛嬌のある猫だ。なかなかスニーカーの上から退かず、毎回降ろすのに一苦労する。
「懐いてくれて嬉しいよ」
「あいつ可愛がられて当然みたいな顔してますよ、最近は」
「そこがかわいくてね」
ふふっと柔らかく笑った凪砂は、ジュンと向かい合い直してジュンの頭をひと撫でした。訳は分からないが、優しく弧を描く目元に視線を奪われる。やはり美形は笑顔に越したことはない。
「ジュンと似てると思う」
「はい…?」
また唐突に話が飛んだ。
「だからイヌじゃなくてハイエナ」
「えぇっと…」
さっきのと話繋がってたのか。つまり犬じゃなくてハイエナで、ハイエナだから猫ってことだ。そいつが最近懐いてて、可愛がられて、足の上から退かなくて、それが自分に似てて、それで、
「……やっぱ俺って図々しいっすかぁ…?」
ぱっと浮かんだ先日の日和との出来事を、そのまま聞いてみる。
「私に対しては少し違うかな?」
凪砂が笑顔を崩さないまま手を差し出してきて、どうすれば良いのか分からず両手でぎゅっと握り返すとまたくすくすと笑われた。どうやらこれは正解じゃなかったみたいだ。
「日和くんにはすごくかわいく見えるだろうなって話」
「うーん…?」
やはり凪砂との会話は要領を得ないが、なんとなく言おうとしているのは解ってきたような気がした。
要するにあれだ、自分が日和に甘えてるってことだ。
「自覚は持てました」
「ふーん…それで?」
「なるべく控えるようにします」
「そうじゃないよね……」
ジュンが意気揚々と報告を終えると、何故か途中から機嫌を損ね始めていた日和はとうとうそのまま項垂れてしまった。自分的には何の突っかかりもなくキレイに終わった案件だったのに、当の日和にそうじゃないと言われてしまった。本人曰く、過程は悪くなかったが終わり方が雑、だそうだ。
「犬とか猫とかでほんわかムードでごまかそうとしてるけど、これ全然そういう話じゃないんだよね」
「別にごまかしてねぇっすよー」
「あとなんでそうすぐ茨や凪砂くんに相談しに行っちゃうの?最後まで自分で考えるか、頼るとしたら少なくとも僕にするべきでしょ!」
そう言われても…、本人に直接相談というのはいささか不毛ではないのだろうか。あと凪砂との会話は相談ではなくただの世間話だったはず。次々と文句が浮かんできたが、途中で面倒になりすいませんで済ませようとしたらまた怒られた。
「とにかく、控えろって意味じゃないからね。ジュンくんのいう“自覚”というのも一歩足りてないし」
もういいと言わんばかりにひらひらと手であしらわれてとうとうジュンの目が据わる。
「じゃあどうすればいいんすか?いい加減ハッキリ言ってくれません?」
理不尽な上に非常にまどろっこしい。謂れのない苦情に痺れを切らし、むっとしながら言い返すと日和に生意気だね!と言われながら頬を伸ばされた。普通に痛い。
「どうもこうもないでしょ?そのままでいいって言ってるの」
「じゃあなんで図々しいとか自覚とか言い出したんです?」
伸ばされた頬をさすりながら睨むと、急に日和がごにょごにょと口ごもりだした。
「……、それは…、理由を一度は考えてほしかったから…?」
「あんたが甘やかしてくるからじゃないっすかぁ?」
「…違わないけど正解じゃないね」
あんのかよ、正解なんざ。
「言っときますけどオレよりあんたの方が百倍我儘ですからね」
「それの何が悪いの?」
「ありえねぇー、……ぶふっ」
ケロっと態度を変える日和に思わず笑いすら出てしまう。耐えられず少し零すと、ジュンを見つめていた日和の目じりも釣られてへにょっと少し下がっていった。情けない顔だなあ、とは思うけど喧嘩になるので口には出さずにおく。それに、睨みながらつい笑ってしまった自分も多分同じぐらいだらしない顔をしているに違いない。
「凪砂くんも毒蛇もジュンくんを甘やかしてるけど、ジュンくんは遠慮気味じゃない」
「うーん…、そうですかね」
割と甘えてる方だと思うけど人さまから見たらまた違うのかも知れない。
「でもぼくには容赦なく甘えてくるよね」
「オレそうですか?」
少し驚いて聞き返すとコクコクと首を縦に振られた。甘えてるにしても普通の範囲だと思っていた。相手が遠慮なく我儘を言ってくるせいで、知らぬ間に自分も遠慮がなくなってしまったんだろうか。
「やっぱりちょっとは控えますかね…?」
「ちがうちがう、だからそういう話じゃないんだってば、」
おずおずと聞き返すように言うと日和が慌てて手を握ってきた。
「だから…、」
「はい」
変に言い難そうな日和に自分もつい緊張してしまう。
「……ジュンくん、図々しいくらい甘えてきて、ぼくが大好きなんだねって話」
「…………はあ?」
なんだそれ。
知らない間に力んでいた肩がドッと落ちる。なんだそれ。悩み損にもほどがある。
「…言いたいのはそれだけっすか」
「なにその最後の一撃の前のお情けみたいなセリフ」
「……はぁもうー、真面目に考えたオレが馬鹿でした」
「ジュンくんがお馬鹿さんなのは元からだね」
横から聞こえてくる要らん言葉に繋いだままだった手にギュッと力を込めると痛いね!と声を上げながら振り払われた。ざまぁみろ。
「別にこんな回りくどい確かめ方しなくとも」
「確かめたいわけじゃないね、ジュンくんから言ってほしかったの」
「大好きって?」
「そう」
愛情の足りない子供みたいなことを言い出すなぁ、このひと。そのままでいいって言われた時点で止めておけばよかったと後悔していると、しどろもどろしながら日和がまたそっとジュンの手を握ってきた。さっきまで繋いでいたせいか、いつもはひんやりしている白い掌が今は少しあったかい。
「別にぼくは今のままでも全然よかったんだけど、ずっと話を持ち出してきたのはジュンくんだからね。ジュンくんがどうしても言いたいというなら、聞いてあげないこともないね」
大変上から目線なことを言われているような気はするが、
「何の話ですか」
素直に聞いてみる。
「…ジュンくんがぼくを好きかどうかって話」
握られた手にぎゅっと力が籠る。心なしかじっと見つめてくる紫が何かを訴えているようで見つめ返すとふいっと逸らされてしまった。考えてみればこの人がわざとらしく偉そうに振舞うときは、決まってちょっとだけ気持ちが不安なときだった。
「…ぼくのこと好き?」
一瞬の戸惑いにも待てができず、日和がまたもや聞いてきた。ひとつ考える。どう言うのが正解だろう。そりゃあ好きか好きじゃないかと聞かれたら、
「好きですよ、もちろん」
「……、そう」
淡白な問答とは違い、読めない表情のまま俯いてしまった日和の顔を覗き込むと、いきなりぐっと腕を引っ張られて気づいたら力一杯抱きしめられていた。肩に回された腕の力が強すぎて息がし辛い。こんな力があるのなら自分にではなく普段の自分の荷物に対して発揮してほしいものだ。
「おひいさーん?」
「うーん…、ありがとう。嬉しいよ」
ジュンの肩に埋もれてくぐもった声で日和が言った。ちっとも嬉しくないような声で。
好きかと言われて好きだって答えただけのに、何をそんなに不貞腐れるような要素があったのだろう。顔が見たくてぽんぽんと背中を軽く叩くと、ゆっくりと日和の腕が離れていく。再度顔を覗き込むと不服そうな表情で唇を尖らせている日和がいた。
「…オレまたなんか間違えました?」
「ううん、大体合ってる。意味は違うけど」
「じゃあなんでそんな顔してるんすかぁ」
「……」
「ここにきてだんまりはやなんですけど…」
俯いているせいで陰っている前髪を耳にかけてやると苦笑されてしまった。笑顔が似合う人だからずっと笑っていればいい。そんなおひいさんが好きなんだから。
いつまでたってもぱっとしないガラス玉みたいな紫の瞼に唇を一つ落としたら、ものすごい勢いではがされた。つかまれている両腕が熱い。
「あれ…、また間違えました?基準が難しんすけど…」
好きはダメで、髪はよくて、瞼はまたダメで。理屈がよく分からない。
「どういう意味?」
日和が少し赤らんだ顔で聞いてきた。
「なんで落ち込んでんのか分かんねえって意味っすねぇ」
「なんでチュー?」
日和の口から出たチューという言葉の響きが妙に幼く感じる。今になって少し照れが出てしまいほんのり頬に熱が集まった。顔に出ないことを祈るが、残念ながら多分出まくっているはずだ。
「ダメでした?いいでしょ別に、ちゅーくらい」
「全然いいんだけど、どういう意味?」
前のめりがちに問いただす日和のせいでジュンも釣られて仰け反りぎみに答える。
「そんな深い意味なんかありませんよぉー、普通するでしょう、付き合うなら」
違いました?の意を込めて見つめ直したら大声で「そういう意味?!」と叫ばれた。日和の瞳がいつの間にかいつものごとく透き通っていて安心する。多分間違ってない。
ジュンの答えにようやく腕を離したと思ったら先ほどよりも強い力で日和が抱きしめてきた。今度はジュンも日和の背中に腕を回してみる。どういう意味か聞かれなかったのでこれも多分正解だ。
「……はぁー…ジュンくんってほんと図々しいよね」
「またですか」
むっとしながら日和の背中を一回ドンと叩くと、日和もまた回した腕で思いっきり締めながら反撃してきた。離せ離せと騒いだら笑いながら力を緩めてくれる。絞め殺されるのはごめんだが、抱き合うのは案外悪くないかもしれないと思った。
「自分の『好き』で付き合って当然って思ってるあたり、そうだよね。ぼくは好きとか一言も言ってないのに」
そういえばそうだった。
「……違うんですか?」
急に不安になり回した腕から力が抜ける。それに相応するように日和の腕の力が増した。
「違う訳ないよね!お馬鹿さんなんだから」