西武・上田 11回サヨナラ危機を“神けん制”で脱出!計5球「ストライク0球」勝利
◇交流戦 西武4―1中日(2026年6月7日 バンテリンD) 西武は7日の中日戦で延長12回の末に4―1で競り勝ち、2連勝で今季最多を更新する貯金13へ積み上げた。延長11回2死満塁から上田大河投手(24)が一塁けん制で走者を刺してサヨナラの窮地を切り抜け、直後の決勝弾を呼んだ。計5球で打者にストライクを一球も投げずに勝利投手。リーグ首位を快走する中、緻密な野球が光った。 【写真あり】松井稼頭央氏の長女で女優の松井遥南 「小さい頃住んでた街」での仲良し家族ショット 土俵際まで追い込まれていた。1―1の延長11回に立たされた2死満塁の大ピンチ。三塁走者に生還を許せばサヨナラで負けが決まる。極端にいえば、一塁走者は攻める側にも、守る側にも関係がない。だからこそ隙が生まれる余地があった。 打者の板山には1ボール。ほとんどの人が次の一球に集中していた。一塁走者・細川のやや大きなリードを見て、西武バッテリーはベンチに「ピックオフプレー」の許可を求めてサインを送った。西口監督もゴーサイン。上田はマウンド上で腹をくくった。ミスは許されない。勇気を持ってプレートから足を外し、鋭く体をターンして一塁へ投げた。 「サインが出て冷静に準備していた。けん制も得意なので悪送球するイメージは全然なかった」 一塁手ネビンも細川の後方から詰めて、捕球後に素早くタッチ。捕手の柘植も含め完璧に決まったサインプレーで絶体絶命の窮地を切り抜けた直後、12回先頭で長谷川に決勝ソロが飛び出した。 上田は11回2死一、二塁で救援。細川を4球連続ボールの敬遠気味の四球で歩かせて塁を埋めた。計5球。打者に投げたストライクは一球もない。唯一にして会心の“ストライク”が一塁へ。2勝目が付き、「運も持っていたのかなと思います。さすがにストライク0球はヤバいなと思うので、ちょっと練習します」と苦笑いした。 昨季交流戦でも同様のプレーがあった。6月12日の阪神戦で4―1の8回1死満塁から投手の山田が一塁走者の佐藤輝をけん制で刺した。同じ1ボールから決め、くしくも決勝打も同じ長谷川だった。西口監督は「練習はしているし、成功するために使った。去年も成功したので今年も…ということ。みんな周りを見られている結果じゃないですか」と誇った。交流戦はソフトバンクから1ゲーム差の2位。初優勝へ“伝家の宝刀”で勢いづけた。(河西 崇) ▼中日・井上監督 いや、もう、あってはならないこと。板山が打つ打たないは別として、やっとああいうシチュエーションをつくれた。そこでああいうプレーがあった。細心の注意を払って。一番近くにランナーコーチもいるわけだから。 ▼中日・細川(報道陣の問いかけに)今日はすみません。