舞台『魔法使いの約束』きみに花を、空に魔法を 前編 インタビュー ――山田ジェームス武と橋本真一が語る『まほステ』の魅力
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インタビュー
左から橋本真一、山田ジェームス武 (撮影/石阪大輔)
魔法使いと心を繋ぐ育成ゲーム『魔法使いの約束』の舞台化作品、通称『まほステ』の新作は、原作メインストーリー第1.5部『きみに花を、空に魔法を』を前編・後編の2部作として上演する。本作に登場する個性豊かな魔法使いたちの中でも、大きな存在感を放っているのが西の国の魔法使いであるシャイロックとムル。2021年の第1章以来シャイロックを演じ続けている山田ジェームス武と、2024年のエチュードシリーズ Part1でムルとして登場した橋本真一。ふたりから見て『まほステ』とは……?
――今回の脚本を読んで、どういうところに注目しましたか?
山田 祝祭シリーズやエチュードシリーズではそれぞれの...
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シャイロック役山田ジェームス武×ムル役橋本真一
――今回の脚本を読んで、どういうところに注目しましたか?
山田 祝祭シリーズやエチュードシリーズではそれぞれの国にフォーカスした物語を上演してきましたけど、メインストーリーに繋がるこの話で、あらためて「ようこそ、壊れかけの世界へ」という言葉にふさわしい世界観、歪な空気感にふれられることが楽しみです。『魔法使いの約束』って、そういう歪さに多くの人が惹き込まれる作品だと思うので。そして、魔女をはじめとしたいろいろなキャラクターが、舞台ならではの魅力をもって登場します。特に今作は、歌でストーリーが進む表現がこれまでより多く感じました。
橋本 かなりボリュームがあるので見どころも多いですが、ただの場面の羅列にはならないように、ちゃんと実の詰まったものを全力でお客様に向かって投げ続けたいと思います。僕は初めてメインストーリーに登場するので、作品の世界観の軸となるシーンのお芝居を西の国以外の登場人物ともできることがすごく楽しみです。
――それぞれの役について伺うと、橋本さんが演じるムルにはどういう魅力がありますか?
山田 僕だけでなく、おそらくほかのキャストのみなさんも、(2023年祝祭シリーズ Part2まで)橋本汰斗が演じたムルと、橋本真一が今演じているムル、ふたりのムルに出会えたことがすごくラッキーだと思っています。真一のムルは、汰斗のムルをリスペクトしていいところを引き継ぎながら、また新しい部分に挑戦しています。
――それは、例えばどういう部分でしょう。
山田 汰斗は感覚的で、突発的に生まれるものを活かして自由気ままに演じていました。真一はムルにとって何が大事か、西の国のメンバーや作品にとってどういうムルが必要か、すごく考えて精査したうえで自由に演じる “信頼の延長での自由” という印象。ふたりとも、本当に素敵なムルです。
橋本 キャストにとってもお客様にとっても、汰斗くんが創ってきたムルが“『まほステ』のムル” として在ったと思うので、核となる部分はリスペクトをもって引き継ぎつつ、プラスαとして自分が思うムルを演じています。それが、役者として僕がムルを演じる意味だと思います。ムルはある意味、普通ではないので、向き合えば向き合うほど理解することは難しいと感じます。でも、楽しみながら僕のムル像を深めていきたい。例えばエチュードシリーズPart1の時は、常に何かを気にして見ているとか細かな動きを大切にして、動かない時間を作らないようにしていました。
山田 僕と真ちゃんは役者としての悩みとかもお互い話したことがあるくらい長い付き合いなので「真ちゃんなら絶対大丈夫だ」と思っていました。ほかのメンバーも同じことを思っていたと思いますし、今ではカンパニーにとって大きな存在です。
橋本 そう言ってもらえて嬉しい……!
――山田さんのシャイロックは、どういうところが魅力だと思いますか?
橋本 まず、色気が半端ないですね。
山田 いやいやいや!
橋本 山田ジェームス武だからこそ、出せる色気があると思います。でも、『まほステ』でご一緒する前のジェー(山田)に対するイメージと、原作のシャイロックのイメージは、正直言うとかなり違っていたんですよ。
山田 それは、僕自身もそう(笑)。
橋本 でも「シャイロックって、そういうことか」と思わせてくれるんです。ジェーがやるからこその深みのあるお芝居が、ほかの役者を巻き込んで伝播していく。シャイロック自身も周りの登場人物も素敵に見せて作品全体の底上げを担っているからこそ、『まほステ』におけるジェーの存在はとても大きい。カンパニーに後から入ったからこそ、余計にそう感じますね。
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