処分に出したHDが未破砕 ネットオークションに流出
国立病院機構北海道東北グループは8日、北海道医療センターと北海道がんセンター(いずれも札幌市)で患者ら計18万人超の個人情報が入ったハードディスク(HD)が流出していたと発表した。旧端末のHDの破砕を業者に委託していたが、一部が破砕されずにインターネットオークションに出品されていたという。 同機構によると、両病院が24年に電子カルテを更新した際、旧端末のHD破砕を石狩市の廃棄物処理業者に委託したが、破砕済みと未破砕の区分けなどが適切にされず、未破砕のHDが流出していたという。昨年6月、オークションで落札した人からの情報提供で判明した。 破砕処理を委託したHDに入っている個人情報は最大で医療センターが約23万人、がんセンターが約28万人にのぼる。これまでに類似するHD90個をオークションで落札するなどして回収し、このうち33個が両病院のものと確認された。回収したHDに含まれる個人情報の対象者は医療センターが約17万7400人(うち患者17万4千人)、がんセンターが9500人(同8800人)になる。 氏名や住所、病名、検査結果などの情報が含まれているが、大半がログの記録で、情報がばらばらになっていたり氏名とひもづいていなかったりするという。不正利用や被害は確認されていない。 両病院では住所が確認できる患者にはおわびと報告を郵送するほか、専用の電話窓口で問い合わせに対応する。また、同機構は廃棄物処理業者が適切な業務をしていなかったとして8日付で廃棄物処理法違反の疑いで北海道警に刑事告発した。(大海英史) 北海道は8日、国立病院機構北海道東北グループがインターネットオークションで回収したハードディスク(HD)のなかに、環境生活部と後志総合振興局のHDが含まれていたと発表した。イベントやセミナーの参加者、講師謝金資料(口座番号)などのデータがあったという。その後の調査でこれらを含め、HDのデータを消去しないままパソコン9台を廃棄していたことも明らかにした。(大海英史)
朝日新聞社