4年春まで未勝利の関大左腕が8回10奪三振無失点の全国デビュー!指揮官は「2〜3年後には金丸より上にいく可能性がある」と称賛【大学野球選手権】
<大学選手権大会:関西大1-0北海学園大>◇8日◇東京ドーム 31年ぶり出場の関大が北海学園大との投手戦を制して、準優勝した1991年以来となる35年ぶりの勝利を挙げた。 【一覧】大学選手権注目選手 勝利の立役者になったのが、今春にドラフト上位候補へと急成長したエース左腕の米沢 友翔投手(4年=金沢)。立ち上がりから5者連続奪三振を奪う圧巻の投球で、8回を投げ、3安打1四球10奪三振無失点の快投を見せた。 「いつもより緊張しましたが、その緊張を上手く力に変えることができたので、こういうピッチングにつながったと思います」と振り返った米沢。彼の真骨頂は切れ味抜群のストレートである。この日は球場のスピードガンで自己最速まであと1キロに迫る148キロを計測。ストレートを決め球に三振を奪う場面も目立った。 「真っすぐを張ってくるだろうなという話は(捕手の笠井 康生・4年=社)としていました。それでも真っすぐを投げないと抑えることができないので、上手く変化球を混ぜながら真っすぐを主体にできるようにと話していました」と米沢。相手打者の反応を見ていると、わかっていても打てないという雰囲気を感じた。北海学園大の主力打者である井樫 太希内野手(4年=北海)は米沢の印象についてこう語っている。 「北海道ではまず見たことなくて、トップレベルの選手が集まるリーグのエースを張っているだけあるなという印象でした。よく伸びあがるボールという表現が当てはまると思います。速さよりも球の質がかなり良かったです」 そんな米沢だが、昨年まではリーグ戦未勝利。2、3年時は怪我に苦しみ、リーグ戦のマウンドに立てない時期もあった。 「自分自身と戦いながら練習に取り組んだので、そこは怪我をして大きく成長できたと思います」と苦しみを乗り越えて飛躍。テークバックを小さくする投球フォームに替えたことが功を奏し、昨年よりも平均球速が5~6キロも上がった。 この春は4勝1敗、防御率1.31の活躍で最優秀選手のタイトルを獲得。一躍ドラフト候補に名乗りを挙げた。 関西大出身の左腕といえば、今年のWBCにも出場した金丸 夢斗(中日)を連想する人も多いだろう。小田 洋一監督は「信頼度は金丸と変わらない。ただ、米沢はまだ線が細いところもありますので、2~3年後には金丸より上に行く可能性はあると思います」とその能力を高く評価している。 米沢にとって2学年上の金丸は目標としてきた先輩。「尊敬できる存在ですし、追いつきたいという気持ちもあるので、ドラフト1位で指名して頂けるような結果を残していかないといけないと思います」と自身もドラフト1位でプロに行くことを目指している。 その実力を全国の舞台でも証明した米沢。今大会の主役となるかもしれない。