関大・米沢友翔 “噂の149キロ左腕”の実力見せつけた!スカウトも惚れ惚れ8回10K無失点
◇第75回全日本大学野球選手権記念大会1回戦 関大1―0北海学園大(2026年6月8日 東京ドーム) 【写真あり】阪神 ドラフト上位候補に「金丸2世」関大の最速149キロ左腕・米沢友翔らリストアップ 全日本大学野球選手権が開幕し、1回戦7試合が行われた。関大は北海学園大を1―0で下し、準優勝した91年以来35年ぶりの初戦突破を決めた。今秋ドラフト上位候補に挙がる最速149キロ左腕の米沢友翔投手(4年)が8回3安打無失点、10奪三振の好投で勝利に貢献した。 今春開幕前まではリーグ戦未勝利だった米沢が、今大会の目玉投手として東京ドームに立った。「最初はフワフワして…」。自身初の全国舞台に浮足立つ心境とは裏腹に、初回先頭から5者連続の奪三振ショーの幕が上がる。「狙われていても直球を投げないことには抑えられない」と最速147キロを計測した直球を決め球に7三振を奪い、計10奪三振の快投。「噂の左腕」の実力が本物であることを証明した。 初めて立った全国のマウンドで「ケガがあったから大きく成長できた」と光の当たらなかった日々を思い返した。大学では左肘痛など故障の連続。昨秋まで3年間で先発登板2試合と満足に投げられなかった。「故障の間に自分自身と向き合い続けました」。ノースロー期間に弱点だった体幹強化に注力。そして今春、痛みが取れた左腕を思う存分振ると、自己最速を6キロ更新した。全国でも通用する力を蓄え、覚醒した。 ドラフト戦線では今春開幕前のノーマークから一転、一気に上位候補にまで急浮上している。神宮球場でも好カードが続く中、東京ドームのネット裏にNPBスカウトが大集結。阪神は竹内孝行球団副本部長ら7人態勢を敷き、岡本洋介スカウトは「直球が走っていた。リーグ戦同様に素晴らしい投球でした」とほれ直した。 今春開幕直後は未定だった卒業後の進路を「プロ一本」に絞った。「ドラフト1位で指名していただけるように結果を残していきたいです」。この一勝がさらなる飛翔への足掛かりとなる。 (河合 洋介) ◇米沢 友翔(よねざわ・ゆうと)2004年(平16)6月1日生まれ、石川県珠洲市出身の22歳。小2の時に宝立サマンズで野球を始め、当初は外野手。緑丘中で所属した軟式野球部で投手転向。金沢(石川)では1年秋に背番号18でベンチ入りし、2年秋から背番号1。関大では1年秋にリーグ戦初登板、今春に最優秀選手受賞。遠投110メートル。1メートル80、80キロ。左投げ左打ち。 【多くのドラフト候補が出場】○…今大会には関大の左腕・米沢ら多くの今秋ドラフト候補が出場する。きょう9日に初戦を迎える富士大の右腕・角田、東北福祉大の右腕・猪俣は全国の強豪相手に好投して評価を高めたいところ。慶大のエース・渡辺和は東京六大学野球春季リーグ戦で今季最多の56回1/3を投じたタフな左腕だ。