Rakuten Link、着信拒否とRCSを頑なに拒否――楽天経済圏スーパーアプリはユーザーを置いてきぼりか石川温のスマホ業界新聞

» 2026年06月07日 10時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 楽天モバイルは5月26日、コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」の記者説明会を開催した。残念ながらインディ500からの帰国中であったため、中山さんがアップしていた動画を視聴した。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2026年5月30日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額550円)の申し込みはこちらから。

 動画のタイトルにもあるように、質疑応答では「着信拒否ができない」欠点が指摘されていた。

 Rakuten Linkはサービス開始当初から提供されているアプリだが、着信拒否機能を備えていない。

 楽天モバイルが提供するサービスの中でも「無料通話」は目玉であり、ユーザーの誰もがRakuten Linkを入れているのは間違いない。しかし、昨今、迷惑電話などが増えているにも関わらず着信拒否ができないのだ。

 Rakuten Linkの進化を振り返ると、どちらかというとユーザーに向いているのではなく、そもそもスタート段階から「楽天経済圏とユーザーの接点」というコンセプトであることがよくわかる。

 楽天グループとしても、ユーザーには無料で通話を提供する一方、毎日、起動させることで、楽天市場などの出店者の広告に触れさせ、そこから購入を促すスキームが重視されている。

 決算会見でも、感謝祭などの催事で盛り上げることで、楽天市場出店者からの広告料収入が増えたといったアピールがされたこともある。

 最近ではRakuten AIを組み合わせることで、さらに広告料収入が増加したというデータも示されていたことから、Rakuten Linkは公式サイトのトップページ、ダイレクトメールに代わる、ユーザー接点のポータルになろうとしているのだろう。

 記者説明会でもう一つ気になったのが「RCS」への対応だ。

 Rakuten LinkはRCSベースであるが、+メッセージと同様に独立している。

 世界的にはグーグルがRCSを推進したことで、アップル「iMessage」とも高画質な画像などを送受信できるようになった。

 この流れを国内ではいち早くKDDIが捉え、RCSに対応。ソフトバンク、NTTドコモも続いた。MVNOでもRCSが使えるようになる。

 iPhoneとAndroidがつながり、KDDI、ソフトバンク、NTTドコモも対応する中で、Rakuten Linkは孤立したままでいいのか。

 ユーザーにRakuten Linkをメインで使い続けてもらうにはRCSを取り込んだ方がいいのではないか。

 楽天経済圏の入り口となるスーパーアプリを目指すなら、着信拒否やRCSなどユーザー視点の機能をまずは取り込んでいくべきではないだろうか。

© DWANGO Co., Ltd.

アクセストップ10

2026年06月09日 更新
  1. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【6月版】~PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2026年06月08日)
  2. Rakuten Link、着信拒否とRCSを頑なに拒否――楽天経済圏スーパーアプリはユーザーを置いてきぼりか (2026年06月07日)
  3. 「それ、家じゃダメなの?」──スタバ長時間滞在に冷ややかな目 “スマホ操作”に“PCで仕事”も (2026年06月07日)
  4. JALモバイルに「ahamo」参入の衝撃 ドコモのホワイトレーベル戦略で“第2のahamoショック”が起こる? (2026年06月06日)
  5. なぜ? 「PayPay改悪」といまネットで騒がれている理由 ユーザーがすべき対策を解説 (2026年06月05日)
  6. LeicaユーザーがXiaomiの「Leitzphone」に熱狂した理由 「スマホの割に」ではなく純粋に欲しいカメラ (2026年06月07日)
  7. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  8. シリーズ史上最大の1.5型ディスプレイ搭載スマートウォッチ「Amazfit Active Max」 約3万円 (2026年06月06日)
  9. 【ワークマン】2500円の「撥水2WAYポケッタブルトート」 トートバッグがリュックに変身、折りたたみOK (2026年06月07日)
  10. PayPay、7月以降の地方自治体キャンペーンは発表 最大20%還元、商品券で最大3万7500円おトク (2026年06月02日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー