実際の捜査を担当したと云う佐藤誠元刑事による情報により失踪関係場所が町田市から渋谷の歯医者へと一気に転換した感のあるこの失踪事件だが件のYouTube動画にて触れられていなかった情報として真代さんは12日にも受診していたのだと云うものがあった。従来は14日に初めて受診と云うものだったがそうではなくまず12日に受診し、そしてその夜、親に対して14日に渋谷の歯医者に行くから明日からの帰省に同行出来ない旨、主張したわけである。
12日に受診したのであれば一日開けて14日に診察を受けることについて何ら不可思議なものはなく自然な流れとなるわけだが、この12日受診の話は結構な重大な要素となり得る。それと云うのも、より強固な意志と云うものが感じられるからだ。親に対して帰省には同行出来ないと告げた時点でその理由として歯医者を構想していたのではなく、受診と云う実績を作った上で切り出しているわけである。帰省先の歯医者で診て貰えばいいじゃないかとの親からの反撃を撥ねつけるべく、より不可逆性を高めた上で対峙しており、何が何でも帰省したくないとの強い意志をそこに感じるものである。
したがって本件は佐藤元刑事の思惑とは裏腹に、家出、即ち自発的失踪の線が大いに濃くなってきたと云うこととなる。少なくとも入口としては自発的失踪だったのだと云うことである。加えてここまでくるともう一歩考えを進めて、帰省に同行するのが嫌だったと云うことよりも元々自発的失踪のタイミングを計っていたところ、帰省で家が留守になることをその好機と捉えて実行に移した線も検討しなければならないだろう。
元々本件はその他大勢の失踪事件同様に家出人扱いされてきたわけだが、事件性の可能性ありと云うことで2010年代に入って本格的に捜査されることとなった。これについては恐らく歯科医が真代さんは来院していないと証言しながら14日と17日のカルテが存在していたことがやはり大きな要素となっていたと推察する。そして14日については実際に診察、17日については診察していない線を構想していたと推察するのだが、前回記述したように17日まで真代さんが生存していないとアリバイ証明的に困る人物の存在が17日のカルテを創造させたのだと私は見ていた。この推察は今も有力なものではあるが、自発的失踪の可能性が高まったことを踏まえれば、14日も17日も実際に受診したからカルテは残され、歯科医が親の問い合わせに対して14日に来院しなかった旨伝えたのは、歯科医に隠したいことや面倒に巻き込まれたくない事情があったからではなく、真代さん自身からの依頼に基づく返答だった可能性もまた高まったと見るものである。要するに親が最初に問い合わせた時点では少なくとも生存しており、自身の行動履歴を辿られたくないために歯科医に来院していないと答えて欲しいと依頼したと云うことである。即ち歯科医が犯人である可能性が大幅に低下したと云うことでもある。
自発的失踪の先に於いて事件に巻き込まれた線はなお有力であるけれども、少なくとも入口は自発的失踪であってそれ故にそのまま自発的失踪が展開されていった可能性が広がるわけだから、それだけ現在までの生存の可能性もまた開けてくるものである。自発的失踪と云うことにしておけば当該人物の生存の可能性が高まるわけだから安易に事件ではなく失踪と云う結論に落ち着かせたい向きもあり、これに対しては忖度や斟酌等せずに事件視すべきであるとの立場では通常あるのだが、本件については自発的失踪のまま貫徹された可能性は比較的高いのではなかろうかと考えるところである。その際、現状掲げられているポスターの中で描かれている存命である場合のイメージ図とはかけ離れているように思う。男のような外見か、髪をかなり長くしているかの二択であろう。存命していた場合40半ばとなっており、少しずつ短くなってきているかもしれないが、基本的には長い状態であると見る。男として或いは男のように生きていないのであれば。
テーマ:未解決事件
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