「ご遺族のおっしゃる通り」辺野古事故遺族の〝公開質問〟に沖縄・玉城デニー知事が回答

沖縄県庁で記者団の取材に応じる玉城デニー知事=6月8日朝(大竹直樹撮影)

沖縄県の玉城デニー知事は8日、同県名護市辺野古沖で船2隻が転覆した事故で犠牲になった同志社国際高校(京都府)2年、武石知華(ともか)さん(17)の父親がインターネットの投稿プラットフォーム「note(ノート)」で玉城氏に投げかけた質問を「見た」と明かし、「本当にご遺族のおっしゃるとおりだ」と述べた。

知華さんの父親は5月31日、noteを更新し、玉城氏に「もし沖縄県が辺野古への基地移設問題を高校生向けの平和教育の題材とするならば、知事としては、どのような取り上げ方とコース設計を推奨するか」とただしたが、玉城氏は今月2日、「見てはいないけども、そういうようなお話がある、質問があるとは聞いている」と語っていた。

玉城氏は8日朝、県庁に登庁後、記者団の取材に応じ、沖縄本島を直撃した台風6号の対策で1日まで防災危機管理課と連絡を取っていたため、「週末の台風情報や災害対策以外の報道情報は届いていなかった」とし、「(産経新聞の記者に)読み上げられた文章の内容は、そのあとすぐ確認した」と釈明した。

2日の発言については「(noteを)見ないとか、見ようと思ってないという意味で発言したことではない。それは訂正させてほしい」と強調。記者に改めてnoteを読んでどう思ったのか問われると、「沖縄の平和教育については、いろいろな観点から学生たちが、自分で見て聞いて考えて、みんなで話し合うという、教育の根幹に沿ったプログラムがあってしかるべきではないか」との見解を示した。

玉城氏は5月25日、同校の学習内容が政治的中立性を定めた教育基本法に違反するとした文部科学省の判断を「踏み込みすぎ」と批判していた。

一方、知華さんの父親はnoteで、同校の沖縄研修旅行でかつて実施されていた沖縄県立普天間高校の生徒との交流プログラムが縮小、廃止されていった経緯を紹介し、「基地反対とは異なる視点を生徒に提供しない内容に変遷したことは確かだ」と指摘していた。(大竹直樹)

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