盗難車扱う悪質業者は「かなり迷惑」中古車ヤードを運営するパキスタン出身男性 法律守っている業者の実態は
自動車盗の被害が後を絶たない。車の解体や保管をする『ヤード』の一部は、“自動車盗の温床”にもなっているとの指摘もある。そんな中、法律を守って営業を続ける愛知県弥富市のヤード業者が取材に応じた。「真面目にやっている人が困る」。疑いの目と不公平な競争にさらされる現状を訴えた。 【動画で見る】盗難車扱う悪質業者は「かなり迷惑」中古車ヤードを運営するパキスタン出身男性 法律守っている業者の実態は
■1日約3台が盗まれた計算…難しい「ヤード」摘発
11月に開催された「ジャパンモビリティショーナゴヤ」。2026年に発売予定のランドクルーザーの新モデルなどに人だかりができていた。 その“モビリティの祭典”で異彩を放ったのが、愛知県警が展示した、無残に解体されたプリウスだ。盗難車とわからなくするためか、車の1台1台に割り振られた「車台番号」も削りとられていた。
このプリウスは何者かに盗まれ、2025年7月、愛知県愛西市のヤードで変わり果てた姿で見つかっていた。 東海地方でとくに猛威を振るう「自動車盗」。
愛知県では、2025年1月から10月末までに955件。1日におよそ3台が盗まれた計算で、全国ワーストだった2024年の866件をすでに上回っていて、年間1200件に迫るペースだ。 盗まれた車の多くがヤードに運ばれているとみられるが、摘発されるのはごく一部。 愛知県警生活安全総務課の山田幸司警部: 「県内にたくさんのヤードがありますけど、どのヤードが違法行為をしているか、違法行為をしないのはどのヤードかというのを一見して見分けることができないのが難しい。自動車盗組織が分業化されて組織化されているので、組織性を捜査の中で明らかにしつつ、捜査を進めるというのが困難」
名古屋市の会社役員の男性は10月、ランドクルーザーの盗難被害に遭った。 見つかった場所は、名古屋から300km以上離れた千葉県山武市のヤードだった。
名古屋で盗まれた車がどのように千葉のヤードに運ばれたかなどは、明らかにされていない。
■「ルールを守っているヤードもある」中古車ヤードが取材に協力
車の解体や保管をする「ヤード」。一部は、輸出を目的とした自動車盗の温床にもなっていると指摘されているが、一体どんなところなのか。 愛知県弥富市でヤードを運営する業者が、「ルールを守っているヤードもあると知ってほしい」と取材に協力してくれた。