「いろんな男とやれよ」被害者が語った映画監督・榊英雄被告の言葉と暴力によるマインドコントロール
「私と同じ目にあってほしい」
その後も、榊被告からメールで《今日、〇〇に来い》と度々呼び出され、関係を持つようになった。榊被告は有名な芸能事務所の名前を出して、
「あそこは枕要員がたくさんいる。お前はいい子だから枕要員になれよ。俺がプロデューサーとか連れてくるからいろんな男とやれよ」
と持ちかけることもあった。不特定多数の男性と関係を持たされることに恐怖を抱いたCさんが「監督だけがいいです」と伝えると榊被告は、
「じゃあお前は俺の肉便器だな」
と侮蔑的な言葉を浴びせた──。
なぜここまでの主従関係が出来上がってしまったのだろうか。Cさんは、こう答えている。
「女優としての力量を試されているような感覚があった。監督の求めることに応じなければいけない上下関係があった」
’22年冬に榊被告の女性問題が週刊誌に報じられたことで、榊被告からの連絡は途絶えたという。
’24年に逮捕された榊被告の自宅から押収されたSDカードには、女性の裸が保存されており、その中にはCさんが映っているものもあったという。そしてCさんは、警察から本人であると確認されたことをきっかけに被害届を出すに至った。被害届を出すのが遅くなった理由について問われたCさんは、
「酷いことをされたとは思っていたが被害者とは思えなかった。不安と逃げたい気持ちを悟られないように被告人と接していた。私が悪いんじゃないかと自分を責めていました」
と説明している。Cさんは、事件の後遺症から現在、カウンセリング治療を受けており、
「被告人のことがずっと怖かったんです。(時間が経過した後に)被告人の記事を見たときに恐怖で震え上がってしまった。被告人は私の表情を見て観察していたんだと思います。私が恐怖に感じることをずっと与えてきた。それに耐えれば耐えるほどどんどん支配されていく感覚があった。それは今もずっと続いている」
と言葉を震わせた。
最後に榊被告に言いたいことを問われると、
「口にしてはいけないのではないかと悩んでいますが、被告人の愛する娘さん、元奥さん、お母さまとか大切な人に私と同じ目にあってほしいと思っています」
と言葉を絞り出した。Cさんの証言中、ノートにメモを取ったり、目を閉じるなどしていた榊被告。今も続くCさんの苦しみをどう受け取ったのか、その表情からは何も読み取れなかった──。
- PHOTO:アフロ
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