………ガチャ、
まだ、集合時間じゃないのに練習室の扉が開いた。
誰………??
扉のところには、
呆れたような、無気力そうな、でも、悲しそうな顔をしたマネさんが立っていた。
マネさんは少し焦ったように話しかけてきた。
マネさんはそう言うとおにぎりとサンドイッチをイスの上に置いた。
そんなこと、してくれてたんだ…
なんか、申し訳ないな…
迷惑、かけちゃったな……
誰も悪くない…
そう言うと、マネさんは荷物を持って練習室を出た。
私はおにぎりを手に取って近くのイスに腰を下ろした。
🐰side
朝、メンバーが初めて俺のご飯を残した。
俺は、食べ残された卵やベーコン、パンをゴミ箱に投げ捨て、
皿を洗った。
残ったスンミナとイエナは一言も喋らずに座っている。
皿を洗っている間、俺はぼーっと考えていた。
新メンバーの加入を俺は素直に受け入れることが出来なかった。
今まで築いてきたメンバー同士の絆が壊されるような気がして嫌だった。
だから、嫌がらせした。
俺たちから離れてほしかった。
俺は自分が小さい人間に思えてきて、情けなくて、カッコ悪くて、
嫌になった。
🐥side
リノヒョンのご飯残してきちゃったなぁ…
ごめんね…ヒョン、、
でも、あなたの下の名前の傷ついた表情が頭から離れなくて、
気づいたら、食欲がなくなっていた。
僕は練習しに行く準備も忘れてベッドの上で丸まっていた。
マネヒョンに連絡したけど、
練習室についたら、あなたの下の名前に謝らなきゃ…
動く気にもなれずぼーっとしていると、
玄関の扉が開く音が聞こえた。
僕は急いでリビングへ向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。