ソフトバンク ドラ5・高橋隆慶 プロ初安打が豪快アーチ「自分のスイング心がけた」連勝ストップも光明
◇交流戦 ソフトバンク3─8DeNA(2026年6月5日 横浜) ソフトバンクは5日、DeNAに3―8で敗れた。連勝が7でストップしたが、攻撃面では明るい材料があった。ルーキーの高橋隆慶内野手(24)が9回にプロ初安打で初打点を挙げる豪快なアーチを描いた。ドラフト5位新人は5月31日のデビュー戦で3三振と悔しい結果に終わっていたが、再び巡ってきた機会で本領を発揮した。チームは交流戦2敗目(8勝)を喫したが、2位・西武も敗れて首位の座はキープした。 【写真あり】ソフトバンクのドラ5・高橋隆慶がデビューも3打席連続三振「考えすぎた。最初はうまくいかないよな…」 敗戦ムードの中、右の大砲候補が代打で光をともした。鷹の「タカハシ・タカノリ」がプロ初本塁打をぶちかました。 「どうかなと思いながら走ってはいましたけど、本当に(ダイヤモンドを)1周回っている時はフワフワしていましたね」 2―8の9回2死で代打として登場。カウント2―1からDeNAの3番手・宮城の真ん中に入ったスライダーを逃さなかった。左中間中段へと飛び込む1号ソロ。プロ初安打初打点初本塁打だ。記念球が手元に届くと「両親に渡すタイミングがあれば。今までのは全部、実家の母親に渡して置いてもらっている。早く渡したいです」と喜んだ。 長打力を期待されて昨秋ドラフトで5位指名を受けるも開幕1軍入りは逃した。5月31日の広島戦で1軍初昇格を果たし「8番・一塁」で即スタメン起用されるも3打席連続三振とプロの洗礼を浴びた。試合後、小久保監督は「まあ、簡単な世界じゃないけど。でもベンチで暗いね。チャンスで打てなくて帰ってきたら、次の打者に声を出すのがホークスの伝統だけどシュンとしていた」と苦言を呈していた。ホロ苦いデビュー戦から切り替えて臨み、「緊張もあって思うようなスイングができなかった。今日は自分のスイングをすることを心がけた」と笑顔が戻った。 中大の先輩・牧が3回に放った逆転3ランに刺激を受けた。「牧さんが凄いのは大学の時から見ている。同じ土俵にいるとは思っていません」と謙虚に話した。今春キャンプで柳田、山川から教わったのはセンター返しの重要性。これからも基本を大事にしながらアピールを狙う。チームの連勝は7でストップしたが、小久保監督は高橋の一発に話が及ぶと「バッティングは社会人時代からナンバーワンと評価されてましたからね」と笑顔になった。 高橋の好きな言葉は「勇往邁進(まいしん)」。「チームのための打席にしたいです」。目標に向かって脇目も振らず力強く前進し続ける。 (井上 満夫) ≪高橋隆慶 アラカルト≫ ☆生まれ&サイズ 2001年(平13)12月21日生まれ、茨城県出身の24歳。1メートル86、94キロ。右投げ右打ち ☆球歴 明秀学園日立では甲子園出場なし。高校通算20本塁打。中大では2年春にリーグ戦デビューし、通算70試合出場で4本塁打。JR東日本入りし、24年のU23W杯で日本代表の優勝に貢献。25年ドラフト5位でソフトバンクに入団 ☆名前の由来 「(隆慶は)両親の好きな漢字を一つずつ取ったらしいです。男3兄弟の末っ子です」 ☆座右の銘 勇往邁進 ☆強運 今春キャンプで笹川の体調不良に伴い、第2クール初日の2月6日からA組の練習に参加。当初は1クール限定だったが、アピールが実り、第3クールも“残留”。今回は脳振とう特例措置で登録抹消された山本恵と入れ替わりで5月31日に1軍初昇格 ☆人生初 春季キャンプでは人生初の二塁の守備に挑戦。小久保監督からのノックを受けて鍛える ☆憧れの選手 中大で1学年先輩だった阪神の森下