第41話

髪染め-3
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2025/02/22 17:49 更新
🐧「さて、そういうわけで会社に着いたから撮影を始めるよ。髪も瞳も、ちゃんと隠れてるよね?」
カメラをオンにして一人呟いてから、練習室の扉を開ける。
今日は、来るステージに向けての全体練習を行うことになっている。
「お待たせ〜」と声を上げれば、中から数名の返事が聞こえた。
🐶「今日初めてあなたの下の名前ヒョンに会う〜」
👑「ヒョン!早く!」
🐥「やっぱり時間かかったね〜」

🐧「お待たせ、皆」

🐥「ヒョンは待たせてないよ。3RACHAがまだだから」
🐰「ああ、髪染めてたのか。何色にしたの?」
🦊「え、ヒョン染めたの!?」
迎えの言葉が三者三様で、このあとのリアクションにも期待してしまう。
鋭いリノヒョンの指摘にも余裕の笑みを浮かべ、僕はカメラをしっかり向けながらフードとキャップ、サングラスを外した。
🦊「嘘……とても綺麗……」
🐶「うわぁ……凄いや……めちゃくちゃ似合ってる」
👑「それカラコン?!瞳の色も変えるなんて聞いてない!」
🐥「ほんとだ、ブルーグレイだ!でもやっぱり本物は違うね。写真で見るより何十倍もかっこいい」
🐰「まさかシルバーだとは思わなかった。こんなに綺麗な人っていたんだ」
🐧「サプライズ成功だね。……因みにリノヒョン、それ初めて会ったときに僕が言った言葉だよ」
🐰「そうだった?」
🐶「大成功でしかないよ。凄くいい組み合わせ!」
🦊「ヒョンヒョン!写真!写真撮りましょう!」
👑「ずるい!僕も!」
🐧「ちゃんと皆と撮るから安心してよ。リノヒョンも隠し撮りじゃなくて、ちゃんとセルカにしよう」
さっそく低い位置でスマホのカメラをこちらに向けていたリノヒョンを咎め、持っていた小型カメラはそのまま端に置くと、今度はスマホで2人、3人と順に写真を撮っていく。
🐰「ところであなたの下の名前。なんでヨンボガにだけ髪染めるって教えたわけ?」
🐥「僕とヒョンジナが髪色について話してたときに、ヒョンが『それじゃあ次は染めてみようかな』って言ったんだよね。だから偶然かな」
👑「でも、瞳まで変えるなんて聞いてなかったから、めちゃくちゃ驚いた」
🐶「あ、もしかして昔の容姿に合わせたってこと?」
🐧「そうだよ。漸く気付いてくれた?」
🦊「それならヒョン、どうして髪を長くしてくれなかったんですか……」
🐧「ジョンイナ、ほんとにそういうの好きだね。でも今はこの色に変えたことだけで戸惑ってるんだ。長い髪にはまたいつか挑戦するよ」
🦊「絶対ですよ!」
🐧「で、3RACHAはまだ作業中?」
🐶「折角だし少しだけ作業してくるって言ってたけど、もうちょっとかかると思う」
🐰「また髪とか隠すの?」
👑「寧ろ『なにも変えてませんけど』って平然と振る舞うのもありじゃない?」
5人を驚かせることに成功し、かなりの好評を得て満足してから、今度は3RACHAへのサプライズに備えることにした。
意外にもメンバーのほうがやる気満々で、あれもだめ、これもだめと、様々な案が議論される。
🐰「あ、その案いいじゃん」
🐥「だめだよ、絶対こっちのほうがいい!」
👑・🐶・🦊「ヒョンはどれがいいと思う?!」
🐧「う〜ん。でも、3RACHAにはシルバーに染めたいって話はしたんだよね」
👑「じゃあ、やっぱり隠さず自然体でいこう」
🐶「あ〜あ、僕の案が……」
🐧「ㅎㅎㅎ それじゃ、3RACHA来るまでの間に飲み物買ってくるね」
🦊「あ、僕のもお願いできますか?」
👑「僕もお願いします」
🐧「いいよ、いつものだね。他には?」
🐰「前話してた新しいやつがあればお願い」
🐧「了解、あとでね!」
無事に結論に達し、3RACHAの合流までに自販機で飲み物を揃えることにする。
賑やかな練習室を離れると、少しの淋しさがあり、同時に緊張の糸が切れる感覚を覚えた。

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