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殺人鬼達の塔/Novel by 春風

殺人鬼達の塔

3,176 character(s)6 mins

今回から口に出していないので反応を省いているメンバーの内心をキャプションに書いていこうと思うー
嫌だったら辞めるので言ってください

ラインハルト▶︎ユリウスたちの死体を見て「趣味が悪いな……誰がこんな酷いことを」と憤りを感じている。普通に辛い。
フェリス▶︎空気ギスギスしてて嫌だな……と思っている。ユリウスの死体見て吐きそうになった。
クルシュ▶︎スバルが人を信じれなくなっているのがいちばん辛い。「エミリア様たちを疑わないでください……」と泣きそうになっている。
ヴィルヘルム▶︎結構スバルの苦しみを見てダメージ入ってる人。何も出来ない歯がゆさもあり。ダメージ入ってるのに一番狼狽えていない。
フレデリカ▶︎自分が何をできる訳でもないが、スバルから記憶を奪ったやつと突き落としたやつは絶対許さないと決意(その二つのせいでスバルはエミリアたちに不信なので)
ガーフィール▶︎ショックすぎて言葉も出ない。この場にいたらスバルに嫌な目で見られた瞬間動けなくなったと思うけど、スバルが辛い時に支えられなかったことが辛い。「大将……」とずっと辛そうに呼んでる。
メィリィ▶︎すごく焦ってる。「わたしは殺す前にお兄さんに止められて……でも、この世界だと……」と真相に気付き、震えている。
ロズワール▶︎「こんなことがあってから帝国行ったのか……」とちょっと引いてる。引いてんじゃねえよ
賢一さん▶︎こんな目に遭わせるくらいなら昴を今すぐ家に帰してくれと思っている。ちょっと鬱気味。

こんな感じですね!!

心情描写下手なので必然的に口に出さないセリフは削っちゃってますね。
すみません!

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『それじゃ、スバルは本当に、何にも覚えてないの?』
『姿が見えなくなったと聞いて困り果てていたが……まさか、こんな事態になっているとは思わなかった。これは非常に、難しい問題に直面したようだね』
『いったい、どれだけ無様な姿を晒せば気が済むの、バルス』
『お師様、お師様。なんか、雰囲気がずんと暗くなったッスね~。もっと笑顔でないとダメじゃないッスか。それに……あれ、なんだろ。小便臭いッスね!』

​───────​───────​─────

「────」
エミリアが目を見開いて口を結んだまま、酸素を手繰り寄せるように浅い呼吸を繰り返す。
「違う、スバル……私は、」
覚えていない。
こんな世界は、エミリアのいた世界ではない。
エミリアは、こんなことを言っていない。
でも、これがスバルの味わった現実なのだ。
「ごめんね、スバル……」
早く終わって欲しいと、そう思う自分の浅ましさに辟易した。

​───────​───────​─────

『とにかく、落ち着くまでスバルには休んでてもらいましょう。時間が経てば、何かしら変化があるかもしれないもの』
『今のバルスを、レムと一緒に置かせておくのはゾッとしないわ。ラムは反対よ』
『……しかし、スバルの体調の回復に一番可能性があるのは、こうなった原因を突き止めることを除けば、あの部屋の精霊に頼ることが望ましいはず』
『だったら……だったら、レムをあの部屋から出すまでよ。あの子の世話は、ラムがつきっきりで見る。もう、あの子を心配しているのは、ラムしかいないんだから。……レムが、可哀想だわ』
『スバル、ここで大人しくしているのよ。きっと、ベティーが記憶の戻る方法を探してきてあげるかしら。一人きりで、蹲ってなんかさせないのよ』

​───────​───────​─────

「────」
ベアトリスの指を避けるように身を捩るスバルを見て、ベアトリスはこれ以上ない胸の痛みを感じる。
「──スバルは、悪くないかしら」
誰が悪いという話をしても仕方がない。
「──好意も、善意も、受け取る側が寛大でないと気持ち悪いものでしかないのかもしれないのよ」
それも少し短慮的であるだろうか。
「──あと何回、見たら」
知っている未来にたどり着くのだろう。

​───────​───────​─────

『水と、食料の場所は……』

『外は、砂漠だって話だったが……』
『俺が、二回死んだ時間は越えたかな……』

『つい、た……っ』
『でかい、扉……』

​───────​───────​─────

「──疑心暗鬼……仕方のないことね。ラムだって、自分を殺した人間を信じることなんてできないわ。それも、誰が殺したかも分からない上に、絆も何もないのに」
ラムが静かにそう口にするのを、メィリィは黙って聞いていた。
その心の内に言い表しようもないほどの動揺と荒れ立つ心情があることは疑いようもないが、映像を見て憔悴しているのはメィリィだけではない。
憔悴しているのに他人の心を慮ってくれる人間は、そういない。

​───────​───────​─────

扉を出た先に、巨大なミミズが現れ、スバルの退路は絶たれる。
『一発、一発だ。一発、一発、一発……』
抗おうとする。
が、生きてきた環境が違う。
その浅い思考が、また死を招く。
『いや、だ』
夜空に見捨てられて、白い光がミミズを刺す。
『俺に、どうしろってんだよ……!答えがあるなら、教えてくれよ……!――答えてくれよ、ナツキ・スバル』
何かに縋るような言葉は何にも届かず、白く光る細長い針が、砂地に突立つ。
『う、ぁ、あああぁ!』
蟻地獄のように、スバルは砂に埋もれていく。
誰にも救われず、救えず、輝きを失う星は一人潰える。

​───────​───────​─────

「外に出た……あかん、シャウラが」
アナスタシアが眉を顰めたまま、その救われない現実に瞑目する。
ラムもユリウスも、無意識にスバルに寄りかかっていた。
だから、スバルが記憶を無くせば、精神的に不安定になるのは自明の理だ。
「エミリアさんとベアトリスちゃんだけやね、精神がある程度まともなんは」
その二人も、スバルに忘れられた衝撃は消えていないだろう。
凡そ、塔にまともな精神の人間はいないのだ。

​───────​───────​─────

『ここは……砂漠の地下、か?』

『──扉』
七つの宝玉のうち、四つが眩く光る。
その意味は、彼には分からない。

『――正体を、隠すつもりをなくしたってことか』
『誰が、敵だか知らないが……』

​───────​───────​─────

「ダメです、ナツキさん!」
殺意に飲まれている。
それの是非を問うなら、答えはひとつだ。
何があっても、殺人が正当化されてはいけない。
少なくとも、スバルはそう思うはずだ。
殺したあと、一番傷つくのはスバルなのだから。
「何が……シャウラさんがキリングマシーンになった……?」

​───────​───────​─────

『殺す、殺す、殺してやる。絶対に、殺して、やる……っ』
『殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す……』
『殺す、殺す、殺す、殺す、殺す……』
『──は』
シャウラの死体が、そこにあった。
吐瀉物がスバルの顎を伝う。

『そういう意味だと……邪魔なのは、ラムと、エキドナか。ユリウスの奴も、死んでくれてると楽だな……』

エキドナは、体を斜めに断ち切られて無惨に死んでいた。
広間には、メィリィとユリウスの死体があった。
ラムは、胴体が吹き飛び凄惨に死んでいた。
死体だらけの塔に、スバルの精神は揺らいでいく。

​───────​───────​─────

「死んでいてくれると、楽……」
ユリウスが、その言葉を反芻する。
スバルがまともな精神状態でないのは分かっている。
ただ、その言葉が小さなトゲのついた杭のようにユリウスの心を細やかに痛めつけるものだから、表情にそれを出さないようにと苦心した。
それは叶わず、悲しみは顔に表れてしまったが。
「──辛いものだな。友人に死を望まれるというのは」
この時のスバルにとっては、友人ですらなかったのだろうが。

​───────​───────​─────

『お前も、お前以外の奴らも……死体も!生きてる奴も!生きてるんだか死んでるんだかわからない奴らも!いったい、何考えて、どうしたいんだよ!?俺を殺そうとする奴は、どいつもこいつも殺してやる!俺を頼ろうとする奴は、どいつもこいつも突き放してやる!勘違いすんな!調子に乗んな!勝手に、馴れ馴れしくしてきやがって……冗談じゃねぇ!お前らのことなんか、一人も知るもんかよ! お前らが何を思ってるかなんて、一つ残らず知ったことかよ!みんながみんな、自分の事情を押し付けやがって……!お前らが自分のことで手一杯なら!俺だって、俺のことで手一杯なんだよ!俺のことなんか、放っといてくれよ……一人ぼっちで、見捨てていてくれよ……』

『――っ!螺旋階段……っ!下には逃げられない……だってのに、後ろも……嫌だ……死にたくない!!』

『……お前は、なんだよ』
『――次、当ててみなよ、英雄』

​───────​───────​─────

「昴……」
菜穂子は頭を抱えたまま、言い表しようもない不快感に瞑目する。
シャウラやラムの死体を見て、心臓を撫でられるような嫌悪感が肉体を占め続ける。
「──酷いわ。誰が、こんな……」
分からない。
分からないけれど──
「帰ってきて……昴」
不意に出た言葉に、菜穂子は溜息を吐いた。
泣きそうな声を、隠すように。

Comments

  • canPatch

    ネタバレ嫌だからアニメ3期以来久々に見たけど 相変わらず周りの反応があると面白い。 見るのはいったんここまでだけどw。

    May 30th
  • こよこよ

    よすぎ

    May 6th
  • あくた
    May 2nd
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