スンミンside
…やっぱりそうなんだ
ボソッとだけど聞こえた言葉
"俺が思ってるような人じゃない"
そんなん最初からわかってる
"ミノさん"と会ってから確証を得るために
どれどけ、調べ尽くしたと思ってるんだ
今更その事が本当だと知ったところで
俺にはなんにも影響はない
今日会ったばかりの人に胸ぐらを捕まれ
一方的に責められている
これも俺が挑発的なことを言ったからなんだろうけど
俺がなにか間違ったことを言った覚えない
後で父に怒られることを承知の上で
俺は本心を述べたまでだ
そう言うと
ヒョンジンさんはため息をつき
俺を掴んでいた手を離した
ちゃんとシワになってしまった襟を直すところから
悪気があったわけじゃないとは伝わるけど
やり方に少し問題があるのは事実だ
そもそもなんでこんなことになったのか、、
遡ること数時間前
俺ら一族は定期的な集まりに参加しなくてはならない
そこで何人ものお客さんを呼んで
パーティ的なのを開く
それ自体にはなにも問題はないけど
面倒くさいのが、会場の担当が定期的に回ってきて
担当になってしまったら一族全員で出席しなければならない…
で、今回俺たちの家が会場となって
俺たち兄弟も参加しなきゃいけなくなったわけだ
少し不満を持ちながら
俺は父の言われた通りに動いた
ただの食事だけで
そんなに気を張ることがあるのか不思議だった
でも今よく良く考えてみれば
この食事会で俺たち"一族の価値が決まる"
って言っても過言じゃない
テレビによく映る俳優、モデル、大手の社長など
誰もが知っている有名人が集まるわけだ
無礼な真似をすれば、俺たち一族は確実に
この世に存在しないものとして扱われる
言い換えればこのパーティは
自分勝手で無駄金を持ってるやつらが開く"審査"
つまり、俺たちは今日ここで
この世界に価値がある存在なのか、そうではないのかが決まる
完璧な対応…
よく父の行動を見て、学んでた
それが積み重なってできた形
そういうところが俺とは違って
将来この一族を"受け継ぐ血"なんだ
姪…?
なんのことかわからなくて
俺はじっくりと顔を覗いた
ッ…!?
俺が気づいてなかったことには
叔父様も気づいてなさそうだった
というか、なんで気づかなかったんだろう
使いの者に"ミノさん"の周りを調べさせた
流石に"男性"であることは書いていなかったけど
その他の情報がわんさか出てきて
中でも衝撃だったのが"ミノさん"の父親の死だった
それが印象的過ぎたから
顔を覚えてる余裕なんてなかったのだろうか
とりあえずこの食事会が終わったら
もう一度詳しく調べなおそう、、
軽く会釈をして
堂々と俺の目の前に現れた
あれが叔父様の息子、、
名前は確かヒョンジン
本当に情報通りで
容姿に欠点が見られず、周り圧倒的なオーラで近づかせない
いわば"一匹狼"
あの態度、あの顔、あの目
全てが俺を嫌っているように感じる
それもそうか、どこぞの骨かもわからないやつが急に介入してきて"ミノさん"を取ったんだ
嫌うのも無理はない、、
別に嫌われて支障がでるわけじゃないからいいけど
今日はなるべく問題を起こさないで欲しい…
それが本心ではある
でも、、、このまま
俺が"都合のいい"ようにミノさんと結婚するなんて思われたくない
というか、"思うな"
それで今にいたるわけだ
会場に入ってきた人が
俺たちの方を見て、コソコソと話し始める
まぁ、そりゃ入口付近の目立つところでやってれば目についてしまう
ここで逃げたら、問題を起こしたのに謝罪せず逃亡とか言われ
だからといって、逃げないままここに残っても
問題を起こした張本人だと言われる…。
どちらにせよ、俺のせいで"価値が落ちる"のは避けられなさそうだ
ヒョンジンさんは急に周りの人に深々と頭を下げたあと
俺にも軽く頭を下げた
"いいから合わせて"なんて
俺だけに聞こえるように行ったあと
そこに台本があるかのように
セリフを読み始めた
周りは静まって
それぞれ自分のやるべき作業に戻った
俺らのやり取りをみた叔父様は
笑いを堪えるのに必死そうだった
まだ、ヒョンジンさんの方は
なにか言い足りなそうだったけど
叔父様に無理やり引っ張って連れていかれた
仲良くしてくれとは言われたけど…
まぁ俺の"妻"であるミノさんの叔父様だ
関わることはまたいつかある
その時までに、好物とか
色んな情報"ミノさん"から聞いてみよう
それだったら、ミノさんとも話せるし
一石二鳥だ
この後、あれ以上の問題がおきることもなく
無事パーティは終了した
俺たち一族の評価は下がりはせず
逆にあの騒動があったお陰で少し上がったらしいが
だからといって
特になにかが変わったわけでもなかった
おまけ〜
評価が上がったことを知り
少しだけ機嫌がいい父
その時に限って
俺たちのどうでもいい話を深堀してくる
それに自分の息子の幼なじみもわからない父がいる
ということに衝撃を受けつつ
俺はヒョンに質問しないでくれと祈った
そんなん知るわけがない…
だって俺が小さい時は
ヒョンにくっついてばっかで
友達も愚か、ヒョン以外と話したことも
数えるぐらいしかないんだ
庇ってくれた…?
いや誰かと勘違いしてるだけか、、
この時スンミナの兄であるチャニヒョンは
嘘に気づいて、庇ってあげたそう
でも、この後父から
その事について問い詰めらる話はまた今度、、
〜おまけ 完〜
また新しくスポットライト
ありがとうございます🥰
活力になりすぎて、頑張れます本当!!
でも、今回は謎のお話になってしまって
おまけまで作ってしまうという不思議展開😱
ましなのつくれるよう修行してきます
(コメント待ってます…😊)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!