アンケート
どの時間がいい第2弾!!
スンミンside
外はもう暗くて
帰る頃には人の気配もなくなっていた
誰にも気づかれないように
優しく家のドアを開け
ゆっくりと、暖かい我が家に入る
俺が家に帰ってきたと同時に
大きな音をたてて、俺の元へ走ってきた
驚気が隠せないのか
目が泳いでいるヒョン
やっぱりそんな事だろうと思った
ヒョンは俺を逃がすために
わざわざあんな冷たい態度をとって
"家から追い出そうとした"
でも、、そんなの俺が許さない
1人だけ逃げて
ヒョンだけに辛い思いはもうさせない
俺だって、ヒョンの力になりたんだよ
自分の選択に後悔はしていない
なんなら誇らしく思ってる
もし後悔してしまう日が来ても
自分自身が選んだものなら
何とかしようと思える
その証として
自分の部屋へと向かうまでの階段が
大人の階段を上がっていくように感じる
後ろからだけどわかる
ヒョンが少し肩を揺らして笑ったこと
それがバカにして笑ったとしても
俺はそれでよかった
いつか俺の力で
それを"本当の笑顔"に変えればいい
だから俺はそれまで
大好きなヒョンの背中を追い続ける
だからヒョンも
"絶対に置いてかないで"
そう俺は心の中で問いかけた
それから数日が経った
あまりにも俺の性格が変わったもんで父も驚いてたけど
その分扱いやすくなったので
咎められることはなかった
そんなある日
父から俺だけ呼び出された
別に父から呼び出されることは珍しいことじゃない
でも、いつもヒョンと2人だったから
俺1人なのは心細かった
普段から圧を与えてきて父を前に
急にリラックスしろなんて言われても無理な話
逆にその言葉が俺の体を固くした
ありえない…というか考えられなかった
まともに女の人と話したことない俺が
見知らぬ人と家族になり
永遠に時を共に過ごす、、
それにもし、子どもを作るとなれば
親から愛を分け与えてもらえなかった俺からすれば
まともに育てられる気がしない
宣伝…
その言葉が鼻についた
俺だけでなく相手の人まで巻き込んで
自分の価値を高めようとする
どこまで根が腐ってるのか、、
もとからわかっていたがここまでとは思わなかった
もらった紙を見ると
顔写真と名前、年齢、職業…
その相手のことがわかる個人情報が全て記載されていた
ご丁寧な事に、その家族までぎっしりと埋まってる
それに父なりに順位づけをしたのか
上と下を比べると、明らかに育ちの差が違かった
文面から伝わる
選んで欲しくない人は欠点だけを
選んで欲しい人は長所を
性格も何も知らない、、
この書類だけで見極めるのは不可能
本当に父は一族の発展しか脳がないのがわかる
1つだけ顔写真も年齢も書いていない
あるのは、家族の情報と"名前のみ"
『"イ・ミノ"』
一瞬だけあの日がフラッシュバックした
ただ苗字が一緒で似ている名前なだけ
それにあの人は"男"だ
ここに父が載せるわけがない
でもそれだけだけど、会えるなら会ってみたい
唯一この人だけ思った
でも、この人は下の方に名前が載ってるわけで
父はあまり歓迎はしないだろう
それをわかっていたとしても
たとえ、結婚が許さないとしても
"会いたい"
俺はなにかの運命に引き寄せられたような感覚だった
俺は息をのんだ
思考が追いつかなかった
頭の中は"なんで、どうして"
そんな言葉だらけ
わざわざ父の反対を押し切ってまでお願いして
せっかくこの縁談を受け入れてもらったのに
緊張なのか、驚きならなのか
体が思うように動かない
目の前に現れたのは
俺が知っている
"イ・リノ"だった
にこにこと嘘っぽい笑顔で俺を見つめる
俺の気のせいかと思ったけど
特徴のある"手"の形を俺が忘れるわけがない
"ミノさん"はまったく俺の存在に気づいてない
俺はパニック状態で上手く話せない
それを察したのか"ミノさん"は優しく話しかけてくれた
父と"ミノさん"は少しウマが合うみたいで
いろいろと話が盛り上がっているようだ
そうだ
俺は結婚ができなくてもいいから
ここに、この人に逢いに来たんじゃないか
緊張してこの一瞬を楽しめなくてどうする
テーブルから離れていた椅子を少し引き
俺は"ミノさん"に近づいた
スポットライトありがとうすぎます🥰
やばい2人もやってくれるなんて、どれだけ幸せなのでしょう😇
これからも、もっと皆様に知ってもらえるように
感動、興味を持って貰えるよう頑張ります💪
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!