ヨンボガに掴まれた俺の手首
さっきまでふざけて
笑ってたのに
急に沈黙が走る
ヨンボガの手の温もり
俺の 動揺
柔らかくて
優しくて
暖かい
最後に手を繋いだのはいつだったか
思い出すのは
幼い頃
よくヨンボガに
腕を捕まれ
手を繋ぎ
祖父母の家で遊んだこと
おてんばなヨンボガに
よく振り回されてたっけ
どっちかっていうとそんなに騒ぐ俺じゃなかったから
よく引きづられてたな。
でも嫌じゃなかった。
むしろ心地よかった。
楽しかったし。
どこにいってもキラキラひかる
暖かいヨンボガと一緒にいるのが
好きだった。
顔が熱い
ぼっと血液が顔に上がってくる
???
な なんで
す 好き? 何でそんなこと
固まってると
ヨンボガが俺を見る
チャニの手に触ったの久しぶりかも
大きくなってからはあんまり。
年頃の二人が繋ぐのもなんかおかしいしね。
でもなんか
嬉しい。
小さい頃のオッパはもっと柔らかかったけど
今はもう力強くてアッパみたいな感じ
でも アッパとは違うよね。
もう男の人なんだなと改めて感じる。
胸の高鳴り。
そんな束の間
チャニオッパは顔を赤らめ
何で?と理解が及ばず
???と覗き込むと
腕を掴んでいた私の手の上に手を重ねられ剥がされた
と思ったら
そのままベットに押し込められた
どさっと埋められ目線の先には
チャニが
目を丸く開き
チャニが私に覆い被さる。
私の手を押さえつけたまま
お互い見つめあったまま
恥ずかしくて
手を掴み
押さえ込んだ。
強引に。
なぜそんなことをと自分でも思うけど
もう誤魔化しの延長。
顔が熱い
もう
見ないでくれ
顔を赤らんだ
火照る表情で
見つめられ瞳もうるんでる
そんなんで
力強い言葉なんて
私 知らない
そんなチャニ 見たことない。
ゾクゾクする感覚と
快感にも似た感情が私の体をかき巡らす。
新しい感覚が私の体を熱らせ
顔を熱くする。
私はチャニの顔から目が離せなかった。
押し付けたと思ったらすぐチャニは起き上がりざま
私の頬を撫で
おやすみ と呟いて
出ていく。
私は
動けない。
身体中が
痺れ
熱くて
寂しい。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。