第35話

残火
1,095
2025/04/06 23:42 更新
FL
FL
チャニ早く!
後ろから歩いているチャニを呼ぶ

学校 学年は違うけど同じ通学路
高校と中学の校舎が違うけど
同じ私立の学校に通ってる。

たまたま目指す学校が同じだっただけ

一緒に居たいなと思ったのは少しあるけど?
んーチャニ優しいし。頼れるし?

そう 偶然 よ。



朝日に煌めく新緑が通学路を照らしてる

今日が気持ちよく過ごせそう。


BC
BC
落ち着けよ 転ぶぞ
ため息をつきながら
前で待ってるヨンボガを見守る。

俺の方が背幅歩幅も大きいから
小走りで進んでもあっという間に追いついた。

ついたところでヨンボガの頭をこづき

少しは大人しくしろと
いなしめるが
くすくすと笑うヨンボガは
そばかすを煌めかせ笑ってる。



かわいい。



幼い頃と変わらず

笑顔が煌めく。

つられて俺も微笑む。
 ん ニヤけてるわけじゃない。
と、ちょっと目線を外し、
ヨンボガにみられないよう気を持ち直す。



FL
FL
あ、チャニそろそろ春休みだよ?
BC
BC
あーそうだなー
学期末

そろそろ長期の休みが始まる
秋夕は良く会うけど

学期末の初春


また 家族が出会う。



FL
FL
もちろん行くよね?
オンニに会うの楽しみ!
あでも来てくれるかなぁ?
BC
BC
行けたらな?
部活があるし、試合もあるかも。

なんて焦らして答える。

もちろん行く。けど

どうだろうなー?と揶揄うと







FL
FL
えー 一緒に行こうよぅ。
チャニ行こうよ!

チャニがいないと



寂しい。






笑顔が

かげる。





BC
BC
ん 行くよ。
そんな顔するな。

そういうところ子どもっぽいんだよ。
コロコロと表情が変わるこいつを
可愛いと思ってしまうところ 
確実に心奪われてる自分に項垂れる。

落ち込んだヨンボガの頭にポンと手を置き

ほら校門についたぞ。と促す。


FL
FL
もう!
髪型崩れるでしょ!
いつまでも子ども扱いしないで。


ごめんと笑いながら謝るチャニを
いつまでも追いつけない大人なオッパだと
憧れながら見つめてしまう。


これでは、

いつまで経っても

妹扱い なのかもしれない。




急な切なさが襲う。



FL
FL
…じゃ、またね
BC
BC
っ …ん
ふと ヨンボガの表情が曇った。

違う

笑顔が曇った。






切ない 笑顔。





憂いを纏い

笑顔を取り繕おうとする


切ない表情。


そんな表情もするのか。


節目がちな まつ毛が艶を纏い

朝日が煌めいた。








彼女の残す色香が


目の前を霞ませた。




















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