後ろから歩いているチャニを呼ぶ
学校 学年は違うけど同じ通学路
高校と中学の校舎が違うけど
同じ私立の学校に通ってる。
たまたま目指す学校が同じだっただけ
一緒に居たいなと思ったのは少しあるけど?
んーチャニ優しいし。頼れるし?
そう 偶然 よ。
朝日に煌めく新緑が通学路を照らしてる
今日が気持ちよく過ごせそう。
ため息をつきながら
前で待ってるヨンボガを見守る。
俺の方が背幅歩幅も大きいから
小走りで進んでもあっという間に追いついた。
ついたところでヨンボガの頭をこづき
少しは大人しくしろと
いなしめるが
くすくすと笑うヨンボガは
そばかすを煌めかせ笑ってる。
かわいい。
幼い頃と変わらず
笑顔が煌めく。
つられて俺も微笑む。
ん ニヤけてるわけじゃない。
と、ちょっと目線を外し、
ヨンボガにみられないよう気を持ち直す。
学期末
そろそろ長期の休みが始まる
秋夕は良く会うけど
学期末の初春
また 家族が出会う。
オンニに会うの楽しみ!
あでも来てくれるかなぁ?
部活があるし、試合もあるかも。
なんて焦らして答える。
もちろん行く。けど
どうだろうなー?と揶揄うと
チャニ行こうよ!
チャニがいないと
寂しい。
笑顔が
かげる。
そんな顔するな。
そういうところ子どもっぽいんだよ。
コロコロと表情が変わるこいつを
可愛いと思ってしまうところ
確実に心奪われてる自分に項垂れる。
落ち込んだヨンボガの頭にポンと手を置き
ほら校門についたぞ。と促す。
髪型崩れるでしょ!
いつまでも子ども扱いしないで。
ごめんと笑いながら謝るチャニを
いつまでも追いつけない大人なオッパだと
憧れながら見つめてしまう。
これでは、
いつまで経っても
妹扱い なのかもしれない。
急な切なさが襲う。
ふと ヨンボガの表情が曇った。
違う
笑顔が曇った。
切ない 笑顔。
憂いを纏い
笑顔を取り繕おうとする
切ない表情。
そんな表情もするのか。
節目がちな まつ毛が艶を纏い
朝日が煌めいた。
彼女の残す色香が
目の前を霞ませた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。