小さい手で腕を引かれ
トコトコと小さい二人は
廊下に出る。
おトイレ?
オンマに会いたいんでしょ?
チャニのオンマはどこの部屋にいるんだろ
手を繋いでキョロキョロといろんなん部屋の
ドアを見る。
う、どうしよ
わかんないけど
しょぼしょぼのチャニの手を引いて
長い廊下を渡り
昨日みんなでご飯を食べたリビングに出た。
キラキラと朝日が差し込み
リビングに光がさして暖かい。
眩しくて
二人は目を細める。
あ ソファーに人影
頭が出てるのを見つけた。
チャニの顔をのぞくと
目が溶けて緩んでる。
手を引いてソファーへ近づいた。
違った
ソファーで寝ていたのは
イエナオンニと
チャンビニオッパだった。
二人寄り添い
チャンビニの肩にイエナは頭を乗せて
穏やかに寝てる。
片手はお互い指を絡ませ硬く握られていた。
子どもたちの気配に気づかずに
ぐっすり寝ている。
オンニ仲良し
オッパとおてて繋いで寝てる。
わたしたちといっしょ!
チャニとわたちもおてて繋いで仲良しだよ?
ねチャニ?
告げてチャニの顔を伺う。
また
ニコニコの笑顔で
キラキラのお目目で
僕を見る。
手を繋ぎ直してブンブンふる。
嬉しそうなヨンボガ。
仲良し。
うん。
仲良し なんだけど
仲良くなったんだけど
なんだろ
なんだか
ドキドキするんだ。
苦しいんだ。
ヨンボガのこと考えると
なんでだろ
僕おかしくなっちゃったのかな?
顔が火照り始めると
こどもたちの後ついてきたけど
まさかイエナとチャンビナがこんなとこで寝てたとはね。
あんたたちくっついたの?
仲良く寄り添ってる。
まぁ私はそうなって欲しかったけど。
チャンビナ
イエナを落としたのか?
ソファーを覗き込み
仲良く寝てるのを眺める。
さすが甥っ子 信念が強い。
ん違うか?
イエナが押しに弱いのか?
全く 誰が誰に似たんだか。
オンマ!アッパ!
見て
わたちもチャニと仲良しなの
おてて繋いでるの!
いいでしょ?
ヨンボガが体をさっきより近づけて
手を握る。
嬉しそうに両親に見せて
うう
やめろよ
恥ずかしい。
でも
嬉しい。
どんどん顔が赤くなる。
可愛い。うちの天使。
それよりも
チャニの顔がなんとも複雑な表情で
顔を赤らめて困ってる。
恥ずかしさと嬉しさが混ざり
可愛くて
思わず笑ってしまった。
笑ってると
ソファーの二人が気づき始める
なんだ
人の声
目が開く
声がする
頭を置いていたところが動く。
ゆっくりと目を開き
目の前を確認する
まさか
昨日中庭から移動して
ソファーでヌナと話してたら
いつの間にか寝てたなんて。
そうだ ヌナ!
気づいて隣に座ってるヌナを見下ろした。
ゆっくりと気兼ねなく
チャンビナと話して
なんかわかんないけど
手を繋いで
こいつの声を聞いてたら
心地よくて
安心して
いつの間にか寝ちゃってた。
寒かったかって?
風邪ひくぞって
オンニたちが言ってるけど
こいつの体温あったかくて
ちょうどよかった。
のは内緒。
オロオロと彼女を労る。
こんなところで寝かせてしまったなんて。
風邪引いてないかな?
まだ眠い目ははっきり開かないけど
やさしく微笑み
彼を見上げる。
手で顔を拭おうとするが
片手はまだ硬く繋がれたまま
片手は恋人繋ぎのまま
まだ握っている。
どうしてこなったのかは覚えてないけど
お互いの気持ちが絡み合った証拠
離したくない。
俺は絡み合った手を見つめて
引き寄せ
絡み合ったままのヌナの手を
自分の唇に当てた。
何して!
子どもたち見てる!
オンニたちは
朝ごはんの支度をしに
キッチンに行ったから
見てないけど
驚いてる
可愛い。
起こしたかったわけじゃないけど
ただキスしたくて。
唇は今できないけど
気持ちが絡み合ったこの片手に
キスしたかった。
優しく微笑みヌナを見つめて
ヌナも照れながらも俺を見つめる。
嫌がらずに受け入れてくれる。
わぁオッパ!なあにそれ
とってもオンニ 幸せそう。
お顔真っ赤だけど。
ヨンボガが片手を
自分のほっぺたにつけて羨ましそうに
眺めてる。
あ だめ! ヨンボガ
なんでチャンビニヒョンを
うっとり見てるの
なんかやだ!
ヨンボガもして欲しいの?
よし
わかった!
僕も!
ちょっと怒った様子で
チャニは
繋いでたヨンボガの手を
口元に持っていき
ちゅっと口をつけた。
ほら!これでいい?
僕もできるよ!
なんだか体がゾワゾワする!
でも!嬉しい!
チャニありがと!
ほっぺに当ててた
片手をもっと押し付けて
驚いてる
白くかがいやてた頬は
ピンク色に染まっていく
心なしか周りにハートが散っているようだ。
どうだ
ヒョンより僕の方がかっこいいでしょ?
ドヤ顔で威張ってる。
変なこと教えてしまった気がする。
子どもの前でそんなことするからよ。
でも可愛い。
その意味を知らず
純粋な行動
くすりと笑顔が漏れる
私はくすくすと笑い
チャンビナは頭をかきながら困り顔
子どもたちを見つめてるけど
私たちの
絡んだ手は まだ
離れることはなかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。