第20話

騒声
1,922
2024/10/15 18:00 更新
CB
CB
ヌナどこ?
イエニヌナを探しに追いかける

さっきおじさんに言われた方向ってこっちかな

中庭?
デッキ?
広くはないけど
屋根もある。

すごいなおじいちゃんの家。

雨はまだ降ってるけどそんなに強くない。

中庭に抜けれそうなドアを除くと
人影が見える。

居た。


ドアをそっと開けて

デッキに入る。


IN
IN
…なんできたのよ。
怒りと悲しさが混ざった感情で
声が少し震えた。

私もまだ整理できないから

CB
CB
だって
CB
CB
一人にさせたくないから
俺が原因で
悪いのも俺。

弁解も謝罪も受け入れなくて
申し訳ないよ。

それよりも
何よりも
一緒にいたいから。

今な何より

これからも

仲良くしたい。


だって離したくないほど

ヌナが好きだし。





沈黙が流れるけど

雨音が流れる。

植物に屋根にデッキに
落ちる雨音が響く。


ゆっくりと彼女に近づいた。



IN
IN
私はね
近づくこいつに呟く

顔は見れない。




IN
IN
恋愛ってしたことないの
正直に言うから
もうからかわないで。

CB
CB
ヌナ
…そうだとは思ってましたけど
なんで今?
IN
IN
…キスもしたことない
CB
CB
…すいません
それについては反省してます。


また 謝るなって言わないけど
ちょっと怖い顔で俺を睨む。

IN
IN
でもね
喉がかわく。
IN
IN
あんたとならいいかなって思っちゃった
そう

キスされたからかもしれない。

びっくりして泣いちゃったけど。

…嫌な気持ちじゃなかった。



自分でもわからない。



こんだけ諦めずに誘惑してきたから
絆されたのかもしれない。


適当で

チャラくて

でも力強くて

何より私を好きで居てくれる。


そんな人

この先いるんだろうか。

まだあんたを思う気持ちは
不安定だけど


心が

気持ちが

その先どうなっていくのか

あんたと

重ねて進んでいくのか

ちょっと未来が期待に満ちてきてる。


少し内向きながら

不貞腐れ

自分らしくないと思いながら

目を泳がせて呟く。


CB
CB
!!!ヌナ!
もうそれは 受け入れてくれたと思っていいんですかね?

いいですよね?

恐る恐る近づいて

ヌナの手を取る。

やさしく両手で包んだ。


雨 風 寒いですよね

手冷えてる。


温めるように優しくさすりながら





CB
CB
じゃあ 僕と
CB
CB
付き合ってくれますか?
真剣に彼女に伝える。

彼女は俯きがちだった顔をゆっくりと見上げる

眉を歪ませ

目を潤ませてる。

頬を赤らめながら

可愛く薄い唇が開く。


IN
IN
…ん
IN
IN
いいわ よ
仕方ないから

付き合ってあげる




浮気したり
優しくしなかったら
許さないんだからね!





私が一番じゃなきゃ

やだ。





チャンビナは
体を震わせながら
手を握ってる。
自分で言って
帰ってきた答えに
高揚が抑えきれてない。

私は面白くて微笑んだ。




そう言うところは

なんか幼いわね。


私は気が緩み

可愛い彼が
急に愛おしくなる。



お互い両手を包んでいる









私は背伸びをして


私を見つめる彼の唇に



優しく口付けた。









初々しくて




不器用なキス









雨音が



祝福と



笑い声に


聞こえるわ。














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