薄明かりの中
子どもたちの寝息と
雨音が響く。
気の抜けた彼はいない
目の前には
捕らえる目をして
私を見つめ唇濡らしている。
そんなに色っぽく攻められると
胸の奥が熱くなる。
ダメなの
それ、
可愛かったり、
急にかっこ良くて色気出されるの。
ほんとね
好みなの。
スンミナとも
ちがくて、
でもやっぱり兄弟だからか
二人とも
好き。
顔が火照る。
でも、いけないと思いつつ
眉が潜む。
お互いの目線が絡み合っていると
私の顔の横に腕が延のびて
壁にハナの手がついた。
潤んだ瞳を僕に向け
顔を火照らし
いけないと思っている困った顔が
余計にそそるんだけど。
小さく開いた口許からこぼれる前歯が
可愛いくて
食べてしまいたい。
ヒョンジナとは違う綺麗さと
強がってるけど
内面のかわいさが隠しきれてないリノ
頑張ってるリノが可愛くて可愛くて
たまらないんだ。
わかってる。
お互い立場があるのも。
でも
今だけは…
ねえ
いつも僕が
リノのこと気にしてるのは
ふざけてじゃないんだよ。
もう気づいてるよね?
リノも
抱きついても見つめても
キスしても
嫌がらない。
言葉で言わないだけ。
言って欲しい。
今だけは
素直に。
子どもが目に入る。
目線で合図した。
今だけと言われても
現実があるのよ。
目を背けた。
そんなこと
今さら。
リノの腰を抱き
壁においた手をリノの首筋に寄せ
自分の方を向けさせた。
どう?
これなら言える?
お互いの顔が近い。
リノの言葉を待つけど
どんどんと吸い寄せられてる。
き と言う前にまた唇を塞がれた。
今度は強い口付け
腰も離さないと意志が伝わる。
とろけてしまいそうな感覚に襲われ
意識が飛んでしまいそう。
ダメ。
これ以上は!
身体を離そうとハナを押す
身体を離そうとするけど顔は近づけてみるが
やっぱりもう
限界かも。
俺も。
これ以上を求めてしまう。
これ以上?
んーそれも
ありかな?
それよりも!
彼女の腰に両手をおき
離れようとするリノに聞いてみた。
私は照れながらもふてくされて
彼の腕のなかで伝えた。
もう!恥ずかしい!
離して!
そんな!
でもわかってるよ
腕のなかで蠢いて
照れを隠してる彼女がかわいくて
にやけながら見つめる。
リノ?
もうとっくに僕の腕の力は抜けてるからね。
離れようと思えば抜けられるのに
離れないのは
なぜ?
Happy birthday Han Jisung
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!