レバノン南部の病院甚大な被害 医療スタッフは治療継続を誓う
ティール、レバノン、6月2日 (AP) ー イスラエルによる周辺への空爆で施設が被害を受けた2日、レバノン南部ティールのジャバル・アメル病院の床は砕け散ったガラスで覆われ、病棟にはがれきが散乱していた。しかし、こうした困難な状況にもかかわらず、医師や医療スタッフは患者の治療を続けることを誓っている。 病院内の複数の場所で窓ガラスが吹き飛ばされ、爆風によっていくつかの医療機器が破損した。清掃作業員ががれきの撤去を進める中、スタッフは患者のケアを行いながら被害を受けた部屋の確認に追われた。 同病院のワエル・ハズマ院長は、「この攻撃によって、私たちはより逞しくなるだけだ」と語った。「当院が診療を継続し、人道的な義務を果たすことを約束する。いかなる犠牲を払ってでも、私たちは医療を提供し続ける」 病院スタッフは当時の状況を振り返り、爆発で建物が揺れた際、自分たちの身の安全よりもまず患者の安否を確認するために駆けつけたと語った。 集中治療室(ICU)の看護師であるカディージャ・ユーセフさんは、「私たちは勤務中で、仕事をしていました。休憩室に物を取りに行ったとき、非常に大きな音、大爆発の音が聞こえたのです」と話す。 「すぐに同僚に患者の様子を見に行くよう伝えました。自分たちのことよりも患者のことが心配でした。非常に痛ましく、強烈な攻撃でした」 ICUでは、スタッフが業務を続ける中、壁や床にまだ血痕が残っていた。ガッサン・ムタイレク医師は周囲の惨状を指差し、こう語った。「病院の中にミサイルがあるとは思えません。病院の中に戦闘員がいるとも思えません」 「この病院にいるのは、患者と負傷者なのです」 ワシントンで国境沿いの緊張緩和に向けた外交努力が進められているにもかかわらず、今回の被害は、イスラエルがヒズボラとの戦闘を続けるなかでティール地域を含むレバノン南部全域への空爆を激化させているさなかに発生した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)