私たちのワークストーリー Vol.2
どんな仕事にも、一つ一つに込められた想いがある。そして、この世の中には働く人の数だけストーリーがある。働き方や自分のやりたいことが明確になりつつある今、仕事への向き合い方や求めるものも変わってきているはず。悩みながらも懸命に今を生きるwith世代の女子たちのワークストーリーを大公開!
若い女性でも声が届けられると社会に証明したい
加賀ななえさん(30歳)/富士見市議会議員(3期目)
【PROFILE】
1991年、埼玉県生まれ。富士見市議会議員。自身の不登校になった経験から、政治の道を志す。2016年7月に富士見市議会議員補欠選挙に25歳で初当選を果たし、現在は3期目。不登校児童のための多様な学びの場の充実や奨学金、待機児童、LGBTQについての政策に従事。
全国わずか0.1%以下の20代女性市議の道へ
「小学校5年生のときにいじめにあい、気づけばいわゆる不登校児に。幼い私は自宅以外での居場所を完全になくし、社会と断絶した疎外感を感じて過ごしていました。学びたい気持ちはあっても、当時の日本では学校以外で学べる土壌もなく、高校を中退してスーパーのお惣菜コーナーでアルバイトの日々。
漠然と未来への不安を感じ、大検を取得して大学へ進学しました。大学在学中に議員インターンシップに参加し、政治の世界を少し身近に感じるように。海外留学で不登校という言葉がない国があることを知り、誰にでも教育を受ける権利があるにもかかわらず、その機会と未来の選択肢を奪われる子どもたちのいない社会を実現したいと強く思うようになりました。
25歳のときに富士見市議会議員の補欠選挙が行われることとなり、迷わず立候補。市民の皆さんのおかげで無事当選したのですが、圧倒的男性社会で自分の政策を通すのは至難の業……。
政策を通す以前に、『若い女性は実力がなくても人気が出る』と悪びれる様子もなく言われたり、20代の女性というだけでまともに話を聞いてもらえなかったり、議員として平等に扱われない日々が続きました。
それでも議会のない日は毎日鶴瀬駅に立ち、市民の方々の要望を市政へ反映してきました。政策でもある、『学びの多様性』も少しずつですが実現しています。今年の春の選挙では得票数1位で再選をさせていただき、ようやく、「女だから」「若いから」当選できたと言われることは少なくなりました。人一倍頑張れば、風向きは変わることを実感しています。
現在、約1万9千人いる市議会議員のうち多くは高齢の男性が占めており、女性議員の割合は2割に届かず、さらに20代の女性市議では0.1%以下とごく少数です。また、女性が若くして当選しても、さまざまな不平等な現実を目の当たりにして、次の選挙で立候補をしない人がほとんど、という現実があります。
若手の女性政治家でも、平等に力を発揮できる環境への変化を実現するため、全国のごく少数ではありますが、同じような立場の仲間と協力を続けたいと思っています。多様性を認め、共存できる街づくりのための課題は山積みです。まずは、これからも市民と同じ目線で共に考え、行動できる存在であり続けたいです」
加賀さんの「働く」モットーは?