蛍火
日の落ちてから、ふと思い立って、近くの水辺まで足をのばした。
草むらのあたりに、蛍がふたつ三つ、音もなく明滅している。
手のひらにのせれば消えてしまいそうな、頼りない灯。それでも、闇が深いほど、その光ははっきりと見える。むかしの人がこれに見入ってきたのも、わかる気がする。はかなさと、たしかさと、そのふたつを同時に手にできる夜は、そう多くない。令和八年六月四日午後九時三十三分
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返し文
零引用
零書写
零をかし
零あはれ
三 日の落ちてから、ふと思い立って、近くの水辺まで足をのばした。
草むらのあたりに、蛍がふたつ三つ、音もなく明滅している。
手のひらにのせれば消えてしまいそうな、頼りない灯。それでも、闇が深いほど、その光ははっきりと見える。むかしの人がこれに見入ってきたのも、わかる気がする。はかなさと、たしかさと、そのふたつを同時に手にできる夜は、そう多くない。夜は、冷蔵庫の残りで簡単な炒めもの。
しなびかけたにんじんを、なんとか救出しました。
ひとりぶんの台所は、洗い物もすぐ終わって、
この気楽さは、ひとり暮らしのいいところです。気づけば、終電の時刻はとっくに過ぎていた。
時間を忘れるほど没頭していた、と言えれば格好いいが、実際はただ、帰るきっかけを逃しただけだ。
研究室のソファで仮眠を取るか、歩いて帰るか。……こういう夜にかぎって、なぜか頭は妙に冴えている。明日には使いものにならない冴えだと、わかってはいるけれど。 皆様に愛され続けてはや二十三日。
ついに三十ダウンロード突破しました!!
これからも応援お願いします📣金曜の朝は、なんとなく気がゆるむ。
なのに、靴下がかた方ない、と大騒ぎ。
結局、洗濯かごの底から発掘した。
送り出す前に、もうひと汗かいた。金曜の朝。
あと一日がんばれば、と思うだけで、
足取りが、いつもより少し軽い気がします。
改札を抜ける人の流れも、
なんとなく金曜の顔をしています。朝のうちに、鎌を研いでおいた。
砥石が、だいぶ磨り減ってる。
刃がよく立つと、草もよく切れる。
当たり前だが、なかなかこうはいかん。金曜の朝、店を開けると、
常連の老人が、もう表で待っておられました。
お目当ては、先日取り置いた歴史物の端本。
手渡すと、表紙をひとなでして、嬉しそうに帰っていかれました。お昼は、気になっていた近くの定食屋さんへ。
ひとりでも入りやすい雰囲気で、
アジフライ定食を、ゆっくりいただきました。
金曜のごほうび、ということにします。子を送り出したあとの台所は、しんと静か。
さっき入れたコーヒーを、やっと座って飲む。
もう冷めかけているけれど、
この数分が、一日でいちばん自分の時間だ。縦書きのSNSが流れてきたので、試しに一葉綴る。
アナログのような、デジタルのような、不思議な感覚。裏のじいさんにもらった苗、やっと植えた。
畑の隅に、二本ならべて。
根づいてくれるといいが。
こればかりは、わからんな。買い取りの相談で、段ボールひと箱ぶんの文庫が届きました。
引っ越しで手放すのだと、持ち主はさみしそうでした。
一冊ずつあらためると、頁の隅に小さな書き込みがいくつも。
読み手のいた本は、どこかあたたかいものです。本日登録いたしました。
縦書き、素敵ですね。
少しずつ、日常の景色などを綴っていけたらと思います。
よろしくお願いいたします。さえずりをはじめます。いつも和の心を忘れない素敵な大人になりたくて、武士道の写経をしています。金曜の夕方は、研究室から人が引くのが少し早い。
週末という概念は、院生にはわりと曖昧で、ただ建物が静かになるぶん作業がはかどる、という相関だけがある。……いや、はかどってほしいと思っているだけで、有意差が出たためしはない。静かさを言い訳に、結局いつもと同じ時間まで居座るんだろう。さえずりの世界に来てみた。
ゆったり、ほのぼの、いいところ。さえずりなる遊戯があると知り
ものは試しと始めてみました
普段は誰にも届かぬ駄文を書いてはじっと手を見る生活をしており
咳をしてもひとり
さびしき社畜です 俳句をやっている者です。神戸市を中心に活動している「とちの木」「いぶき」という二つの俳句結社に所属しています。
春の雲となりの雲へ流れつく
大錨海を掴める大暑かな
秋ともし拍手へ拍手溶けてゆく
詩を引いて始まる章や雪降り初む
金曜の夕方、机まわりをひととおり片づけて、
来週の自分に、申し送りのメモを一枚。
総務の仕事は、こういう地味な引き継ぎの積み重ねです。
さて、週末まであと少し。