京都勢の近畿大会 打の立命館宇治、投の龍谷大平安、粘る京都外大西
高校野球の春季近畿大会が、2014年以来12年ぶりに京都府で行われた。府大会を制した龍谷大平安、準優勝の立命館宇治、3位の京都外大西の3校が代表として出場し、近畿のほか5府県を勝ち抜いた強豪と対戦した。それぞれの持ち味が際立ち、課題もまた浮き彫りになった。 【写真】報徳学園―龍谷大平安 龍谷大平安の川島謙心投手=2026年5月24日午前10時49分、わかさスタジアム京都、石山綾香撮影 4強入りした立命館宇治は、打力に手応えを得た。履正社(大阪)と対戦した1回戦では、本塁打1本、二塁打5本を含む計16安打。序盤は劣勢を強いられながら、七回に8安打を集めて逆転した。2年生中心のチームの打線は、ひとたびつながり出すと、相手をのみ込む迫力がある。 その強みが抑え込まれた際の辛抱強さが問われた。智弁和歌山と対戦した準決勝では、7安打を放ちながら0―4で敗れた。エースの中尾理佑(りゆう)投手(2年)が七回まで1失点で粘ったものの、八回に突き放されて決勝進出は逃した。2試合でわずか1失策の守りに安定感はある。里井祥吾監督は夏に向けて「もう一踏ん張りできるチームになれば」と話す。 秋、春の府大会で12戦無敗の龍谷大平安は投手力で渡り合った。制球にたけた中元天翔投手(3年)と速球が魅力の川島謙心投手(3年)の二枚看板。強打で優勝した報徳学園(兵庫)と1回戦で当たり、3失点に抑えて試合を壊さなかった。課題を残したのは得点力。6安打を放ちながらも、単打や好機で併殺打に終わる場面も目立った。 京都外大西はバントを絡めた攻撃で流れをつくろうとした。天理(奈良)との試合では五回まで2安打と抑え込まれながら、六回には小技を絡めて得点し、食らいついた。八回に大量失点してコールド負けを喫したものの、接戦に持ち込む粘り強さには目を見張るものがあった。 3校が異なる色を見せ、課題を持ち帰った。7月4日に開幕する夏の全国選手権京都大会まで、あと1カ月。持ち味をさらに磨いて3校が軸になっていくのか、それとも彼らの戦いぶりに刺激を受けた他校が追い抜くか。注目される。(石山綾香)
朝日新聞社