「中学受験に向く子、高校受験で伸びる子」の決定的な違いとは? 国立大卒の母が、あえて“きょうだいの進路を分けた”理由
とはいえ、いいことばかりではない
ただ、そうは言っても、勉強はかなりハード。 宿題の量は想像以上で、毎日それをこなすだけでも精一杯。 正直、親としては3年間ずっと走り続けてきた、という感覚です。スーパーに行っても、季節の野菜の産地をチェックしたり、お出かけするにしても塾の予習や復習になるような場所を選んだり……(笑) もう一つ、親として少し気になったことは、勉強に対して 人から与えられた問いに、速く正確に解くのが唯一絶対の価値 という考えが強くなりやすいことです。 もちろん、限られた時間で問題を解く力も大事です。受験ってそういうものだし、だからこそ、処理能力や思考力が最大限まで研ぎ澄まされるという側面もあります。 ただ、「それが勉強のすべて」のように感じてしまう子もいるかもしれません。 それが楽しいお子さんはいいんです。でもそうじゃない場合、親御さんがメッセージを出していかないと、 お子さんが必要以上に自己肯定感を下げる場合もあると思います。 娘の場合は、中学生活の中で少しずつその感覚がほぐれていっているように感じます。ただ、 子どものタイプによっては、中学受験の経験が足かせになることもありそうだと感じました。 そんなことを考えるようになったのは、息子を見ていたからです。 息子は娘とはかなりタイプが違います。 宇宙やロケットが大好きで、親の私よりずっと詳しい。 学校でも一人で本を読んでいるような、科学オタクです。 小2のころ、火星をテーマにした絵本をきっかけに火星移住計画に興味を持ちました。 さらに漫画きっかけで高専の存在を知り 「将来は高専に行きたい」 「JAXAに就職したい」 と言うようになりました。 おそらく、姉の勉強時間を見て、「僕はいいかな〜」と思っている節もあると思います(笑) 「ロケットを開発したいから」と、英語やプログラミングも前向きに取り組んでいます。 土日は科学館や宇宙関連の企画展に行ったり、宇宙の本を読んだりして、興味を持ち続けています。 一方で、 ・文字を書くのがあまり得意ではない ・得意と苦手の差が大きい という特徴もあります。 「得意」と言っても、中学受験界隈にいる算数ツヨツヨ男子というほど算数が突き抜けているわけでもない。 そんな息子を見ていて思ったのが、 彼が中学受験をすると、苦手を埋める時間が生活の中心になってしまう ということでした。 もし今、中学受験の勉強を始めたら、この瑞々しい探究心が失われてしまうのではないか。 そんな気がしたのです。 今の息子は ・好きな本をたっぷり読む ・レゴで自分の世界を表現する ・英語をコツコツ楽しむ ・サッカーやプログラミングをする そんな時間をのびのびと過ごしています。 この時間は、長い人生の中で、息子にとって大切な土台になる気がしています。 次回は、中学受験と高校受験。選び方のポイントについてお話します。
【Profile】えり先生(@tokyo_montessori_at_home)
中1女子、小4男子の2児の母。神戸大学卒業後、2008年リクルート入社。当時まだ珍しかった育休後のフルタイム復帰、リモートワークのフィジビリにも参加。仕事と家事育児の両立の途を率先垂範する。2018年同社退社後、日本モンテッソーリ教育綜合研究所にてモンテッソーリ教師の資格を取得。2020年モンテッソーリ教具の定期レンタルおよびオンラインサポートサービス「ビブリオテーカ」を開業、累計130家庭以上にサービスを提供。2023年モンテッソーリ教育式のオンライン英語スクール「Atlas Montessori English 」を仲間と共に開業。中1の娘が中学受験を経て、第一志望の都内難関校に進学。
with class