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『賢者』の名を冠す者/Novel by 春風

『賢者』の名を冠す者

7,979 character(s)15 mins

シャウラが幸せになれるのでツギハグが好きです♡
スバルくんもしばらくは幸せだろうし

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『ああ、お話終わった?ナツキくん、うちのことなんか忘れてもうたかと思ってたわ』
『身内優先のエゴぐらいは許してほしいな。そっちも、無事で何よりだ。地下の最後の戦いだと、もう何が起きてたのかわからなかったから』
『うちも真っ暗闇に投げ出されて怖い思いさせられたけどな?ナツキくんとラムさんと……あと、パトラッシュちゃんが奮闘してて魔獣には無視されとったから。そこで役立てなかった分、交渉では役立ったつもりやけど』
『交渉?』
『そこの、助けてくれた『賢者』さんとの、やね。いやいや、うちらも困惑しとるんよ。やって、さっきまでは押しても引いてもなぁんにも答えてくれんかった人が、ナツキくんにこんなメロメロなんやもん』

​───────​───────​─────

「──でも、シャウラはどうしてスバルをお師様と勘違いしたのかしら……」
シャウラが本気でスバルを大事に思っているのはエミリアにだって分かった。
ただ、スバルにはそうされるだけの覚えがないらしいし、実際、シャウラの話す『お師様』は400年前の人間だ。
スバルなわけがない。
「分かんないことも、知らなきゃいけないこともたくさんね」
この世界の全てを知れたら楽なのだろうか、なんて、エキドナのようなことを言う気は無いけれど。

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『今は些細なことは後回しにして、話すべきことを話そう。いちいち、説明不足で右往左往するのは御免だ。色々話してもらうぞ、お前には』
『はいはーい、お師様の言うことならえんやこらーッス』
『なるほど、協力的で非常に助かる。では、お尋ねしたい。あなたはこのプレアデス監視塔に隠遁した『賢者』……という認識でよろしいでしょうか?』
『ぷいーッス』
『答えろよ!話すって言ったばっかじゃん!』
『やれやれ、とんだお師様ッス。誰に何を聞かれても、余計なことは言わない話さない教えないっていうかぶっ刺せって言ったのはお師様ッスよ。あーしはその教えを忠実に守ってるだけッス。怒られるなんて心外ッス!訴訟ッス!』
『そのお師様だいぶひでぇな!』
『そそ。お師様スゲーひどい人なんス。深く反省と陳謝を求める所存ッス』
『だから、人のことを勝手にお師様お師様と……なに、エミリアたん、その目』
『大したことじゃないかもしれないんだけど……なんだろ。スバルとそのシャウラって子の喋り方、雰囲気が似てない?』

​───────​───────​─────

「アルとはまた違う感覚なのよ。アルとも、話しているとスバルと似ていると思わされる時があるかしら」
「アルくんはナツキくんと同郷って話やったよね?やから、似とっても別におかしくはないんやない?」
「──そういうのとは少し違うのよ。ベティーをベア子と呼んだり……同郷ってだけでは片付けられないくらいの違和感があるかしら」
「あら、そうなん?まあ、ナツキくんは知らんみたいやし、隠し事をしとるとしたらアルくんの方やね。それか……ナツキくんが知らないだけかもしれへんけどな?」
「?どういうこと?」
「エミリアさんはそんなに気にせんくてもええよ。ナツキくんとアルくんが似とるっていう話や」
「アルとスバルが……確かに、アルと話してると安心する時が、」
ざわ、と、エミリアの記憶が開きそうになる。
『───と─────を返して!』
空間の守り人によりそれはすぐに閉じられたのだが。
「──今、わたし、何を」
思い出そうとしたのだろう。

​───────​───────​─────

『まったく、勝手なことばかり言うんじゃないかしら。お前も、さっきからスバルに馴れ馴れしい上にべたべたしすぎなのよ。スバルの手を取るのに、ベティーがどれだけ苦労したと思ってるのかしら!ズルいのよ!』
『いい加減にしろ、お前』
『痛っ……くはないッスけど、虐待!?虐待ッス……!お師様があーしに暴力振るったッス!法廷で会おうッス!』
『うるせぇ!あと俺以外の奴ともちゃんと会話しろ!話が進まねぇよ!』
『……いいんスか?』
『いいよ!むしろ推奨!そろそろ真面目に頼むぜ!』

​───────​───────​─────

「この言い回し……確かにナツキさんみたいですね」
シャウラも同郷、というのは、些か短絡的すぎるだろうか。
とすると、シャウラがスバルと誤認している『お師様』がスバルと同郷という可能性がある。
ただ、スバルの故郷については情報が薄い。
スバルの両親に聞けばまた話が分かるかもしれないが──、
「──なんとなく、気まずいんですよね……」
正気でなかったとはいえ、オットーはスバルを竜車から突き落としている。
危害を加えていないエミリアとは違い、考えなしに話しかけていいとは思えない。
最も、スバルの両親はそこまで気にしておらず、気にしているのはオットーたちのみなのだが。

​───────​───────​─────

『あなたが『賢者』かどうかは別として……この塔の中で、ずっと砂丘を見張っていたっていうのはあなたでいいの?』
『あ、それはあーしで間違いないッス。四百年、来る日も来る日もずーっとずーっと砂の中を見張って、聞くも涙語るも涙な渇きの日々を過ごしてきたッス……!』

『あ。あーしがお師様のこと見つけたのは、見た目の話じゃないんで問題ないッス』
『見た目じゃないって、じゃあ何で見極めてんだよ。オーラか?』
『臭いッス』

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「臭いィ……?大将の……心臓に取り憑いてやがる魔女の匂いってことかァ?」
「そうなりますと、『お師様』と呼ばれる方も魔女に愛されていた方、ということになりますわね。そうでないなら……単純にスバル様の魂の臭いを感じられたのかもしれませんわ」
そんなことが出来るのかは分からないが、シャウラという少女は人間離れした技能を持つ。
可能性はゼロではないだろう。

​───────​───────​─────

『あなたはシャウラだけど、『賢者』ではない。それなら、『剣聖』と『神龍』には心当たりあるかしら?』
『ケンセーとシンリュー?』
『名前はレイドとボルカニカよ』
『うげぇッス。そりゃ知ってるッスよ。棒振りレイドと皮肉屋のボルカニカは古馴染みッスもん。別れてからいっぺんも会ってないッスけど、元気でやってるんじゃないッスか?』
『片方……レイドは死んでいるわ、とっくに』
『マジッスか!?殺しても死なないような奴だったのに死んだッスか!?なんで死んだッスか!?変なもの食べたッスか!?』
『寿命よ。天命には誰も逆らえないわ』
『寿命……ああ、そっか。そッスよね。レイド、人間だったんスもんね。じゃ、ボルカニカは元気なんスか』
『そっちはドラゴンだから』
『ああ、ドラゴンッスもんね。レイドより、ボルカニカの方が死んでたらよかったッスけどね~』
『すげぇ言われようだな、オイ』
『レイドとボルカニカには覚えがある。……それなら、お師様の名前は知っているはずね?』
『当たり前ッス。お師様の名前はフリューゲルッス。大賢人フリューゲル、シャウラのお師様ッス』
『……それ、木ぃ植えた人の名前じゃん』

​───────​───────​─────

「フリューゲル……?」
菜穂子が首を傾げる。
ドイツ語で翼、ホルンにもフリューゲルと呼ばれるものがあっただろうか。
「その人が、お師様?」
「大樹を埋めた人がフリューゲルってんなら……ほんとに、なんで昴と間違えたんだ?」

「レイド……」
ラインハルトがやや苦い顔をする。
「ラインハルト?どうしたの」
「いや……酷い言われようだと思ってね。仕方のない事だけれど……」
「ラインハルトのご先祖さまだもんネー。ま、強かったんだろうけどー」

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『フリューゲルさんが自分のしたことを、シャウラさんがやったみたいにしてるってこと?』

『あーしにも正直、お師様の考えはわかんないとこが多いッス。でも、お師様は目立つのはあんまり好きじゃない人だったッスよ。なんで、面倒そうな噂話の矛先をあーしに向けて逃げるって、お師様らしいかな~って思うッス』

『本で読んだけど、フリューゲルさんの名前がわかった理由って確か……あの大樹の上の方に、『フリューゲル参上』って刻んであったからよね?』
『抜けてるどころの話じゃねぇんだけど!修学旅行生かよ!』

​───────​───────​─────

「目立つのが好きじゃなかった……なら、名前を刻んだのにはなにか意味があるとでも言うの?」
「わからないがーぁね……誰かに気づいてもらうため、という可能性もある」
「誰かに……」
「それにしても、フリューゲルさんって結構ひねくれてる人だったのかしら?面倒そうな話をシャウラに押し付けて逃げるなんて……」
「そもそも、レイドといいシャウラといいあんな我が強いやつらと一緒にいるようなやつがまともなわけがないかしら」
「た、確かに……?」

​───────​───────​─────

『さっきまではほとんど何も話してくれなかったけど、今のあなたならもうちょっと詳しくお話してくれるんじゃない?』
『いいッスよ。あーしもお師様に凹まれてるの嫌ッスもん。それに長いこと一人きりだったんスから、お喋りしたいッス。お師様以外の人にはちょっと話したッスけど、ここが塔の一番下。第六層『アステローペ』ッス。上にいくにつれて五層『ケラエノ』、四層『アルキオネ』って上がって、てっぺんが一層『マイア』ッス』

『……ふ、普段はここからあーしは砂丘の様子を見張ってるッス。で、塔に近付く奴は片っ端から撃つべし撃つべしッス!』
『やっぱり、アレはお前か。アレのせいで、こっちはとんでもねぇ目に遭ったぞ、どうしてくれる』
『どうもこうも、あーしはお師様の指示に従ってただけッスし、それを言い出されるとここ何百年かやってたことにケチつけられてるだけッスよ~』

​───────​───────​─────

「何百年もやってきたことを変えるなんてそう簡単なことじゃないかしら。それに、適当な指示をしたまま行方を晦ますなんて、フリューゲルも随分と趣味のいい男なようなのよ」
「フリューゲルって人はあ、嫉妬の魔女が生きてた時代の人なのよねえ?その時代から塔で討伐しっぱなしだなんてえ……裸のお姉さんも可哀想よねえ?」
「──そう、なのよ。スバルと会えたことがシャウラの救いになっていたのなら、いいんじゃないかしら」
「そうねえ」

「それにしても、フリューゲルさんももう少し甘い命令にしてくれたら良かったと思うの。近づく人みんな殺しちゃうなんて……いくらなんでも酷いと思うわ」
「フリューゲルの命令は『塔に近づく人間の邪魔をしろ』だとシャウラが言っていたのよ。まあ、アバウトな命令には変わりないかしら」
もう少し細かく命じればよかったのだ。
顔も知らないが、フリューゲルはいい加減な人間だったに違いない。

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『あーし、本とか読めないッスし、塔を守れ以上のことは言われてないんスもん』
『それもお師様……フリューゲルにか』
『はいッス!』

『ここは全知と呼ばれた『賢者』の記した知識の眠る場所、プレアデス監視塔は外に対する呼び名だそうなのよ』
『そッス。中にお師様が戻ってきたんなら、ここは元の役割に戻るッス。知りたいこと、気付きたいこと、何でも探せる大図書館――プレイアデスにッス』

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「全知、か……なんとも魅力的な響きだーぁね」
「お前に同意するのは癪だけれど……フリューゲルが本当に全てを知る人間だったのなら、お母様も、たいそう気に入っていたに違いないのよ」
「──そうだね」

「なんでも探せる図書館、ですか……」
「クルシュ様……」
「フリューゲル様がどう言った目的で作られたのかは知りませんが……ただの図書館にしては、色々と気になる点が……ありますね」
「そう、ですね。嫉妬の魔女が封じられていることも含めて……なにか、意味がありそうです」

​───────​───────​─────

『メィリィと仲良くやってるとこ悪いんだが、聞きたいことがある』
『ん!お師様のお話なら何でも聞くッス!お師様があーしとこんなに話してくれるなんて、あーし嬉しいッス~』

『お願いと質問だ。なるたけ、正直に素直に答えろ』
『お願いだなんてらしくないッス。命令したらいいのに』
『それほど偉そうな感じにはなれん。で、質問なんだが……お前、塔から俺たちに向かって攻撃仕掛けてきただろ?あれ、なんだったんだ?』
『塔にお邪魔虫を近付けないための狙撃、ヘルズ・スナイプッス』

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「シャウラとあまり話さない上に、命令が日常的……相当、こだわりの強い人物だったの、だろうか」
ユリウスがたどたどしく言う。
「こだわりが強いと言うより、傍若無人な捻くれ者という印象を受けるけれど?」
ラムの鋭い言葉で裁ち切られた。

​───────​───────​─────

『いやー、でも今になって思うとヘルズ・スナイプがお師様に当たんなくてよかったッスね。ディメンジョン・ゲートが解除されなかったら、お師様に当たるまで攻撃ぶん投げてたかもしんないッス』

『でも、アレのおかげでお師様がお師様だってわかったんで結果オーライッス。当たってたら、さすがのお師様もあーしを怒ったッスもんね?』
『あー、うん、どうだろ。怒るだけで済んだかな』
『でもお、あんなの当たってたらお兄さん死んじゃったんじゃないのお?そおしたら怒るとか怒らないってお話じゃないと思うんだけどお』
『何を言うんスか、このチビッ子。あーしのお師様があんなんで死ぬわけないじゃないッスか。元々、お師様はなんか死ぬんだか死なないんだかわかんないわけわかんない人なんスから』
『でもでもお、砂蚯蚓ちゃんはいっぱい攻撃されて死んじゃったわけだしい……』
『蚯蚓も熊も知ったこっちゃないッスよ。あーしのお師様は死なない、これが大事なことッス。――もし死んでたら、お師様じゃないだけッスから。あと、砂宮に迎えにいくのが遅くなってすみませんでしたッス。お師様と別の組を塔に入れてる間に、お師様たちが奥に進んじゃったもんスから焦ったッス』
『ああ、いや、それは別に……っていうか、砂宮って言った?』
『そうッス。あそこはホント、危ないんで入んない方がいいッスよ。いくらお師様でも鍵も揃えずに近付くのは無謀なんで。餓馬王もうろついてるッスし』

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「死ぬんだか死なないんだかわかんないわけ分かんない人……」
その情報だけ聞くと、フリューゲルは相当生命力が高く、ちゃらんぽらんな人だったのだろうか。
「死んでたらお師様じゃない、だなんて、相当『お師様』はシャウラに強さを見せつけていたようなのよ。レイドと行動を共にしていたのなら、それも当然かもしれないけど、かしら」

「さすがの『お師様』もシャウラを怒った……フリューゲルさんは、あんまり怒らない人だったのかしら……?」
「目立ちたくないって話だったし、無気力なやつだったのかもなあ」

「鍵……?なんや、ようわからん話になってきたなあ」
「仕方ないわ、アナスタシア。私もちんぷんかんぷんだもの」
「せやね。ナツキくんもわかってへんみたいやし」

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『シャウラ、これは俺からのお願いだ。俺と、仲間たちに危害を加えるな。お師様の命令は、塔に近付く奴を攻撃しろ……だろ?中に入った俺たちはその対象外だ。なら、もう攻撃する必要はない。危害を加えるな。絶対に』
『ん、OKッス。お師様の新しい命令として、あーしもきっちり覚えたッスよ~』

『上から順番に全部、このプレアデス監視塔……もとい、大図書館プレイアデスの階層の名前だよな?』

『じゃあ、メローペはどこにある?』

『とある七姉妹の最後の一人の名前。プレイアデスなら、七つないとおかしい』

『七層……じゃなければ、ゼロ層があるな』

『一層が上級なら、ゼロ層は超上級か?入るには……』
『――ダメッスよ。まだ、条件が満たされてないッス。お師様は道の途中で、あーしに会いに戻ってきてくれて、それで満足ッス。だから、ゼロ層はダメッス』

『改めて、おかえりなさいッス、お師様。――『賢人』フリューゲルのご帰還、このシャウラ、心よりお待ち申し上げておりました。……ッス』

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「メローペ……」
菜穂子がほんの少し頬を緩ませる。
そこには、溢れんばかりの安堵と、少しの感傷があった。
「昴は、星が好きだったものねえ」
だが、それにしても──、
「フリューゲルさんも、星が好きだったのかしら?」
この世界に星がないのなら、フリューゲルはどこで星を知ったのだろう。
しかも、示し合わせたかのように、昴に関係のある星ばかりを。
「──偶然、かな?」

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『いや、お前ってメチャクチャ目がいいよなって話。すげぇ離れたところにいた俺たちに向かって、塔から正確に攻撃投げてきてたろ?あれ、どういう仕組みだ?』
『ああ、アレはあーしの針と狙いをマナで繋いで、そこに引き寄せられるようになってるってだけッス。ヘルズ・スナイプはお師様の考案ッスよ?』
『……そっか、余計なこと仕込んだな、フリューゲル』

『俺の目的はここじゃなく、四層『アルキオネ』の方なんだし。……また階段ってのが萎えるけど』
『相変わらず軟弱ッスね~。でも、安心していいッスよ。四層と五層の間の階段は六層と五層の間よりもよっぽど短いッス。あんまり遠いとあーしも行き帰りがだるくなるんで、それに配慮したッス~』

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「フリューゲルさんってやっぱりろくでもないと思うわ」
エミリアが瞳を鋭くつり上げる。
エミリアの中でフリューゲルはシャウラを寂しがらせ、余計な入れ知恵でエミリアたちを苦戦させたよくわかんない人だ。
正直、スバルと間違われているのも納得がいかない。
「一回顔を見て、どんな悪い顔をしてるのか確かめてやるんだからっ」

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『石板……か?この不思議物質が、なんなんだ?』
『それが、言ってみればこちらに謎を突き付ける装置といったところだ』

『――シャウラに滅ぼされし英雄、彼の者の最も輝かしきに触れよ』
『──っ!?』
『どうだろうか。私たちの最初の驚き、共感してもらえたかな?』
『底意地悪いことしてんじゃねぇ――!!』

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「モノリス……不思議な石板だね」
ラインハルトがスクリーンに釘付けになる。
「全く、『賢者』様も随分底意地の悪いことするんだネー」
やや怒りを孕んだ声でフェリスが茶化す。
やはり、フリューゲルの好感度は地のように低い。
シャウラを何百年も放置し、その上でシャウラに全てを押し付けて旅に出て、余計な入れ知恵ばかりしている。
「スバルきゅんとは似ても似つかない人だと思うけどにゃあ」

Comments

  • レイラ
    Apr 2nd
  • ブリム

    フリューゲル=本当の一周目のスバル=嫉妬の魔人説とか閃いた。

    August 23, 2025
  • 柳 妖

    エミリアが現在進行形の9章の記憶に触れた!!!!?わぁ~凄く胸がワクドキ!!!!!

    May 30, 2025
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