記憶の中にいない人
最終話結構カットされてたけど、四期一話で補完されるに賭けたい。
あと、六章読み返してたんですが、「これ勝ったな……」のターンと「いやこれどうやって勝つの?」ターンが交互に来る感じでしたねぇ。
個人的には六章七章がトップレベルで好きなのです。
スバルくんの曇らせが良質で、素晴らしいと思います。
でも、六章でスバルくんの魅力をみんなが知ってしまうのか……。
神様、許してくださいとか、ニコニコで見たい!!
リゼロはコメント付きで見たいですよね。
一人で見るとほんとに辛い。
食べたペペロンチーノを吐き出すレベルです。
本当は五章で更新止めようと思ってたんですけど、再燃したから続けよう。
ほんとに一喜一憂しやすい性格なのでコメントで褒められてたら「最後までやろ♪」になるしアンチが来たら「もうやめようかな……」になる。
そもそも、一般人の二次創作に「文才がない」とか言わないでくれよ!!!!
金とってるわけでもねぇのに!!!!
ということで、いつになるかは分かりませんが四期楽しみですね。
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『四方の制御搭を占拠し、都市を脅迫していた卑劣な魔女教は全て撃退されました。これにより、都市の安全は確保――水門都市プリステラの、勝利です!』
『スバル!今のって!』
『みたいだね。どうにか、ひと段落って感じだ』
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「本当に不安だったもの。スバルも、ベアトリスのことをずっと心配してたのよ」
「ふん、当たり前かしら。でも、ベティーはスバルを置いていったりしないのよ」
ベアトリスがお手本のようなツンデレを炸裂させる。
エミリアはそれに和やかに笑って──、
「──?」
記憶の靄が、変化した。
スバルの記憶を通してのレムしか覚えていられなくなった瞬間のように、エミリアたちの記憶から、繝ヲ繝ェ繧ヲ繧ケが、消えた。
その違和感はじわじわと染み込んでいって──、知っているのに、知らないその人が、絶望したような顔でこちらを見ていた。
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『……こりゃ、ひでぇな』
『さっきの放送って、この建物の中にあった魔法器を使ってたはずよね?それなのに建物がこんな風になってるのって……』
『安心してええよ。ナツキくんらが、戻ってきた最後やから』
『俺らが最後……で、みんなは?』
『安心し。全員、無事に戻ってきとるよ。欠員なしや』
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「本当に驚いちゃった。あの放送の後にやられちゃったんじゃないかって……」
「もしそうだったとしたら絶望的すぎたのよ。何とか──勝てて、良かったかしら」
「ベアトリス、苦虫を噛み潰したような顔してる」
エミリアが、やや緩んだ空気感のまま話す。
「全員無事ならそれが一番ですとーぉも」
「ええ、その通りです」
「適当に話すんじゃないかしら」
ロズワールにベアトリスが毒を吐く。
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『スバル……』
『ごめん。ちょっと、いってくる』
『――スバル殿ですか』
『……はい、そうです』
『ヴィルヘルムさん、それは……』
『……お察しの通り、妻です。落命した直後、その亡骸は灰の塊になりました。そのまま風にさらすのはあまりに不憫だと、見苦しくはありますが上着で。……せめて灰だけでも、きちんと墓に入れて弔ってやりたいのです。申し訳ありません。あまりに女々しい、無意味な執着です』
『そんなこと!──俺は、白鯨のときも今も、ヴィルヘルムさんが間違ってるなんて思わないし、すげぇ人だって尊敬してます。大事な人を大事に想って、何が悪いんですか。恥ずかしいことなんてないし、そんな風に思う方が間違ってる』
『スバル殿……』
『ヴィルヘルムさんは、立派です。奥さんを……ちゃんと墓に入れようって、それで弔おうって考えは間違ってなんかない。うまく言えないけど、すごいんです』
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スバルの言葉に、ヴィルヘルムが表情を変えるのがわかった。
それを見て、ラインハルトはどこまでも己のふがいなさを悔いた。
スバルはきっと、かけるべき言葉をかけた。
正しいかどうかではなく、相手が望む言葉を。
「──スバル、僕は……」
ラインハルトは、自分の言動に後悔をしない。
ただ、それによって傷つけてしまった他者に何も思わないほど、人を捨ててもいなかったのだ。
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『見苦しいことなんて、ありません。お墓、ちゃんと入れてあげてください。それで機会があって邪魔じゃなかったら、俺にも墓参りさせてください。俺はそれぐらいしたいし、そうされるべき人だって思ってますから』
『……ええ、お願いします、スバル殿。私もあなたには、妻に言葉をかけてもらいたいと思います。あなたには』
『――!は、はい。その、光栄です』
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「──ヴィル爺」
フェリスが、クルシュの肩を支えたまま、ヴィルヘルムの方へ目をやる。
決して互いを見ない家族を見て──、フェリスは、
「──あんまりだよ」
と、悲しそうな顔をする両者を、哀しそうに見ていた。
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『ヴィルヘルムさん。――奥さんとは、その、ちゃんと?』
『妻とは――はい。妻とは存分に言葉を交わし、確かに別れを告げました。私は妻を愛している。――それは、伝えられたはずです』
『そう、ですか。ヴィルヘルムさん。お疲れ様でした。たぶん、またすぐに慌ただしくなるとは思うんですけど、それまでは休んでいてください。俺、もうちょっと周りに話とか聞いてきますから』
『スバル殿──』
『はい?』
『いえ、失礼しました。些細なことです。お気にされず、どうぞ』
『そうなんですか?いや、そう言われると逆に気になっちゃいますが……ええと、それじゃ、はい。またあとで』
『スバル殿……あなたが、あなたがもし、私の――』
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「──ぁ、」
ラインハルトが、その青い双眸を揺らしたのが見えた。
何を、思ったのだろうか。
分からない。
分からないが──、
「──スバル、僕は、どうするべきだったのだろうか……」
ぽつりと、そうこぼした彼の言葉は、誰にも届くことは無かった。
「私の……?」
エミリアが、首を傾げる。
何を言おうとしたのだろう。
エミリアには、分からなかった。
「ラインハル……」
ラインハルトの方を向いて、酷く悲しそうな彼を見て、エミリアは、余計に、分からなくなってしまった。
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『でわでわっ!改めまして歌わせていただきましょう!聞いてください、新曲――炎上都市熱歌っ!』
『一言、相談しろよ、そんぐらい。友達なんだろ』
『エミリア様がさらわれて、おまけに都市の命運まで英雄みたいに背負わされて、その上でまた厄介な荷物を乗っけろと?御免です。僕は自分の友達に、そんな馬鹿みたいな押し付けばっかりするつもりはありません』
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「──ほんと、頑張りたがるのはいいことですけどね。頑張ることと無理することは同義じゃないんですよ」
「オットーだって大概無茶しているのよ。スバルに無茶して欲しくないならお前も無茶を辞めるかしら」
オットーとスバルは似たもの同士だ。
だから、ベアトリスはオットーにだって無茶をするなと言ってやりたい。
ベアトリスはスバルが大切だし、スバルが大切にしたいと思う全てを、ベアトリスは大切にしたいのだ。
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『ナツキさん。――隣の避難所に、ご注意を』
『隣の避難所……?』
『大罪司教の一人が、そこで捕縛されています』
『――あは。きてくれたんですね、あなた。わざわざごめんね?ありがと』
『刻限塔で再会したときから不思議に思っていましたけど、確信しました。あなたの瞳の中に、あの日の激情が見当たらない。――あなた、呑まれていますね?仮宿のつもりの肉体に、精神に食まれて、身動きできなくなるなんて……あなたは本当に、私がいなくてはダメな人なんですから』
『アイスブランド・アーツ!』
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「いきなりスバルのほっぺを舐めたりして……本当に、油断の出来ない人だわ」
スバルが気を抜きすぎたのもあるかもしれないが、本当に、大罪司教というのは行動に理解ができない。
「スバルを大罪司教と一緒にされては困るのよ。そんなこと、ベティーが絶対にさせないかしら」
そう、させない。
スバルが利用されて、苦しめられる未来なんて訪れさせない。
それが、ベアトリスに与えられた使命だ。
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『ええ、私が、愛しいあなたを失わないために。――『暴食』に気を付けて。『悪食』も『美食家』も『飽食』も、いずれもあなたを奪おうとするでしょう。目覚める前にそうなったら、誰もあなたを覚えていられなくなる』
『『美食家』と『悪食』と『飽食』。食まれ取り込まれ、失われたことにも気付けないなんて、溶け合い混ざり合い一つになるべき『愛』への蛮行。機会があればぜひ、『暴食』は殺しておいてください。邪魔ですから』
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「飽食……」
紫髪を揺らして、悔しげに呟く。
「────」
「──本当に、何がしたいのか理解がしがたいな。仲間意識もないとは……自分の目的の為だけに、在籍しているようだね」
ラインハルトが、その美しい顔に複雑な感情を滲ませる。
シリウスの言葉も、レグルスの言葉も、何れも、感じたことの無い不快感を与えてきたから。
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『──あ?』
『おい、ユリ――』
『は?』
『あの野郎、ふざけてんのか』
『ちょっと、スバル?どうしたの?』
『今、そこにユリウスのキザ野郎がいたのに無視しやがった。捕まえてくる!』
『ええ?』
『無事なら無事と、一言とっとと言えばいいだけだろうが……』
『おい、この野郎!お前、なんだってみんなが忙しくしてるときにふらふらしてやがんだよ。顔が見えねぇと心配になるだろうが。いや、一般的な意見で』
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「──ユリウス……」
名前を、呼ぶ。
スバルの記憶の中にいた。
ペテルギウスをスバルと共に倒した、騎士。
スバルの記憶を通して、ユリウスという人間を知っている。
でも、それだけだ。
スバルが知らないユリウスを、エミリアたちは覚えていられない。
だから、
「────?」
強烈な違和感だけが、あった。
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『――すまない。人を探していたんだが、中にはいなかったようだったのでね。またすぐ別の避難所を探して回りたいんだ。失礼する』
『待て待て待て待て、何を言ってやがる。お前が探してるのなんて、どうせアナスタシアさんとかのことだろ?それならあの避難所にちゃんといたよ。お前がせっかちだから見落としただけだ。らしくねぇぞ』
『──っ』
『お、おお?どうした?』
『……スバル。君は、私のことが?』
『どういう質問だよ。ほんの何時間かで忘れられるほど薄いキャラしてねぇよ。『最優の騎士』のユリウス・ユークリウスさんが何を馬鹿な……』
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「私の手にキスをしたからスバルはユリウスが嫌いで、スバルと決闘をして、それから、スバルとペテルギウスを倒して──」
整理する、情報を。
スバルが見た全てが、エミリアの記憶にきちんと残っている。
レムの時もそうだった。
スバルが見たレムを、エミリアは覚えていた。
でも、スバルが見ていないレムを、エミリアは覚えていない。
だから、エミリアは──
「──暴食」
その権能の悪質さを、またもや痛感したのだった。
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『スバル!勝手に走り出すんじゃないのよ!』
『ええっと……取り込み中、よね?』
『……ああ、そうだけど、そうじゃないんだ。エミリアたん。ベア子も、その、ユリウスを見っけた。だから、話し合いに連れてっていいよな?』
『──ユリウス』
『ユリウスさんって、スバルの知り合いの人?』
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「──ユリウス、」
ラインハルトが、目を向ける。
ユリウスは、やや目を見開いたまま、固まっていた。
「──スバル……」
誰からも忘れられた果てに、二度もこんな絶望を味わった。
クルシュのこともそうだが、この部屋の創設者は、どこまで性格が悪いのだ。
一度でさえ耐え難いものを、わざわざ記憶を弄ってまで、二回も。
「──どうして」
ユリウスは弱くない。
ただ、人間であったから、辛いことは、辛かった。
ゆ、ユリウスとラインハルトが曇りすぎている・・・・・・!! まあ私も曇らせはそれなりに好きなのですが。推しはラインハルトくん。二次創作を書くタイプのオタク。まあそれは置いといて、めっちゃおもろいです、とだけ。続きも読んできます!