予約診療で医療機関の「一部キャンセル料徴取」可能に 高額ワクチン無駄に…院長「リテラシー根付いてほしい」
診療報酬の改定に伴い、一部の医療機関で6月から一定の条件下で「診療予約のキャンセル料」が発生するようになりました。保険診療で「予約料を取る」ことを厚生労働省に報告している医療機関のうち「患者都合による直前のキャンセル」に限ります。 東京・北区にある「いとう王子神谷内科外科クリニック」では、これまで直前の予約キャンセルが悩みの種だったといいます。院長は「(直前キャンセルで)ワクチンが無駄になってしまって、心も財布も傷つくことは結構あった」と話します。この医療機関では保険診療となる内視鏡検査のほか、保険診療外の高額ワクチンなどにもキャンセル料を設定しています。この背景には他の患者の診療機会が失われることや診療の準備が無駄になることを避けたい切実な思いがあるようです。院長は「本当に検査を受けたいと思う人が適切に検査を受けられるように、軽い気持ちでキャンセルをしないというリテラシーが根付いていくかなと期待している」といいます。 今回の診療報酬の改定に伴うキャンセル料は、金額は医療機関ごとに決められますが、事前にキャンセル料が発生する可能性があることを患者へ説明し同意を得る必要があるほか、ホームページにも記載することが求められます。診療に訪れていた患者からは「なんとなく予約してなんとなくキャンセルする人がいなくなればいいのでは」と話す人がいた一方で「やむを得ない事情もある。そのあたりをどう線引きするのかよく分からない」といった声も聞かれました。 今回の制度の導入で、自己都合でのキャンセル減少に期待が寄せられています。