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“ルフィ”広域強盗事件 幹部の裁判 実行役の受刑者が証言

「ルフィ」などと名乗る指示役による広域強盗事件で、強盗致死などの罪に問われているグループの幹部、藤田聖也被告の裁判に、実行役の受刑者が証人として出廷し、被告から「1人1人が主役だと思って頑張ってください」などと指示を受けたと証言しました。

フィリピンを拠点とした特殊詐欺グループの幹部、藤田聖也被告(41)は、3年前、東京 狛江市の住宅に実行役が侵入し、90歳の女性をバールで殴って死亡させた事件など、あわせて7件で強盗致死などの罪に問われ、「脅したり暴行したりするよう指示はしていない」などと、起訴された内容を一部否認しています。

30日の裁判では、東京 稲城市と山口県岩国市の事件の実行役で、懲役9年の判決が確定した石栗一樹受刑者が検察側の証人として出廷しました。

藤田被告は、フィリピンの入管施設から「キム」を名乗って実行役に指示したとされていて、30日の裁判で石栗受刑者は、「テレグラムを使って『キム』から指示を受けていた。面識はなく、本名も知らず、きょう初めて会った」と述べました。

そのうえで、稲城市の事件の直前のやりとりについて、「車の中で、実行役全員に言いたいことがあるからと、通話をスピーカーモードにするよう言われ、『1人1人が主役だと思って頑張ってください』と呼びかけられた」と証言しました。

また、岩国市の事件では、「住人を脅すために刃物を事前に購入するよう指示された。『住人が抵抗すれば手荒なことをしてでも金庫の番号を吐かせろ』と言われた」と証言しました。

別の実行役の受刑者も証言「被害者の様子は気にしていなかった」

30日の裁判では、東京 狛江市や広島市の事件などの実行役で、無期懲役の判決が確定した永田陸人受刑者も、検察側の証人として出廷しました。

この中で受刑者は、広島市の事件の前に「キム」とテレグラムで交わしたやりとりについて、「車の中で、実行役の全員に対し、『殴ったり蹴ったりしないと報酬はありません。じゃんじゃんやってください。ただし殺してはいけません』と言われた」と証言しました。

また、当初は、イヤホンをつけて時計の販売店を兼ねた住宅に侵入し、「キム」とは別の指示役と通話状態にしておく予定だったものの、暴行を加えている最中にイヤホンを落とし、指示を聞けなくなったと説明しました。

現金などを奪って現場を離れたあと、受刑者が「キム」に状況を報告したときのやりとりについては、「『殺しちゃったかもしれないです』と言ったら、驚いた様子だったが、『それはあとで考えましょう』と言われた。その後『キム』は『逮捕者が出ず、うまくいった』などと話していたが、被害者の様子は気にしていなかったと思う」と述べました。

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