役立たずの炎剣
ラインハルトってこんなネガらないかもですが、この空間はずっとスバルくんの死に顔を見ているので、皆陰鬱としてます。
皆ネガティブになってるのはそういうことですよ。
ヴィル爺がラインハルトに何か言うかもしれないとも思ったのですが、ありうべならまだしもこの上映会ではないと思います。
反応が少ないのは、言葉失ってる人が多いのと、反応が思いつかなくて。ごめんなさい。
Twitterでスバルくんについて話してたら思った以上にいいね来て焦ってます。
反撃まであと少しですね。
家族内ではレグルスとカペラへのヘイトがヤバいので、早めに殺して欲しいです。
母はレムの拷問シーンを最初に見たせいで未だに「レムって怖くない?」って言ってます。
末妹はラインハルトが好きらしいのですが、性格はレグルスっぽいやつです。
妹はスバルくんが死ぬ度に「こんなもん食事中に見せんな(´;ω;`)」と泣いていますが、深夜に見てたら見てたらで「こんなの夜にみんな( ;꒳; )」と言ってきます。
家族内の人気ランキングはベア子(絶対的王者)、エミリア、ラインハルトとスバルが同率ですね。
春風はスバルくんが大好きですが、Twitterのアイコンはセシルスです。(投稿直前にエミリアに変えました)
なんで?
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『歌の後でのご歓談に向けて、ナツキ様にはオヤツなど用意していただいてはいかがでしょうか。きっと甘いお菓子なんかも用意しちゃったりなんかすると、心も弾んで互いの距離も一気に近づくと思いませんか?思いませんか?』
『何がじゃないわよ。スバル、いきなりリリアナに頭突きしたのよ。ダメじゃない、相手が気に入らないなら最初に言葉で注意しなきゃ』
『そうなのよ。暴力を振るう前に、まずその不細工なウィンクをやめないとブッ飛ばすぞって注意する方が先かしら』
『……気持ち悪い』
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それを見て、エミリアはその美しい顔に戸惑いと、悲哀を余すことなく滲ませていた。
「……嘘」
スバルと、こんな会話をした記憶は無い。
エミリアが知らないということは、それはスバルしか知らない──消えた世界なのだ。
「どうして……また……?」
スバルが苦しそうな顔をしていたのをエミリアは見たのに、何も知らずに笑っていた自分が、嫌で仕方なかった。
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『恐怖の感情が、互いの間で高まる……共振、みたいなことか?』
『ルスベルを助け出して……それから、シリウスを撃破するしかねぇ』
『そんな都合のいい奴がいるわけねぇ……』
『――ラインハルト!!』
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名を呼ばれ、ラインハルトは肩を揺らした。
スバルが自分を戦力として頼るのは、当然のことだと思う。
ただ、エミリアの言葉通り──ラインハルトは、スバルに呼ばれた記憶などない。
それはつまり、自分がスバルを守りきれず、死なせたのかもしれない。
「……スバル……」
ラインハルトの手の及ばないところで死んでいたとしても、ラインハルトの心は痛む。
それが、もしも、
「……僕の、せいなら」
ラインハルトは──
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『――魔女教、の奴らがくるかもしれねぇんだ』
『どこでそんな話……ああ、クソ。そうだった。てめえらは魔女教の『怠惰』を殺ってんだったな。クソが、信憑性はありやがんのか……っ』
『――あら。空の彼方に火の玉が一つ。とても綺麗な輝きでしたね』
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シリウスの声に、ベアトリスは顔を顰める。
シリウスは残虐な方法でスバルの命に区切りをつける。
最終的には生け捕りにできたが──この時点でのスバルとラインハルトには大した情報がない。
ラインハルトがスバルを死なせてしまうかもしれないことを、ベアトリスは何となく考えていた。
「……スバル」
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『ふふ、ありがと。皆さんの時間を、こうしていただいてしまってごめんね。でも、すぐに終わりにしますから安心しててくださいね』
『――そうかい。それなら僕の方も、手早く終わらせた方がよさそうだね』
『近道を探すのに時間がかかってしまった。到着が遅れてすまない』
『なるほど、僕が呼ばれた理由はわかった。判断は正しかったよ、ラチンス。それとも、君が僕を呼んでくれたのかな、スバル』
『ら、ラインハルト……?』
『そうだ、僕だよ。緊急の状態だったのはこれを見れば明白だ。あの頭上にいるのは……大罪司教だね』
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ラインハルトの顔に、焦りが点る。
こんな記憶は、ラインハルトにはないのだから。
「……憤怒の能力は……」
感情や感覚の共有。
ラインハルトも、憤怒の権能に呑まれている。
「……僕は、」
もうどうしようもないけれど、ラインハルトは、スバルが苦しまないように、願っていた。
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『長くは僕ももたない。――だから、すぐに問題を片付けよう』
『君の腕も熟達したものだ。それだけに、悪事に使われるのが残念でならない』
『……行こう。とにかく、ここにいたらいけない』
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「……大将……!!」
ガーフィールが泣きそうな顔をする。
覚えていないということは、スバルが死んでしまうことの裏付けだった。
ガーフィールにとってそれは、己の至らなさを突きつけられているも同然であり。
「……すまねェ……大将……ッ!!」
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『――殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!』
『一つになれること……それが『愛』でしょう?でしたら、これは紛れもなく『愛』が為せる光景だと思いませんか?』
『言い残す言葉はあるかい?』
『ありがと。では、一つだけご忠告を。他の大罪司教は私のように大人しくはないので、遺言なんて聞こうとするときっと酷い目に遭ってしまいますよ』
『――肝に銘じさせていただくよ』
『ラインハルト!!――殺せ!!』
『……あぁ、やさしいせかい』
『……そんな』
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それを見た時、喉が嫌な音を立てた気がした。
ラインハルトがシリウスを殺したその瞬間に、スクリーンは血で埋め尽くされた。
その場の誰も、ラインハルトを責めようとなど思わなかっただろう。
エミリアだってオットーだって、悪いのは憤怒であり、言い方は悪いが、不慮の事故だと思ったはずだ。
ただ、外野が何を思ったところで、当人の気持ちだけは、どうすることも出来なかった。
「……スバル」
ラインハルトは、自分に絶望した。
英雄らしく、それを体現するように生きてきたのに。
肝心な時に、ラインハルトはいつも役に立たない。
最も救いたい人は皆、自分のせいで不幸になるのだ。
「……僕、は」
ラインハルトの顔を見て、フェリスは何かを言おうと口を開いた。
「……ラインハルトは」
悪くない、と言おうとした。
したが、
「……僕は、遅いから救えないんだと思っていたけど……違ったんだ。間に合ったとしても、僕の力じゃ、スバルのように、救いたいものを救うことは……出来ない」
ユリウスの端正な顔が、悲しみに歪むのが見えた。
ラインハルトの慟哭は、人から見れば傲慢なものかもしれない。
だが、ユリウスには分かった。
他の何を救えても、友人や家族を救えない自分の至らなさというのは、とても、呑み込めるものではなく。
「……ラインハルト」
横顔を見れば、慰めが意味をなさないこともわかった。
「……僕は、どうして」
救うための強さがあるのに、本当に救いたいものは、手のひらからこぼれ落ちてしまうのだろう。