科学は全てを解決する?
俺を選べはひとつのところにまとめたかったので今回短いです。
ふと思ったのですが、カペラってその人の好みの人間だけじゃなくて家族の姿もできたりするんですかね。
そうしたら、菜穂子さんの姿やられてスバルくんが曇る可能性があるんじゃないかと思ったんですが。
倒す直前にその状態に変異して菜穂子さんの状態でグロいことになる……みたいな。
悪趣味すぎますしないですかね。
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『無理無理無理無理無理無理無理無理マジ無理、もうどうなってんだよ……!』
『フレデリカ、大丈夫か?』
『……ええ、これしきのこと、大したことはありませんわ。スバル様にこそ、不甲斐ないところをお見せして申し訳ありません』
『お前抜きじゃどうにも回らねぇんだ。情けねぇのはむしろ俺とオットーの男二人だよ。悪いな。弱くて』
『こ、今回ばかりは……ナツキさんの軽口に、反論の余地もありませんよ』
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「大将……」
ガーフィールが目を少し開く。
てっきりスバルたちは敵など吹っ飛ばしているものだと思っていたから。
「スバル……大丈夫かしら……」
エミリアが真っ白な顔を青くする。
「全然不安とかじゃないけど、スバルって近くにいないとすぐに無茶しちゃうから……でも、オットーくんがいるから大丈夫、かな?」
「その並々ならぬ期待には物申したいところですが……少なくとも苦しむような無茶はさせてないつもりですけどね」
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『もう、これは完全に……ガーフィールと分断されたのは失敗だったな……』
『弱気なこと言わんでくださいよ。今頃、ガーフィールが僕らなら大丈夫って強気に吠えてる頃かもしれないんですから、かけた期待と同じぐらいの期待には応えましょう』
『お前の義理堅さ、本当に商売人に向かなそうだな……』
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「商売人は冷徹なくらいがちょうどいいかしら。お前に商売は向いていないと思うのよ」
ベアトリスに憐れむような目を向けられ、オットーは項垂れる。
「まあ、向いてるとは思いませんけどねえ……」
「そういうものではありませんわ、ベアトリス様。結果的に内政官として成功したのだから良いではありませんか」
「褒められてるのかどうか悩ましいところですけどねえ!?」
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『……おいおい、嘘だろ』
『どう、なさいましたの?旦那様の執務室は……』
『すげぇヤバそうなのが一匹、部屋の前に陣取ってやがる』
『あれは……魔獣『ギルティラウ』ですよ。しょ、瘴気の濃い森の奥とかに生息してる、猛獣の親玉みたいな奴で……こんな、人里に……それも、屋敷の中に連れてこられるような魔獣じゃないはずなんですが……』
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「ギルティラウ……」
ユリウスが足を組み、顎に手を添える。
「今の戦力で撃退するには骨が折れそうだが……スバルにはいい策がありそうだね」
「それはいくらにゃんでも過大評価ってやつじゃにゃあい?メイドさんが力で押すにしても厳しいって感じに見えるけど」
「いや、スバルなら何とかできるよ。きっと、僕たちには想像もつかないような突飛な手段で」
「……ラインハルトたちって身内に甘くて嫌ににゃるよお……」
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『武力も魔力も届きそうにないなら……いよいよ、俺の現代知識無双に賭けよう』
『食らえ、科学の真髄――粉塵爆発だ!!』
不発。
『ええい、だから言ったじゃないですか、わけわからんことより!』
『普通にこうした方が早いって!』
『オットー・スーウェンの個人商、有り金つぎ込んだ商用油――ありったけどうぞ!』
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「粉塵爆発……興味深いね」
ユリウスが目を輝かせて、クルシュは首を捻る。
「……今のは、なんの意図があったのでしょう?」
「……何かしらの意図はあったと思いますが……不発に終わったとみて間違いないでしょうな」
「オットーは意外と思い切りがいいのよ……?」
「躊躇ったら死ぬと思ってやっただけで普段はもう少し思慮深いですよ!」
「へえ……」
「信じてないですよねえ!?」
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『使った油が多すぎたんだろ!これどうやって消すんだよ!みるみる広がってんぞ!』
『あんな馬鹿でかい魔獣狩るのに出し惜しみなんてできるわけないじゃないですか!そもそも持ち出せないなら燃やそうが置いていこうが結果は同じです!これ、絶対にちゃんと買い取ってもらいますからね!』
『二人ともうるさい!今、そんな場合じゃないでしょ!もう消せないよ!逃げよう!』
『花火の不始末が取り返しつかなくなった中学生みたいな発言だな……』
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「ええ……」
フェリスとクルシュがげんなりとした顔でオットーの方を見る。
「まあ命には変えられにゃいし……?」
「でも、屋敷全焼って言うのはまずいのではないでしょうか……?」
クルシュの中でオットーの印象は「スバル様のご友人」という印象だったが、「スバル様と同じ方向にぶっ飛んでる人」という印象に変わってしまった。
「……何だか印象が急降下したような気が……」
「スバルみたいなことを言い出したかしら……」
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『悪いな、ペトラ。お前も、レムも、フレデリカも無事に屋敷から逃がす。でもそれだけじゃ、俺が戻ってきた理由の全部は埋まらない。もう一人、連れ出さなきゃいけない奴がいるんだ』
『話した通りだ。俺はベアトリスを探す。焼け死なないように頑張るつもりだけど、もし焼け死んだら死因はオットーの油で起きた火災って点をしっかり記録しておいてくれ』
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「スバル……」
ベアトリスが特徴的な紋様の浮かぶ瞳を揺らして吐息を漏らす。
「ギリギリまでふざけたことを言って……本当にしょうがないやつかしら」
そう言って優しく笑う。
「ベアトリスちゃん、嬉しそうですね」
「そうね、私もすごーく嬉しい」
「それはよかったです」
オットーの返答にエミリアが明るく笑う。
カペラちゃんが菜穂子さんの姿をしてそれを殺すのを一瞬躊躇するみたいな。見てみたいですね!今回も面白いですありがとうございます✨