light
The Works "負ける気なんて微塵もない" includes tags such as "Re:ゼロから始める異世界生活", "リゼロ" and more.
負ける気なんて微塵もない/Novel by 春風

負ける気なんて微塵もない

6,811 character(s)13 mins

4000人フォロワーどうもありがとう!!
だが、フォロワーがどんなに増えたとしても二番煎じで鬱展開な二次創作を続けていくぞ!!
本質的に承認欲求の強いただの拗らせオタクだからな!!!
数が増えたからと言って大衆向けの二次創作をやったりはしない!!
絶対!!
二次創作に正解なんかないからな!!!

と、強い言葉を使ってみましたが、本当にグロかったりしんどい描写が好きな人間なので合わないなって思ったら引き下がってください。
8番出口と同じですよ。
あと、一応未成年なのであんまり酷いメッセージがくると泣きます。
それはやめてね!!

1
white
horizontal

『――賭け?』
『そう、賭けだ。俺とお前で願いをかけて……真剣な、一発勝負だ』
『待ちなさい、バルス。突然に部屋に押し入ってきて、何を言い出すかと思えば……療養中のロズワール様に、ご負担をおかけするつもり?不敬に過ぎるでしょう』
『病人怪我人ってのは、現状の立場を考えると手を抜く理由としちゃ弱いな。舌の滑りと腹の黒さにそこんとこは無関係だし……無理や無茶は、多少してもらうぜ』
『バルス――』
『誰になんて言われようと!』
『俺の方には止まる理由も躊躇う必要もない。それぐらいのことが、俺とお前の間にはあったはずだな、ロズワール』

********************

「スバル……」
エミリアの瞳に、感嘆と驚愕の織りまぜられた色が滲む。
「……全く、目を離したらすぐに無茶しちゃうんだから」
そう笑う顔に、嫌な感情は微塵もなく。
「スバル、頑張ってね」

********************

『今回、俺はお前の希望に沿えない。今回に限らず、今後も沿うつもりはねぇが……そう言い張ってても俺とお前じゃ平行線だろうよ。だから、期限を区切ろう』
『期限?』
『この周回で、俺は俺のやり方を突き通す。それでしくじるようなら……次からはお前の望むように動いてやる。それが、期限だ』
『――やり直せる力を持つ君が、その権利を放棄するというのかね?』
『お前も言ったろ。俺は追い込まれ方が足りてねぇって。俺もそう思うぜ。――やり直せるなんて、調子こいたこと考えた結果があの様だ』

********************

「自らに制約を課す……か。覚悟を決める上でこれほど手っ取り早い手はないだろうね」
ユリウスが小さく顎を引く。
「……だが、失敗したら……」

********************

『俺の要求は簡単なこった。今回、仮に俺のやり方が事態を打開した場合、つづられる未来はお前の望みとは違う形になる。そうなる場合、お前は福音書と違う世界を生きる気力ってやつをなくすんだろうが……それ、なしな』
『なし、というのは私にやる気を失うなということかね?しーぃかし、いくらなんでもそれは要求としては難しいと言わざるを得ないのではないかな。無論、表面上を取り繕うことは可能だろうけーぇど、内心の部分はいくら私でも……』
『別にさ、ロズワール。俺は、お前とずっと敵対してやっていきたいわけじゃねぇんだよ』
『──うん?』
『福音書と違う未来になって、お前が定まってる未来とルートが外れることを嫌がってるのはわかってる。でも、俺はその福音書と違う形の未来でも、エミリアを王様にするために横でわちゃわちゃし続けるんだよ。やり直しの力だって、きっと頼ることもある。――過程はともかく、最終的な結果はきっとお前の目的と外れない』
『────』
『ロズワール、俺の要求は簡単だ。もし仮に、俺が福音書と違う形で進める未来を開いたら……お前は、その福音書を捨てて一緒にこい。エミリアを王様にする。そのために、お前の力は必要だ』
『君の求める、最終的な落とし所が……それかね』
『都合のいい話だけどな。都合のいい話、大好きだぜ、俺。エミリアが頑張りまくって王様になって、俺がそれを隣で祝福して、お前も囲ってる連中の一人になれよ』
『長く、ながーぁく、一つのやり方をしてきた私には難しい提案だよ。そんな私を動かそうってーぇいうんだから……条件は、厳しいものだろうね?』
『ああ、そうだな』

********************

「……言いたいことはわかりますよ、ナツキさん。あなたの言っていることは正しくて、綺麗です。でも……」
オットーがその顔を強く顰める。
「僕には恐ろしく思えますよ。あなたのその警戒心の薄さが……いつかとんでもない悲劇に繋がるんじゃないかと」
それこそ、誰もが耳を塞ぎたくなるような最悪な形で。

********************

『まず、一つ目の条件。――ガーフィールを味方につけて、外に連れ出す』
『────』
『『聖域』の内側に執着するあいつを外に連れ出すのは無理だって、お前は言ったな。俺もそう思う。そう思うけど……あいつの力は、今後も必要だ。『聖域』の人たちの感情を考慮しても、あいつの駄々っ子をそのままにはしておけねぇ。お前が無理だって言い切った、ガーフィールの説得を、やり遂げてやる』
『――二つ目は』
『――エミリアに、『試練』を突破させる。墓所の『試練』を乗り越えて、『聖域』を解放するのはエミリアだ。それは、俺じゃない』
『不可能だ!』
『昨夜も告げたはずだ。アレに『試練』は突破できない。そして、ガーフィールも『聖域』への執着を捨て去ることなど、できるはずがない!』

********************

「突破できたんだからね!私、スバルが背中を支えてくれたらどんなことでも頑張れるんだからっ」
エミリアがふふんと自慢げな顔をする。
「いい子かしら、エミリア」
「私、そんなに子供じゃないと思うんだけど」
「べティーからすれば子供なのよ」
「……確かに?」
「そこで流されちゃうのが最高にエミリア様って感じですね……」

********************

『お前にとっちゃ、俺の方の条件が厳しい方が有利になるってもんだろ。それで条件が厳しいって、怒り出すのは筋違いってもんじゃねぇのか』
『賭けとして成立するか否か、という次元の話だ。不利どころか正当性があやふやになれば、賭けの結果そのものが台無しになりかねない。私が注意するのも当然のことだろう』
『ロズワール、勘違いしてるみたいだな』
『…………』
『俺が不利すぎる?確かに、パッと見厳しい条件ってのは間違いねぇよ。これぐらいやって初めて、お前の長年の計画ってやつを修正させる面目も立つって考えがないわけじゃねぇ。ないわけじゃねぇが……それとはまた別だ』
『お前が言ったんだぜ、ロズワール』
『────』
『追い込まれた俺が、最強のカードになるんだ。――お前の相手は、お前が望んだ形とは違ぇが、最強のカードに違いねぇぜ。それで、まだ不服か?』
『──契約を』
『────』
『いいだろう。君の提示した、今の条件を呑もうじゃーぁないか。――ガーフィールの呪縛からの解放と、エミリア様の『聖域』の解放。その両方が成ったとき、私は私の計画を廃案し、君の作る道筋を行こう。そのための契約を、交わそう』

********************

「さッすが大将だァ!」
「スバル様の覚悟にはわたくしも少々驚きを隠さざるを得ませんわ」
金髪がゆらゆらと揺れる。

********************

『君が条件の達成に最善を尽くすように、私もまた福音書の記述を成立させるために行動する。そのことを、咎めはしないね?』
『――五日後、雪降らすところも再現するか』
『……エミリア様が降らせないのなら、私がそれをすることになるだろーぉね』
『そうと決まれば、時間が惜しい。行動、開始させてもらうぜ』
『スバルくん』
『屋敷の方も、同日だ。――せいぜい、健闘を祈るよ』

********************

「……本当に、わたくしとしてはこの映像を見る度に旦那様への怒りが募るばかりですけれど」
フレデリカが顔を逸らす。
「無理もないかしら。必要なら殴ってもいいのよ?全力で顔を砕いてやるといいのよ」
「さすがにそこまでは致しませんわ……」

********************

『それで、首尾よく契約を結ぶところまではいけましたか?』
『ああ、うまくいけた。完全に自棄になってて、賭けに乗ってこない場合だけが心配だったんだが……そこは、こっち不利の条件のおかげで乗り越えられたみたいだ』
『そうでしょうね。あれだけ一方的に自分有利な条件で勝負を挑まれて……おまけに、負けない青写真まであるとなれば引く方がどうかしてますよ。もちろん、ナツキさんの弁舌がよっぽどだったり、契約までは出してこない場合も考えられましたけど』
『つっても、契約まではいかない……って、お前は考えてなかったわけだろ?』
『ええ、そうですね』

********************

「……本当にオットーくんって頼もしい……絶対他の人の陣営に行ったりしないでね?」
「しませんよ!」
オットーが否定するが、エミリアは不安げに眉を下げる。
「オットーくんがいなかったら私もスバルもすごーく危ない気がする……」
「……それは……否定できませんけど」

********************

『ともあれ、俺の方はそんな塩梅だったけど、お前の方はどうだったよ』
『どう、ですかね。正直、手応えがあったとは言い難いってのが本音です。もともと、博打に近い要素でしたからね。……機会も、それほど多くは取れないでしょうし』
『そっちは経過を見つつ、だな。それじゃ、限られた時間内で何をしなくちゃいけないのか、改めて詰めるとするか』
『急務なのはエミリア様とガーフィールですよ。特にエミリア様の『試練』突破の方は、僕から手を貸せることがありません。ナツキさん次第、と言えなくもないです』
『それなんだよな。……エミリアが、あの子が自分でやりたいって気持ちは尊いと思うし、資格なくした今じゃ俺が代わってやることもできないんだけど』

********************

「ぅ……そうよね、この時の私ってすごーく頼りなかったし……」
「仕方ないのよ、べティーも禁書庫に閉じこもって何も出来なかったから、そこはおあいこかしら」
「そう……?」

********************

『エミリアの方は、ぶっつけなところもあるけど何とか腹割ってみるさ。俺にできたことができないとは、思わないからな』
『……まあ、そこはナツキさんの判断を信じてみますよ。さすがに、大兎がくる五日後まで『聖域』に残るようなことはしたくないですがね』
『ガーフィールですが、どう攻略するおつもりで?』
『ヒントは『外を恐がってる』だ。墓所の中で『試練』を受けて、それで見た過去に関係があるんだと思う。そのあたり、詳しいことがわかれば……』
『直接、当人に聞くような真似はできませんね。心の傷を直接抉られて、黙って見逃してくれるほど温厚な性格とは思えませんから』

********************

「……そう考えると、戦闘力が圧倒的に足りませんわね。スバル様とオットー様が全力を出したとしても、ガーフに勝つのは難しいでしょうし……」
「割と直接抉ってきた……」

********************

『そういう意味で考えても、純粋に武官的なポジションは欲しいんだよな。ロズワールがいて、エミリアとラムがいて、フレデリカもまぁ入れても戦える奴がそれしかいねぇと、派閥として問題すぎる。ガーフィールは陣営に、必要だ』
『ガーフィールを口八丁手八丁で丸め込んで仲間に引き入れる。そのためにも、あいつのトラウマ排除をしてやらなきゃいけない。そのための足りないピースは……』
『足りない部分は……?』
『当人に聞けないなら、余所から引っ張ってくるしかねぇな。リューズさんか、ラムか。どっちも、それなりに口が重そうではあるけどよ』

********************

「本当に、悪巧みがうまい事ね。武力が無に等しいのは嘲笑せざるを得ないけど」
「嘲笑までいきますかねえ!?」
鼻で笑われるならまだしも嘲笑までされてしまった。
「……まあ、いつもの皆さんに戻って良かったですよ」
オットーは本当に不器用だと思う。
スバルが何もかもを助けようとするように、オットーもスバルの大切なものを取り零さないよう奔走するのだから。

********************

『教えてくれ、リューズさん。ロズワールの企みを、どこまで聞かされてる?それ次第じゃ、俺は……』
『スー坊……』
『俺は、リューズさんのことを軽蔑したくない。だから、教えてくれ。どこまで知ってた?どこまで、ロズワールに協力してる?』
『……儂が知っておるのは、ロズ坊が魔女から受け継いだ福音書を持っていて、その内容の通りに歴史を修正しているということじゃ。『聖域』の存続も、福音書に記載されているからこそ。それがなければ、儂らの庇護はとっくに失われておったじゃろうからな』
『……それだけ、か?』
『それだけじゃ。誓って言ってもよい。儂は生まれながらの契約で、決して嘘をつくことができん身の上じゃ』

********************

「誰がどこまで把握してどのような協力関係にあるのか分からないというのはなかなか堪えるね……僕も、スバルと同じ立場なら少しだけ悩んだと思うし」
「少しだけなんだ……」

********************

『ガーフィールからもちらっと聞いてんだけど、『聖域』の中でも意見が割れてんだろ?外に出るのに賛成派と、反対派とで』
『意見が割れて……?いや、そんなことはないはずじゃぞ』
『え?』
『解放後、この土地を出るか残るかは個々人の判断に委ねられておる。大半はロズ坊に従って外に出ようと望んでおるし……残るものは残るもので、この土地に骨を埋める気でおるからの。意見の割れようがないじゃろ?』
『う、え……いや、でも……』
『そもそも、それ自体があいつの出任せってことか?もともとは、反対派がいるってことにして俺に注意を促しておいて、妨害行為が起こること自体が当然のことだと思わせようって腹だったってことなのか?』
『そんな似合わない真似までして、『聖域』の解放を妨害したいのかよ……』
『……ガー坊の、ことじゃな』
『あの子が外に出たがらないのは、儂らが不甲斐ないからじゃろうな……』
『不甲斐ない、って?』
『言葉通りじゃよ。儂らは生まれてからずっと、この場所で生きてきた。故にこの場所以外の外の世界を知らん。知らんが故に、弱い。ガー坊にはそれが、耐え難いほどに苦しいんじゃろう』

********************

「……」
ガーフィールが申し訳なさそうに頭を垂れる。
「……全く、肝心なところで弱いのですから」
フレデリカが溜息をつき、金髪をふわふわと撫でる。

********************

『そもそも、なんであいつは……『聖域』を解放させないための一番手っ取り早い、俺やエミリアを殺すって手段を最初に選ばないんだ?』
『切っ掛けが、あるはずだ。……でも、これまででガーフィールに襲われた経験を考えても、共通しっぱなしだったことがあったか……?』
『リューズさん。ガーフィールは粗雑で乱暴そうに見えるけど、軽々しく暴力を働いたりするような奴でもない……って、認識しててもいいか?』
『あの子は、根が優しい子じゃからな。強そうな殻をかぶって先に吠えておくことで、自分や周りを守ろうとしとる。……身につけた力も、そのためのもんじゃろうて』
『そうかい、そうすると……答えは一つだ』
『──?』
『誰かが、ガーフィールに入れ知恵をしてやがる。そいつの行動が切っ掛けで、ガーフィールは急な示威行動に出やがるんだ』
『ロズワール、ラム、リューズさん、あるいはまだ見ぬ悪意……』
『参考までにリューズさん、聞かせてもらっていいか?』
『ん、なんじゃ』
『――ガーフィールが墓所で受けた『試練』の内容って、リューズさんは知ってるか?』
『……いや、知らぬ。残念じゃが、それは儂の知り得るところではない』
『聞き方を変える。――ガーフィールが墓所で受けた『試練』の内容って、他のリューズさんは知ってるか?』
『────』
『この場合の沈黙は、肯定ってことにしかならねぇぜ』
『……『試練』を知ってるリューズさんは、次はいつ出てくる?』
『────』
『昨日、墓所の前で俺と話してたリューズさんは、『試練』を受けたことがあるって言ってた。嘘がつけないルールが適用されてるなら、アレはホントってことになる。ローテーションが一日交代制なら……次に出てくるのは、三日後か?』
『いや、ガー坊を墓所の外へ連れ出した儂が出るのは、次は二日後じゃ。入ったことがある儂とない儂と、二人ずつが順番で回しておるからの』

********************

「……スバルきゅんって意外と頭の回転早いよね。それにしても……」
フェリスはひとつの疑問に直面する。
「……エミリア様の過去って……」

Comments

  • レイラ
    Mar 30th
  • 雫(しずく)

    学校のタブレットでも読んじゃうくらい好きです。 流石はリゼロ。三日で読み終わりました。 スバルの人生を味方に見せるの鬼畜過ぎてホントに好きです。ウェブ版も死に戻りがバレそうな展開…! タイミング最高!想像力が掻き立てられますね!

    November 29, 2024
  • 押月一転

    今日見始めたんですけど面白くてここまで来ました。次も楽しみにしてます。

    November 29, 2024
Potentially sensitive contents will not be featured in the list.
© pixiv
Popular illust tags
Popular novel tags