巡り巡るは彼の手元に
リゼロファンって最近増えてます?
Twitterとかでよくバズってますよね!
スバルくんの魅力が世界に伝わったなら嬉しいです…。
あと、忘れてましたが100フォロワーありがとうございます!
あっという間に増えててびっくりしてます!
みんなリゼロが好きなんですね…!!
感慨深いです!!!
ちなみに皆さんifルートアニメ化するならどこがいいですか??
粛清王が好きなのでオボレル√を推してます
Twitterで上映会ネタのイラストあってやっぱ皆同じこと考えてるんだなーって気持ちです
うれしい
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『俺も――』
『できることにゃんてにゃいんじゃない?』
『物資の手配も討伐隊の編成も、スバルきゅんの領分じゃぁにゃいでしょ?掻き回してややっこしくするのが目に見えてるんだから、大人しくしてなきゃネ』
『そんなわけにいくかよ。俺がやろうって言い出したせいで、みんながこんなに動き回ってんだぜ。その俺が……』
『はい、そこがマチガイ』
『その自分のせいって考え方、フェリちゃんあんまりっていうか、全然好きじゃにゃいかにゃー』
『なんでだよ。実際……』
『クルシュ様が白鯨の討伐を決めたのは、ヴィル爺のためなんだよネ』
『白鯨の討伐はヴィル爺の悲願なんだよ。先代の剣聖――ヴィル爺の奥さんが白鯨にやられたとき、ヴィル爺は傍にいられなかったらしくて』
『先代……』
『死に物狂いで白鯨の情報をかき集めた。以前に出た場所、その後に出た場所。時期、時間、天候、その他あらゆる条件を並べ立てて、ようやくかすかだけど法則性みたいなものを掴んだの。でも、誰もその話を聞き入れてあげなくて……』
『剣聖を加えた討伐隊が壊滅するような相手に挑むなんて、そんな気概は王国にはもう残ってなかった。かといって、他に支援者を募ろうにもなしの礫。ヴィル爺の心境は絶望的だったんじゃないかなって思うヨ』
『全てをなげうって、ひとりで白鯨に挑むことも考えたみたいだネ。勝てないことより、戦えないことの方が恥だと思う。――男って、バカだよネ。奥さんはきっとそんなこと望んじゃいないだろうにさ』
『そうですね』
『愛した人には、レムはずっと元気でいてほしいです。たとえレムがいなくなったとしても、レムのことは笑顔で思い出してほしい』
『……思い出になる話すんのは、早すぎんだろうがよ』
『そのヴィルヘルム様に声をおかけになったのが――』
『クルシュ様、にゃんだよネ』
『クルシュ様は本当にお優しいお方。絶望して、悲嘆して、それでも誰も見向きもしないような相手でも、クルシュ様は手を差し伸べてしまう。あのときみたいに――ととと』
『はい。これ以上はなし。つまり、にゃーにが言いたいのかっていうと、スバルきゅんのおかげってお話』
『俺の……?』
『横道それちゃったけど、最初はそういうお話だったでしょ?』
『『せい』じゃなくて『おかげ』ネ。この二つは似てるようで全然違うヨ?これでヴィル爺はやっと奥さんに報いることができる。家名をちゃんと名乗ったのだって……』
「…スバル殿は、少し己を卑下しすぎるところがあります。謙虚は美徳ですが、度を過ぎるのは良くありませんな」
「そうなの、スバルって自分に対して良くない気持ちをぶつけることが多くて。私のことをスバルが好きって言ってくれるみたいに、私もスバルを大切に思ってるのに…」
スバルは人に向ける優しさを自分に向けられない。
「でも、エミリア様に対してはある程度の本音をお話出来ているのでは?お二人のことを熟知している訳では無いのでレムの想像の域を出ませんが」
レムが優しくフォローを入れる。
「うん、そうね……レム。ありがとう」
白鯨との遭遇が、刻一刻と迫る。
様々な面々と話をして、スバルは戦いの覚悟を決める。
『――四百年だ』
『世界を襲った最悪の災厄。『嫉妬の魔女』の跋扈、その魔女の手で生み出された白鯨が世界を狩り場とし、我が物顔で弱者を蹂躙して、それほどの月日が過ぎた』
『白鯨により、奪われた命の数は数え切れない。その霧の性質の悪辣さも相まって、犠牲者の数は正確には誰にもわからないというべきだろう。四百年の時間を経て、銘の刻まれた墓碑と、銘すら残すことのできない墓碑の数は増えるばかりだ』
『だが、その無念の日々は今日をもって終わる』
『我らが終わらせる。白鯨を討ち、数多の悲しみを終わらせよう。悲しみにすら辿り着けなかった悲しみに、正しく涙の機会を与えよう』
『すでに主を失った身で、なおも終わらぬ命令に従う哀れな魔獣を終わらせよう』
『出陣する!――場所はリーファウス街道、フリューゲルの大樹!』
『今宵、我らの手で――白鯨を、討つ!!』
「さっすがクルシュ様♡素敵です〜」
「…こうして流されると少しむず痒いものがあるな」
「スバルの時も思ったけど、演説ってすごーくかっこいいわよね。私はあんまりそういうのは得意じゃないんだけど…」
「安心するかしら。べティーも得意じゃないのよ」
「いやそれどこら辺が安心なんですかねぇ!?」
『大樹まで行ったら、改めて作戦の最終確認とかしなきゃだろうしな。俺の立ち回りもけっこう、重要になってくるとこだと思うし』
『今回はレムも前線に出るより、スバルくんの近くに控えていた方がいいですよね。――ジャガーノートのときのような後悔は、絶対にしたくないですから』
『本当はレムは反対なんです。魔女の残り香で白鯨を引き寄せるのは危険すぎると思いますし……第一、あの臭いがスバルくんからするのは』
『使えるもんはなんでも使う。それで勝率がコンマでも上がるなら儲けもんだ。足りないとこだらけの俺はそうでもしなきゃ遅れを取り戻せねぇ』
『スバルくんは素敵です』
「スバルってば、こういう囮?みたいなやり方は本当によくないと思うの!」
「エミリア様の意見にレムも賛成です。スバルくんは聡明な方ですが、自己犠牲が激しすぎます」
「それは僕も何となくわかるな。スバルは人に気を回すばかりで自分のことは後回しだから…」
「でも、それがスバルの長所でもあるのよ」
『定刻まで、あと数分だな』
クルシュが小さく零す。
刹那、スバルの持つケータイ電話から音楽が流れ始める。
『総員、警戒だ――』
だが、白鯨が現れる気配はなかった。
クルシュが少しの疑念を滲ませ空を見上げると、そこには。
空を浮く魔獣がいた。
『――全員』
『――ぶちかませぇッ!!』
『――アルヒューマ!!』
それを見て、クルシュは笑いに口元を歪める。
『全員――あの馬鹿共に続け!!』
「うおおおおおッ!すげェッぜ大将!」
「さすがスバルくんです!レムは感服しました!」
「流石なのよスバル!」
ガーフィール達が歓声を上げ、その場が熱気に包まれる。
『なんて、でかさだ……』
白鯨を間近で見て、スバルは恐怖に喉を震わせる。
『スバルくん』
『恐いですか?』
『ああ、恐いね。――あれを倒して賞賛される、俺の未来の輝きっぷりが!』
『俺の命は全部預ける!さあ、逃げまくってやろうぜ!』
『レムの命も、スバルくんのものです。――では、そうしましょう』
「無条件の絶対的な信頼というのは、恐ろしいものだね」
「…そうだね。でも、スバルはそれに正面から答えられる。それがスバルの凄いところだ」
『スバルくん、頭を下げていてください――!!』
白鯨を一筋縄で倒せるはずもなく、レムの最高火力の魔法は白鯨を撃ち落とすには一歩届かなかった。
総力を振り絞っても、魔獣を地に落とすには、あと少し。
霧が吐き出され、討伐戦の難易度が跳ね上がる。
『やべぇ、霧が……ッ!』
『――スバルくん、レムに命を預けてください!!』
地竜を操作し、退避する。
白鯨が反撃に出た以上、その被害は。
『――何人がやられた?』
『我が隊の隊員数は十二名――三人、足りませぬ』
『……誰がやられた』
『わかりませぬ……!』
異常事態が、現実を突きつける。
『消滅の霧……!!』
「そんな…」
エミリアが口元を抑える。
「なるほど、これは…恐ろしいな」
ユリウスが少し青い顔で眉間に皺を寄せる。
「白鯨の恐ろしいところは、これなのよ」
勝ち筋が濁り、負けそうな雰囲気にベアトリスが焦る。
『――霧』
フェリスが霧払いの結晶石を打ち上げて霧を晴らすが、スバルは嫌な予感に脳を支配されていた。
嫌な予感は、的中した。
『おい!どうした!?』
隣を走る地竜からバタバタと人が落ちる。
『これは……』
『精神に、直接……マナ酔いに似ていますけど、もっと悪質な……!』
『まさか、この霧の効果か……!?』
『耐性のある奴とない奴がいるのか……。俺はなにも感じねぇが』
『レムは過剰なマナの密度で少し……今、落ち着きます』
自傷行為を辞めさせようとするが、気が狂ったようにそれは止まらない。
『スバルくん!傷は!?』
『ちびっと泣きそうに痛いけど大したことない!それより、これをどうにかしないとみんな自滅しちまう!どうにかならないか?』
『残念ですが、レムの治療では効果はどこまであるか……。単純な外傷だけならともかく、ゲートを通して直接内側に干渉しています。ここまで強力なマナ汚染は、フェリックス様ぐらいの腕がないと……』
『そもそも、この精神汚染ってどれぐらいレジストできてんだ?こっちは俺とレム以外はほぼ全滅だぞ!?』
『肝心のフェリスが汚染食らってたら完全に詰みだぞ、どうする……』
『動けるものは負傷者を大樹の根に!多少の実力行使はやむを得ん!』
クルシュの声が響く。
『殺すよりケガ人出す方が戦線を崩壊させやすいってのは聞いたことあるが……それを怪物がやりやがるかよ』
『フェリックス様は無事のようです。あの方の治療が全体に回れば、少なくとも汚染の効果は剥がせるはずですが……』
『時間が足りない。フェリスの治療が全員に回るまでの間、ずっと無防備に鯨の攻撃を待ってるわけにはいかねぇぞ』
『最悪、白鯨は集まったこちらを丸ごと霧で呑み込むかもしれません。そこまで知能があるとは思いたくありませんが……この状況を作ってきた以上、楽観は』
『本能でやらかしてきてる可能性もあるが……いや、どっちにしろ、野生の狩りのやり方は舐めてかかれねぇ』
「…こんな、ことが」
「ありえてしまうのが魔獣というものなのよ。魔獣は普通の獣とは訳が違う。にしてもこれは、酷すぎるかしら…」
『レム、一番危ないところに付き合ってくれ』
一息つき、スバルは覚悟を入れる。
『はい。――どこまででも』
スバルが辺りに叫びを響かせる。
『俺とレムが白鯨を引きつける。その間にあんたらはフェリスの治療を受けてくれ。大丈夫そうな奴らはフェリスに預けたあと、合流してくれ!』
『引きつける!?いったい、どうやって……』
『こうやるんだよ』
『――聞こえる奴らは耳を塞げ!!それどころじゃない奴らはそのままで!!』
『――俺は『死に』
心臓に、恐怖が滲み込む。
『――戻った』
『レム、どうだ。俺から魔女の臭いは……』
『はい、臭いです!』
『狙い通りだけど言い方悪くねぇ!?』
「スバル…!無理しちゃだめだってば…!」
「自殺行為なのよ!」
「スバル…君は…」
死に戻りを使っての戦い方で助けられているのだから文句を言うのはお門違いな気もするが、それでもスバルにはもっと自分を大切にして欲しいものだ。
前進していた地竜がなにかに気付いたように鋭く首をもたげ、そのまま自身の判断で一気に旋回――遠心力に吹っ飛ばされそうになるスバルが「うげぇ!」と悲鳴を上げ、慌てて目の前のレムを縋るようにかき抱き、
『なにが……ッ』
『白鯨です!!』
すぐそこまで接近している白鯨にスバルが叫ぶ。
『レム!!』
『ウルヒューマ!!』
『止まらねぇ――――!!』
氷の槍で腹を突いても、思ったような効果は得られない。
『ウルガルムのときと違って、こっちゃタイマンじゃねぇんだよ!!』
横からヴィルヘルムが斬撃を放つ。
「大将ーーー!!!!」
「いやあんたさっきからうるさいな!!」
「2人ともうるさいわ、死になさい」
「うわっ!!本気で攻撃しないでくださいよ!!」
「お前ら全員大人しくするかしら!!」
「ベアトリス様落ち着いてください」
「皆、一回落ち着いて?そう、すごーく気持ちはわかるのよ?でもね…」
ぎゃあぎゃあと皆が騒ぐ。
「これはまあ、何とも騒がしいものだーぁね」
「お前はいやに落ち着いているのよ、ロズワール」
「おやおやベアトリス、輪から外れてきたのか〜ぁな?」
「茶化すんじゃないのよ、お前は何を考えているのよ?」
「…簡単な事だ〜ぁよ、レムやオットーくんがそうだったように、もし自分がナツキ・スバルを殺していたら…皆がその不安に飲まれかけている。ガーフィールが大声を出しているのも、それで不安を掻き消すためだろうしね〜ぇ?」
「…きっと、これから見る映像の中で目を瞑りたくなるような凄惨な光景が待っているのよ。それでも、べティー達には目を逸らすことなんて許されないかしら。スバルの歩んできた茨の道を…その片鱗を、べティー達は受け入れて享受しなければならないのよ」
「…ベアトリス、君がスバルくんを殺していたとしてもかい?」
「…例えそうだとしても、かしら」
「…そうか、その答えが聞けただけで私は満足だ〜ぁよ」
「…お前は本当に、くだらない道化かしら」
依然、違和感は胸にこびりついている。
和訳なら和訳とそういえばいいのに。フェリックスはあかんでしょう。