ChatGPTで自己分析をやり直したら、大手・メガベンチャーから内定が出た話
はじめに
こんにちわ。
今回は底辺エンジニアだった僕がAIを使ってキャリアをやり直した話になります!
こちらの記事でも紹介したようにエンジニアを短期間で離職した僕は、“ダメだった過去”からなんとか日系の大手企業やメガベンチャーから内定をいただくことができました。
エンジニアとは別職種ですが、どうやってダメな僕が内定までを勝ち取ることができたかを今回の記事と次の記事で紹介できればと思います。
「どうして辞めたの?」「続かなかったのはなぜ?」──面接で繰り返される問いは、上手く答えられずに見送り。そんな時間が続くと、言葉はどんどん重くなります。
見送りになる度に対策を行なっても面接の受け答えに、“自分の言葉”がなく薄っぺらい….
そもそも「何が向いていて、どこに強みがあるか」さえ、はっきり言えなかったんです。つまり言語化ができていなかったというのがいちばんの問題でした。
そこで僕は、AIを“言語化の鏡”として使うことにしました。人に相談するのは勇気がいるけれど、AI相手なら素直に打ち明けられる。嘘をついても意味がないし、遠慮をしなくていい。そう思えたのが、再スタートの小さな一歩でした。
※この記事は“自己分析編”です。ChatGPTを使った面接準備や職種選びの組み立て方は、次回の「転職準備編」で具体的なプロンプト例まで含めてお伝えします(今回の本文では、考え方と進め方のコアに集中します)。
第1章:立ち止まるための勇気
転職サイトに登録して、気になる求人へ“とりあえず応募”することは簡単です。
でも、あのときの僕は、薄々わかっていました。土台が歪んだまま走っても、同じところでまた転ぶと。だからこそ、一度立ち止まって、ありのままの自分をきちんと見直す必要がありました。
「立ち止まる」という行為は、ときに“逃げるより怖い”ものです。過去の失敗や不安に名札を貼ることになるから。ただ、ここを避けて通ると、書類選考にも面接にも“自分の言葉”が宿らず、見送りになってしまう。
ある夜、PCの前に座ってChatGPTを開きました。
大げさかもしれませんが、それが僕のやり直しの最初の一歩でした。
第2章:ChatGPTとの“壁打ち自己分析”
僕がやった自己分析は、自己啓発本のワークをなぞることでも、ネットのテンプレ回答を寄せ集めることでもありません。最初に決めたのは、たった3つの約束です。
AIに一度に複数質問をさせない
1問1答で、少しずつ深掘っていく
質問には嘘偽りなく正直に答える
このルールを守るだけで、思考の濁りが少しずつ沈んでいきました。急がず、嘘をつかず、一回の対話で一つだけ。それだけで、自己分析は一気に現実的になります。
2-1. 最初の問いかけ
最初に投げたのは、こんな一言でした。
プロンプト引用(開始用)
「転職活動のため自己分析を壁打ち形式でお願いします。
1回の会話で複数質問はせず、徐々に深掘りしてください。」
シンプルですが、これで十分でした。
AIはうなずくように、ゆっくり切り込んできます。
AI:「最近の仕事で、一番やりがいを感じた瞬間は?」
ここで僕は、飾らずに答えました。
前職で、相手の不安を早めに拾って解消できたときに感謝の言葉をもらえたこと。関係者と気持ちよく連携できたときに、成果がスムーズに形になったこと。──思い出せるのは、いつも“誰かの安心や納得が生まれた瞬間”でした。
AIはさらに角度を変えます。
AI:「そのやりがいは“成果が見えること”から? それとも“信頼を得られること”から?」
この問いに対して、僕は「両方だけど、どちらかと言えば“信頼”」と答えました。
その瞬間、自分の軸の影がうっすら見えた気がしたんです。
2-2. 苦手の正体を言語化する
やりがいの裏側にある“苦手”にも、丁寧に向き合いました。
AI:「一番しんどかった瞬間は?」
僕:スキル不足で遅れ、仕様変更が重なり、自由度が少なく、助けを求めにくい環境でした。努力が結果に結びつく実感が持てなかった。
AIは、僕の言葉を落ち着いた文章に整えて返します。
AI:「あなたが消耗するのは、自由度が低く、努力が成果に結びつきにくい環境。
逆に力が出るのは、関係者が協力的で、信頼関係を育てながら進める仕事のようですね。」
自分の頭の中ではうっすらと分かっているものの、AIから文章として返してもらうだけで、当たり前の事実が自分の言葉に変換されていく感覚がありました。自己分析の核心は、痛みの正体に名前をつけることだと、このとき強く感じました。
2-3. 価値観の輪郭を整える
いくつかの往復を重ねると、AIは次のように問いの焦点を動かしてきます。
AI:「あなたにとって、成果とは何ですか?」
僕は少し考えて、こう答えました。
「相手の行動や気持ちが良い方向に変わること。感謝が返ってきて、周囲からも評価されること。」
数字が上がるだけでは物足りない。“安心が伴った成果”でなければ、心からの納得感がないのです。
AIは、僕の回答を要約して言い換えました。
AI:「あなたは**“作る人”というより“伝える・つなぐ人”**。
技術そのものより、技術が使われ続ける過程に価値を見いだすタイプですね。」
その一文で、視界がひらけました。
「向いていない」のではなく、“立つ位置が違っていた”だけなのかもしれない──そう思えたんです。
第3章:AIが浮かび上がらせた“僕の軸”
壁打ちの往復を通じて、次の三つがはっきりしました。
自由度と裁量が必要
自分の工夫が成果に反映されるほど、パフォーマンスは上がる。細かい規約や理不尽な変更に縛られる環境では、消耗が先に立つ。信頼と安心を生む仕事で力を発揮
ヒアリングで不安や課題を拾い、先回りでリスクを潰し、関係者と連携して“安心して進める場”をつくることにやりがいがある。“作る”より“使われ続ける”に関心
機能やコードそのものより、ユーザーや顧客の手で価値が生まれ続ける状態の設計。橋渡し役に居場所がある。
どれも、特別な答えではありません。けれど、自分の言葉で言い切れることが大事でした。
AIとの対話は“魔法の解答”をくれるわけではありません。ただ、問いの順番と的確な言い換えで、胸の中の断片を見取り図にしてくれるのです。
第4章:AIは“言語化の鏡”だった(自己分析の結論)
僕が驚いたのは、AIだと本音を出しやすいという単純な事実でした。
否定される不安が薄いぶん、弱さや失敗も素直に書ける。AIはその言葉を整えて、
「つまり、あなたはこういう人ですね」
と、やわらかく返してくれます。
自己分析は“正しい答え”を当てる作業ではなく、曖昧な気持ちに自分の言葉で輪郭を与える作業です。そういう意味で、AIは思っていた以上に心強い相棒になりました。
なお、具体的な手順や模擬面接へのつなぎ方(実際のプロンプト例)は、次回の「転職準備編」でまとめて公開します。今回は、「AIと素直に向き合うだけで、ここまで見える」という手応えだけ、まず持ち帰ってもらえたら十分です。
第5章:同じやり方を試したい人へ(小さな実践)
テンプレ集は次回に譲り、今日からできる最小ステップだけ共有します。
5-1. 1問だけから始める
開始プロンプト(短文版)
「転職の自己分析を壁打ちでお願いします。1回1問で、徐々に深掘りしてください。」ルール:1回1問。正直に、飾らずに。
狙い:思考が固まっていなくても、まず外に出す。書けば揺れの種類が分かる。
5-2. 事実→感情→意味の3段階で答える
事実:何が起きた?(できるだけ具体)
感情:そのときどう感じた?(迷いもそのまま)
意味:それは自分に何を示す?(仮説でOK)
AIはこの構造に乗せると、自然に要約とリフレーズを返してくれます。数往復すれば、履歴のどこかに“自分の軸の言い回し”が残ります。
5-3. 苦手の正体に名前をつける
「なぜ苦しかったのか?」などネガティブな感情を、環境要因と自分の癖に分けてみる。
プロンプトは簡単で構いません。
例:「いまの回答を“環境の問題”と“自分の癖”に分けて整理してください。」
効能:責めるためではなく、再発を防ぐための地図ができます。
5-4. “要約のひと言”をもらう
数往復したら、こう頼みます。
例:「ここまでの対話を一言でキャッチーにまとめて。候補を3つください。」
AIが返す短い言葉は、職務経歴書の見出しや面接の冒頭自己紹介に、そのまま効きます。
第6章:この先へ(次回予告)
自己分析の結果、僕の地図はこうなりました。
人と関わり、信頼を積み上げる仕事で力が出る。
自由度と裁量があると、工夫が成果に繋がりやすい。
数字の前に“安心や納得”がある状態をつくりたい。
この地図を手に、次回「転職準備編」では以下を扱います。
面接の言語化をどう整えたか
AIで論点整理 → エージェント添削 → 自己修正
企業の強みを競合他社と比較して言語化→志望動機などに組み込む
職種・業界の絞り方をどう決めたか
“希望×強み”のバランスをどう設計したか
「避けたい領域」を先に決める考え方
具体的なプロンプトテンプレや模擬面接の回し方は次回の記事で詳細に公開します。今回は、自己分析にAIを使うと何が見えるのかにフォーカスしました。
まとめ
AIは“言語化の鏡”:本音を出し、AIの言い換えで輪郭が整う。
1回1問の壁打ち:事実→感情→意味の順で、曖昧さに名前をつける。
僕の軸:安心と信頼を生むこと。裁量のある環境で、工夫が成果に反映されると強い。
失敗の経験は、言語化すれば「地図」になる。 その地図を持って、次は面接と職種選びのフェーズへ。
エピローグ
周囲が前に進むなか、自分だけ置いていかれるような焦燥感。
「もう一度挑戦しても無駄かもしれない」という声。あの夜、AIに向かって本音を打ち込んだのは、誰かに評価されたいからではなく、自分に正直になる練習でした。
そして、正直になれた分だけ、少しずつ霧が晴れていきました。やり直しは、派手な劇的展開ではなく、静かな対話の積み重ねから始まります。もし今のあなたが、当時の僕と同じ場所にいるなら──最初の一歩は、難しくありません。「1回1問で、壁打ちをお願いします」と打ち込むだけで大丈夫です。
次回は、その先で僕がどのように面接の言葉を整え、職種の焦点を定め、内定にたどり着いたかを、手順と考え方ごとお渡しします。AIは裏ワザではありません。“工夫のための道具”として、とても頼りになります。あなたのペースで、使いこなしていきましょう。


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