誰も知らない始まり
スバルが路地裏で意識失うとこまでです。
更新頻度が高くて一回一回が短いのと更新頻度はそこまでで量が多いのだとどちらがいいんでしょうか。
エミリアしか話してないので、次回はもっと沢山話させます。
スバルが初めて死ぬとこまで何話かかるんでしょうか…。
もう少し映像の描写削ろうかなと思ってます。
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スクリーンとリンクするように、エミリア達も息を飲む。
皆がエミリアに視線を送る中、エミリアは目を見開き硬直する。
「……わ、たし……?なんで、だって、スバルと出会っ、たのは……」
エミリアが狼狽するのは当たり前だった。
なぜなら、今連なっている世界でエミリアとスバルが出会ったのは盗品蔵なのだ。
スバルだけが覚えている今はない世界に、エミリアの理解が追いつくわけがなかった。
少しのざわめきが空間を占める中、スクリーンでは若干噛み合わないチンピラとエミリアの会話が繰り広げられていた。
『待て待て待て!待ってくれ!な、なんだかわからねえが、こいつは見逃す!だから俺たちのことは勘弁して……』
『潔くて助かるわ。今ならまだ取り返しがつくから、私から盗った物を返して』
『だから悪かったって……へ?盗った物?』
『お願い。あれは大切なものなの。あれ以外のものなら諦めもつくけど、あれだけは絶対にダメ。――今なら、命まで取ろうとは思わないわ』
エミリアはそこで漸く気づく。
スクリーンに映る自分は徽章を盗まれ、探している時点での自分だということに。
だが、エミリアは盗品蔵へ向かい、そこで徽章を取り戻した。
こんなところで言い争いをした記憶などはなかった。
「……偽造された映像、って可能性は無い?私、こんなこと記憶にないの!」
立ち上がり手を広げ、エミリアは周りに意見を仰ぐ。
眉を下げておろおろするエミリアにベアトリスが助け舟を出す。
「……その可能性はなくもないのよ。べティーはその方法を知らないけれど、ないと言い切るには少々早計過ぎるかしら。」
「そうですね〜。ミーティアや加護を使われている可能性もありますから」
フェリスもすかさずフォローを入れ、エミリアは安心したように「そう、よね!なんの目的でこの映像を流してるのかは分からないけど……偽造されたのなら、少しだけ安心して見れる、かも!」と表情を緩ませ座る。
エミリアがスクリーンに視線を戻すと、画面内のエミリアはチンピラが徽章を持っていないことに気づき、路地の外へ向かおうとしていた。
『それはそれとして、見逃せる状況じゃないのよ』
振り返りざまにエミリアが魔法を使い、チンピラに氷塊を命中させる。
その展開にユリウスやベアトリスは少し頬を緩ませ、空気が少し和らぐ。
『こうなりゃ相手が魔法使いだろうがなんだろうが、知ったことかよ。二人で囲んでぶっ殺してやる……二対一で、勝てっと思ってんのか、ああ!』
『そうね。二対一は厳しいかもしれないわね』
『じゃ、二対二なら対等な条件かな?』
中性的な高い声、しばらく聞いていなかった声にエミリアやベアトリスは反応する。
「パック……」
パックを呼び出したエミリアを見てチンピラはエミリアが精霊使いであることに気づき、悪態をついて消えていく。
『この子に何かしたら末代まで祟るよ?その場合、君が末代なんだけど』
少し言葉の使い方を間違えた脅しをし、へらへらと笑うパックにエミリアは少し目を細めて笑う。
やがてエミリアはスバルに目を向け、『――動かないで』と冷たく声をかける。
エミリアは見るからにスバルを警戒しており、偽物と思っていてもエミリアの心は少し痛む。
『――あなた、私から徽章を盗んだ相手に心当たりがあるでしょ?』
エミリアは近年稀に見るドヤ顔でそう言葉を投げるが、期待とは裏腹にスバルは首を振り、『期待されてるとこ悪いけど、全然知らない』と答える。
『嘘っ!?』
ドヤ顔が崩れ、先程までの凛々しい表情はどこへやら、エミリアはいつもの緩んだ表情に戻る。
『ど、どうしよう。まさか本当にただの時間の無駄……?』
スクリーン内でおろおろする自分の姿にエミリアは塩と砂糖を間違えた時のような微妙な表情をする。
『助けてもらっただけで十分だ。急いでるんだろ?早く行った方がいい』
カッコつけてそう言い放つが地面に倒れ込むスバルにユリウスは苦笑いする。
「…スバルが言いそうな事だな…」
『――で、どうするの?』
『関係ないでしょ。死ぬほどじゃないもの、放っておくわよ』
「スバルはすっごく危ない目に遭うの!放っておいたらすっごく危ないんだから!」
エミリアは偽物だと確信していたにも関わらず画面内の自分に憤慨する。
『――絶対の絶対、助けたりしないからっ』
そんなふうに怒った顔を見せるエミリアに、レムやベアトリスは「助けるんだろうな…」と何となく察していた。
youtubeのコメ欄から来たけど凄いなこれ めっちゃワクワクする