知らない記憶
スバルとエミリアの初対面シーンまでです。
みんなを喋らせたかったのですが、全員が話すとグダグダしそうだったので、ここで反応しそうだな〜ってメンバーしか話してません。
次回はヴィルヘルムさんとかフェリスに発言権多めにしようと思ってます。
エミリアはスバルと一番絡んでると思うのでよく喋ります。
ご容赦ください。
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ノイズの交じったその声にエミリアは不快感を抑えられず耳を塞ぐ。
「今の声、ナツキ・スバルの...なんて言ったの?」
そんな疑問を他所に、スクリーンは色を変え、一本の映像が流れ始めた。
スクリーン上に映ったのはコンビニで買い物をするスバルの姿だった。
その表情はエミリアたちの知る明るい笑顔ではなく、疲れ果てたように死んだ顔をしていた。
「...スバル、すごーく疲れた顔してる。...それに、スバルがいる場所はどこなの?ルグニカにはこんな場所なかった気がするけど...」
エミリアのその言葉に、ユリウスが頷く。
「その通りです。書かれている...文字、ですかね?あれも、ルグニカのものとは似ても似つかない。」
スバルがコンビニを退店し、目を軽く擦る。
そして、次の瞬間、スバルはルグニカにいた。
その光景にクルシュやオットーは目を見開く。
「...えっ、ナツキさん!?さっきまで知らない場所にいたのに、何故王都に...」
「魔法、ではない...な。そもそも、こんななんの突拍子もなく...」
ざわめく皆の心配を他所に、スバルは『異世界召喚ってやつーーー!?』と先程とは打って変わってハイテンションだった。
画面上でスバルが世界観の理解を進めている間、見ている側は気が気ではなかった。
金銭もルグニカの物ではなく、これでは何も買えない。
「スバル、大丈夫なの?」
エミリアは心配そうに画面を見つめ、路地裏に入るスバルに「スバル!王都の路地裏はすごーく危ないの!入ったらダメ!」と届かない警告を叫んでいた。
エミリアの不安は的中し、スバルはチンピラ三人衆に絡まれていた。
そのチンピラの顔を見て、ラインハルトとエミリアは目を開く。
何故か自信ありげなスバルがチンピラに殴り掛かるのを見て、ベアトリスはなんとなく展開が読め、レムはチンピラに殺気を向けていた。
ナイフを出したチンピラに土下座をしたスバルを見てベアトリスは「...なんとなくこうなる気はしてたのよ」と頭を抑える。
そのまま劣勢になりリンチされるスバルを見てラインハルトやエミリアは心配そうな顔で見つめる。
「一人に三人がかりなんてすごーく酷いと思うの!ほら見て!痛そうにしてるもの!」
「スバル...大丈夫なのかい?」
「この場にいたッら、俺様がやり返してやんのによォ...」
三者三様の心配をしながらも、スクリーンを不安げに見つめる。
『ちょっとどけどけどけ!そこの奴ら、ホントに邪魔!』
不意に響いた聞き慣れた声に、ラインハルトは驚く。
「フェルト様!」
「フェルトはスバルとここで知り合ったの?」
エミリアがニコニコして首を傾げる。
だが、特にフェルトはスバルを助けずに通り過ぎてしまった。
「助けてくれない!」
がーんと音が鳴りそうな顔でエミリアが叫ぶ。
『今ので毒気が抜かれて気が変わってたりしませんかね!?』
『むしろ水差されて気分を害したぜ。楽に逝けると思うなよ?』
そんな不穏な会話が繰り広げられ、エミリアは何も出来ないもどかしさに手をジタジタさせる。
──その次の瞬間、皆が目を見張る出来事が起きる。
『――そこまでよ、悪党』
そこに現れたのは、エミリアだった。
良い…こういうの本当に好き