開校153年、最後の運動会に声援 広島・竹原市立荘野小
広島県竹原市立荘野小学校で23日、運動会があった。開校から153年の歴史を持つ学校だが、統廃合されるため、最後の運動会。「紡ぐ絆・つなぐバトン~ラストを ベストに‼~」をテーマに、卒業生や地域の人たちも参加した「思い出リレー」などで盛り上がった。
学校は、1873(明治6)年の創立。日本に太陽暦が導入され、征韓論をめぐって西郷隆盛らが政府を去った年だ。
市北部にある一帯は、米、麦、サツマイモ栽培など農業が盛んな地域だった。卒業生の坂上紀之さん(88)は「農産物を供出していた。終戦間際には、運動場の真ん中を耕して、サツマイモと、油を取るための菜種を植え、その周りで運動していた」と振り返る。呉から集団疎開してきた子どもたちもたくさんいたという。
当時は5~6人きょうだいの家庭が多く、児童数は1954(昭和29)年には357人だった。だがその後、急激に減り、64年には200人を割り、田万里小との統廃合で一時増えたものの、2014年には100人を切った。今年度は全校で55人だ。
きょうだいの数が減った一方、農業だけでは食べていけず、地域を出ていく家庭も多かったためだと卒業生らは言う。
この日の運動会には卒業生や地域の人たちも多く訪れ、児童と競技に参加したり、声援を送ったりした。閉会式では児童代表として6年生の川上遥輝さんが「最後の運動会は、一人ひとりのがんばりと、皆さんの声援で最高の運動会になりました」と述べた。
市教育委員会によると、市北部の荘野、東野、仁賀の3小と賀茂川中を統廃合して、賀茂川中の敷地に義務教育学校「賀茂川学園(仮称)」を27年度に新設する方針が決まっている。卒業生らは「時代だから仕方ないが、そりゃあ寂しいよ」と口をそろえた。
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