(長文)N高の報道に関しての個人的なコメント。
教育業界に入って実感したことですが、本当に変化を嫌う業界です。
業界全体もそうですが、個々の教員も保守的な人が多い。実は担任ひとりひとりが生徒に対して万能の権力者でもあるという側面があります。
N高設立からこれまでも現場の教員からの教育の素人である「ドワンゴ支配」への反発は多くあり、それでやめた教員のかたもたくさんあります。
以下は、ドワンゴから最初は「押し付けた」多くは現場からは強く反発された施策の一例です。そして多くの議論の末に導入したことです。
⚫︎ 敬称「先生」の禁止。先生も「さん」づけで呼ぶ。
⚫︎ 生徒への教育が達成できているかを、教員の主観ではなく、すべて数値化して管理する。
⚫︎ 生徒指導のマニュアル化による均質的な教育の実現。
⚫︎ 一部のキャンパスで昼休みに外出してコンビニで昼食を買いに行くことを禁止するルールの撤廃。
⚫︎問題を起こした生徒をすぐに退学させずに、更生の機会を与えるようにする。
⚫︎業務上の重要課題として生徒の友達づくりに取り組むこと。
⚫︎担任をひとりの教員に集中させない複数メンター制の導入による分業。
⚫︎従来の学校とは違うN高の多様な教育が縦割りにならないようにジョブローテーション制度の積極的な実行。
などなど
N高の成功を宣伝がうまかったからというやっかみのような批判は時々耳にしますが、N高が画期的だったのは、生徒のために教育の質を高めることを通信制高校の枠組みで本気で挑戦したからであって、派手な宣伝をしたからではありません。
公教育においては、生徒獲得のために重要なのは対面での説明と生徒と保護者による口コミであって、ぼくらはそういう地道な営業に力をいれています。
実は派手な宣伝は生徒獲得にはあまり効果がありません。なぜ派手にメディアに露出をするか?それは在学している生徒の自己肯定感を高めるためです。目的が違うのです。いまでも残っていますが、N高の宣伝によって世の中の通信制高校への認識は大きく変わりました。10年前は通信制高校に転校したことが恥ずかしく友達にいえないそういう生徒ばっかりだったのです。その空気の中で生徒に教育を与えて、前向きに学んでもらうことが、どれだけ難しかったでしょうか?
そういう世の中の空気を変えるためにぼくらは10年間頑張ってきました。
それは在学する生徒のために効果があると思ってやったことです。実際に効果は絶大であり、その結果、生徒数も増えただけです。
現在、これまでの10年間、N高がなにを実現してきたか?そして開学1年後のZEN大学がどうなっていたのかを、具体的なファクトとなる数値を中心とた発表会を高校と大学でそれぞれ準備をおこなっています。
N高とZEN大学で学んだ生徒と学生が実際のところはどうなったか?どれくらいがうまくいき、うまくいかなかったのはどれくらいなのか?
正直な数値をファクトベースで世の中に公開したいと思います。実際のところはどうあったのかに、ご関心のあるかたは、ぜひ、そちらをご覧ください。
今週中には日時などを発表予定です。
よろしくお願いします。