この9月でパリから南西フランスへ引っ越して3年目に突入しました。
お久しぶりです。相変わらずの超まったり更新ですが、お付き合いいただきありがとうございます。
この夏、パリはオリンピック・パラリンピックで日本でもいろいろ注目を浴びたのではないかと思います。
パリに4年住み、離れて3年がたった今、パリから引っ越してよかったこと、悪かったことを書いてみたいなぁと思います。
まず不便なこと。
今はコロナの影響もあってでしょうか、宅配で日本食材を頼めるサイトもあるので、まったく手に入らないということはないのですが、生鮮食品、特にアジア系のお野菜が手に入りにくいです。生鮮食品は宅配のサイトにはなく、近くのスーパーやアジア系スーパーで手に入れる、もしくは自分で栽培するしかないという感じです。
近くのスーパーや市場で、白菜やしいたけ、しょうがは売っていることは多くあり、タイミングや時期が合えば、ゆずも買えます。ただアジア系食品のお店や、珍しい食品を多く扱うグランフレというスーパーは郊外にあることも多く、どうしても車で買いに行くというのが現状。
私はどうしても青シソがほしくて、たまたま近くの野菜種・花種・苗・農業資材等の販売店でシソの苗を見つけたので家庭菜園に植えました。
パリのオペラ周辺にはアジア系特に日本・韓国系のスーパーがあり、みょうがやシソを見かけたこともありました。その点はメトロでパッと出て買いに行く便利さは高かったです。
二つ目は、大使館が遠い。
今住んでいる、南西フランスの管轄にあたる大使館はマルセイユにあります。片道4時間、パリに電車で行くのとほぼ変わりません。
ネットでの申し込みが可能であったり、不定期の出張サービスなどはありますが、どうしてもマルセイユまでいかなければならないということもあるので、大使館への行きやすさは断然パリです。パリの日本国大使館は凱旋門の近くにあり、こちらもメトロで行くことが簡単です。
三つ目は、仕事の見つけやすさ&教育の種類の豊富さが劣る。
パリではCVをいくつかの幼稚園に送って、すぐに採用となることができました。これも首都であるからこそ、バイリンガル教育、モンテッソーリ教育のような教育の選択肢、私立の保育所、園や学校も多いからだったのではないかという気がします。(私立だと、そこの理事長・園長の判断によって採用が決めることができるため、フランスの免許と同等と認められた資格を持っていたため採用していただくことができました。)
田舎に行くにつれて、公立の保育所、園、学校が多く、採用されるには、やはりフランスの正式な保育・幼児教育の資格を求められます。私立の保育所でも同様。やっと今、重い腰が上がり、こちらでの資格取得に向けてオンラインコースでの勉強を始めました。
四つ目に、娯楽が比較的少ない。
パリは、美術館、博物館、映画や観劇、ギャラリーなどが数多く、4年住んでいたのにも関わらずすべて網羅することができませんでした。引っ越した先は、トゥールーズ、美術館も数えるほどしかありません。イベント事はキャピトル広場で毎週末のように何かしらあるので、市内であれば楽しめたり、少し足を伸ばせば、ワイナリーめぐりや、カルカッソンヌなどの世界遺産を見に行くことができますが、週末はおうちでゆっくり過ごすことが増えました。
次に良かったことを上げたいと思います。
まず一つ目に、治安のよさ。
街が何といってもパリより綺麗に掃除されています。日本には全くかないませんが、それでも道端に犬の糞が落ちていない、メトロでトイレのにおいがしないなど、パリに比べたら息がしやすいです。それに伴って、治安もまだいいような気がします。
もちろん、荷物を置いて注文をとりに行くなどは決してできませんが、スリが少なかったり、物乞いの人が少なかったりします。
ニュースでよく目にした、暴動の影響で街中で何かが燃えているということも見たことがありません。
二つ目に、人々が優しい。
カフェでの店員さんはもちろん、ご近所の方だったり、ただ通りすがりの人だったりが優しいです。人のやさしさに触れることがこちらに引っ越してきてからパリで暮らしていた時よりも出会う人はずいぶん少ないのに、沢山ありました。
パリではイライラ・せかせかしている人が多くいた印象でしたが、(土地柄・気候の影響もあるかもしれませんが)こちらの人は、多くの人がゆったりとしていて、笑顔の人が多いです。
三つ目は、家賃・運賃などの生活費が安い。
これは日本でも同じことが言えるのではないかと思いますが、田舎に行くほど、土地の値段や生活費が安い印象です。
もちろん賃金もパリの方が高いのですが、それを考慮しても、家賃・公共交通費が高い!
フランスで働いていると交通手当は全額ではなく半額までなので、負担が大きいような気がします。メトロのすべての区域の行き来ができる一か月の定期は86,40€(約14000円)、トゥールーズの地下鉄の定期は57€です。
家賃はワンルーム(11㎡の場合)で少なくても約500€(約80000円)から。こちらで最初に暮らしたアパートは約60㎡で約750€でした。
四つ目に、出費が減った。=お金をかけずに楽しむ方法を手に入れた。
娯楽がパリと比べて少ないと書きましたが、それと比例して出費が減りました。
出かける頻度が減ったため、外食も少なくなりました。また、気合を入れて(笑)出かけることも減ったのでお化粧品代もかからなくなりました。最近は基礎化粧と日焼け止めのみで生活してます。
お金をかけずに楽しむ方法、例えば、おうちごはんを楽しむ、家の周りにある森や湖の周りを散歩する、家で映画鑑賞やゲームをするなど家族で過ごす楽しみが増えました。よくSNSで見かけるパリのキラキラした生活と比べたら、ものすごく地味な生活ですが、心がより満たされるようになりました。
これはすごく個人的なことですが、五つ目として、義実家の家族と近くなったということがあります。
主人の生まれ故郷も近く、彼の両親、また彼の姉夫婦も、つかず離れずの距離に住んでいるので、困ったときに助けあいができることが嬉しいです。主人も、やっぱり彼の家族が近くにいて嬉しそうなのをみて、私も嬉しいです。
また、こちらに引っ越してきてから大型犬を飼い始めることができたのも、大きな変化です。大変なことも多いですが、やはりワンちゃんは癒し。可愛いです。これも庭があるからこそ。森が近かったり、公園もだだっ広かったりと田舎だからこそ、飼えている大型犬。パリでもワンちゃんをよく見かけますが、大変だろうなぁと想像します。
三つ目と四つ目がお金に関することですが、物価が高くなっている今、主婦の目線から、すごくいい環境に移り住んだなぁとつくづく思っています。
後から考えたら、すごく忙しい生活をしていたと思いますが、住めば都なので、パリ生活もすごく楽しかったのは本当です。
ただ30代になり、家族がいる今の私にとっては、この南西フランスの田舎生活の方が心身より健康になった気がします。