米軍がイランに向かう船にミサイル攻撃 警告20回以上無視、戦闘終結交渉停滞で封鎖継続

アメリカのトランプ大統領(ロイター)

【ワシントン=杉本康士】米中央軍は30日、イランの港湾を出入りする船を対象に実施している封鎖措置を突破しようとしたとして、ガンビア船籍の船舶を29日に攻撃し、航行不能にしたと発表した。トランプ米大統領は29日、イランとの戦闘終結が合意されれば米国の封鎖措置が解除されると発表していたが、ホワイトハウスで同日開かれた会議では最終決定に至っていなかった。

中央軍によると、ガンビア船籍の船はオマーン湾沿岸のイランの港に向けて航行。米軍が20回以上警告したが指示に従わなかったため、米軍機が船の機関室に向けてミサイルを発射したという。米軍が封鎖措置を4月13日に開始して以降、航行不能にした船はこれで5隻目。針路を変更させた船は116隻に上るという。

トランプ氏は29日、イランとの戦闘終結に向けた「最終決定」を行うとSNSに投稿。米軍の海上封鎖によって周辺での停泊を余儀なくされている船舶について、「今や封鎖が解除され、帰路につくプロセスを開始するかもしれない!」と投稿していた。

イラン最高指導者モジタバ・ハメネイ師の側近は30日、トランプ氏がイランに対する海上封鎖を継続し、交渉で過剰な要求をしているとして、「外交を裏切っている」と非難した。ロイター通信が伝えた。

トランプ氏がイランとの覚書で最終判断見送り 2時間の会議で結論出ず、足踏み状態続く

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