元外資系サラリーマンという異色の経歴を持つ漫画原作者・雪永ちっちさんの作品『サツドウ』が人気だ。第1巻の発売後すぐに重版がかかり、SNSなどでも話題となっている。
会社員と漫画家というのは、一見するとかなりかけ離れた職業のようにも思えるが、会社員時代の経験が活きることなどはあるのだろうか。雪永さんに訊いた。
IT系企業の会社員から漫画家へ
――始めにご経歴を伺ってもよろしいでしょうか?
雪永ちっち(以下、雪永) はい。まず、僕は東京理科大学の工学部でプログラミングを4年間専攻していました。その後、キヤノングループに入社したのですが、のちに転職してヒューレット・パッカードという外資系のITメーカーに就職しました。そこではセールスやマーケティングなどを経験し、最終的にはマーケティングチームのリーダーを任されました。
――その後、漫画の道に進むきっかけは何でしたか?
雪永 コロナウイルスの流行により勤めていた会社も在宅勤務となったのですが、そのときに家でできる趣味を持ったほうがいいという雰囲気があったんですね。それで友人に相談したところ、使っていない液タブを譲ってもらえることになって、せっかくなのでということで漫画を描き始めました。せっかく描いたのでどこかに投稿しようと思って講談社のDAYS NEOという投稿サイトに漫画を投稿していたところ、ヤングマガジンの編集者の方から連絡をいただいて、本格的に連載を目指して漫画を描くようになりました。じつはDAYS NEOに投稿してたころは、このサイトが編集者の方と漫画家とのマッチングを目的としたサイトだということも知らずに投稿していたのですが(笑)。
その後、『ろこぽん』という作品で初連載をさせていただけることになりました。いまは、『ろこぽん』が終わって、2作目の『サツドウ』という作品の原作を書いています。