アイヌ語ネコンネコン
「運動会」って何て言うの?
「○○ってアイヌ語で何ていうの?」。小学生から寄せられた質問に、アイヌ民族の2人があーだこーだいうコーナーです。考えついた言葉は公式でもなんでもなく、結論もとくに出しません。ネコンはアイヌ語で「どう(言うの?)」という意味です。
質問者 札幌市・発寒東小6年 笹子思会さん
瀧口:今日のお題は「運動会」です。札幌の小学校では5月といえば運動会!だそうです。昔のアイヌ民族には運動会と呼ぶような行事はなかったけど、もちろん競い合うことはあった。さて、何て言うかな?
北原:例えば、徒競走は「ウニタンパㇰテ」。ウは「おたがいに」、ニタンは「速く走る」、パㇰテは「~を比べる」。競争という言葉は、走る速さとか玉入れの上手さ、力の強さなんかを比べていると考えることもできるよね。だから、強さや速さを比べる、という意味合いでパㇰテという言葉を使う。
他の競技だと、幅とび競争は「ウテㇾケパㇰテ」。テㇾケは「はねる」のこと。力比べは「ウキロㇿパㇰテ」。キロㇿは「力」っていう意味。「ウキロㇿパㇰテ」は運動会でいうと、つな引きかな。
瀧口:そうか。「ウ〇〇パㇰテ(たがいに〇〇を比べる)」という形になっていて、「〇〇」のところに競うことがらを入れるわけね。
北原:そう。「〇〇」に「投げる」のヤㇷ゚キㇼを入れると、投げ競争「ウヤㇷ゚キㇼパㇰテ」になるね。
瀧口:現代の競技でいうと、遠投とか、ソフトボール投げとか、何かを遠くに飛ばす競争だね。
北原:「ペカンペ エウェトゥㇱマㇰ」という言い方もあるよ。ペカンペ(ヒシの実)をエウェトゥㇱマㇰ(~で競争する)して採るという意味。
瀧口:へえー。ヒシは水草の一種で、秋になると実をつけるから、ぬまや池に舟を浮かべて採るんだよね。おコメといっしょにたくと、おいしい。「今日は、きょうだいでペカンペ エウェトゥㇱマㇰして採ったわー」とか、言うのかな。
北原:うんうん。今の運動会の競技だと、「パン エウェトゥㇱマㇰ」(パン食い競争)になるかな。
瀧口:おおー、いいね。