昔、子供の頃。
片田舎に住んでいて、町のはずれには雑木林のあるような場所に住んでいた。
誰が始めたのかは覚えてない。多分畑のおじさんだと思う。田舎は狭い流行が流行ることがある。
うちも猫を飼っていて、俺も流行に乗って猫の散歩をしたことがある。
何度か散歩をして、その何度目か。
猫が脱走してしまった。手を緩めたとき、猫が走り出してするすると紐が手から抜けてしまったのだ。
当時の飼い猫は家飼いであまり外に出さなかったこともあり、猫が居なくなってしまったことに大いに慌てた。
名前を呼びながら探し回っても一向に見つからず、夕日は明るさを無くし気付けば見知らぬ土地に立っていた。探し回るうちに自分が迷子になってしまったのだ。
周りに人影はなく、途方に暮れて、泣きそうになった。
その時足元を見るとうちの猫が居た。驚くと同時に、どうして!?といった思いも大きかった。
猫は自分で自分の紐を口にくわえ、俺に紐を持つことを促しているようだった。
それから紐を手にすると今度は猫が俺を引っ張るように歩き始め、そのままついていくと無事に家に帰ることができた。
樹木希林ってめっちゃ木好きだなって感じするよな