2026-05-29

昔、子供の頃。

田舎に住んでいて、町のはずれには雑木林のあるような場所に住んでいた。

当時、猫の散歩流行たことがあった。

誰が始めたのかは覚えてない。多分畑のおじさんだと思う。田舎は狭い流行流行ることがある。

この猫の散歩流行ったのは一時期だけだった。

うちも猫を飼っていて、俺も流行に乗って猫の散歩したことがある。

猫の首に紐をつけて散歩する。

何度か散歩をして、その何度目か。

猫が脱走してしまった。手を緩めたとき、猫が走り出してするすると紐が手から抜けてしまったのだ。

当時の飼い猫は家飼いであまり外に出さなかったこともあり、猫が居なくなってしまたことに大いに慌てた。

名前を呼びながら探し回っても一向に見つからず、夕日は明るさを無くし気付けば見知らぬ土地に立っていた。探し回るうちに自分迷子になってしまったのだ。

周りに人影はなく、途方に暮れて、泣きそうになった。

その時足元を見るとうちの猫が居た。驚くと同時に、どうして!?といった思いも大きかった。

猫は自分自分の紐を口にくわえ、俺に紐を持つことを促しているようだった。

それから紐を手にすると今度は猫が俺を引っ張るように歩き始め、そのままついていくと無事に家に帰ることができた。

うちの猫は、きっと優しかったのだと思う。


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